その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第四部
『特殊な部隊』はいつものように『特殊』な休日を過ごしていた。そこに現れたのは『駄目人間』を更生させようと月三万円の小遣いで生活させている娘で、司法局法術特捜主席捜査官、嵯峨茜だった。彼女は誠をはじめとする『特殊な部隊』の隊員達に奇妙な死体の写真を見せた。
その法術暴走と思われる写真と東都警察に保管されていた資料から何者かがあの『近藤事件』により法術が公にされて以降に違法に法術の研究をしていると言う事実があることが分かった。
誠、かなめ、カウラ、アメリアの法術特捜に協力者として登録されている司法局実働部隊員の他にたまたま居合わせた、ヤンキーの整備班長島田正人准尉と彼女のサラ・グリファン中尉がその事件を追うことになる。
茜達の捜査で、研究を行っているのは同じ同盟機構の役所である厚生局であることと、その違法研究の実験台の供給源が今は無き『遼南共和国』の亡命者が暮らす『租界』と呼ばれる魔窟であることにはすぐにたどり着いた。
しかし、実際にどこでどのような目的で何の為にその研究が行われているのか、その事実を掴むことはなかなかできないで時間ばかりが流れた。
そんな中、租界を訪れた誠、カウラ、ランはかなめの過去を知る男志村三郎に出会う。志村は租界で人材派遣業を営んでいると言うが、その実態は人身売買組織だった。租界とは人間の命が毛埃より軽い、まさに『魔窟』だった。
厚生局が研究を行っていると言う確たる証拠が取れず焦る誠達。そんな誠達をあざ笑うようにあの海で誠を自分の組織に勧誘しようとした自称『革命家』の北川公平が陰で暗躍を始めていた。
誠達は厚生局の研究の真実にたどり着くことが出来るか……。
SFお仕事ギャグロマン小説。
最新話『第23話 貴重な研究資料』
臓器サンプルの間を茜達は進んだ。怖くないのと聞いてくるサラにランは余裕でこのようなものを作らせたら宇宙で自分の右に出る者はいないと言った
第一章 『特殊な部隊』の日常と非日常
- 第1話 珍しい客の到来
- 更新日:2025年01月27日
- 第2話 みんなでプラモ作り
- 更新日:2025年01月27日
- 第3話 いつものランの説教
- 更新日:2025年01月27日
- 第4話 珍客の好物
- 更新日:2025年01月28日
第二章 法術暴走事件
- 第5話 『ヒーロー』を求めて
- 更新日:2025年01月28日
- 第6話 表ざたにはできない任務
- 更新日:2025年01月28日
- 第7話 不可解な遺体
- 更新日:2025年01月28日
- 第8話 発見場所が集中する死体の意味
- 更新日:2025年01月28日
- 第9話 嫌な街の思い出
- 更新日:2025年01月28日
- 第10話 私服での出発
- 更新日:2025年01月28日
第三章 極秘法術研究施設
- 第11話 目的を知らされぬお出かけ
- 更新日:2025年01月29日
- 第12話 同乗者で揉める『特殊な部隊』
- 更新日:2025年01月29日
- 第13話 別名『18禁小隊』
- 更新日:2025年01月29日
- 第14話 促成栽培のパイロット
- 更新日:2025年01月29日
- 第15話 予算無き部隊
- 更新日:2025年01月29日
- 第16話 共通点の無い遺体
- 更新日:2025年01月29日
第四章 東都都庁別館
- 第17話 違和感のある人々
- 更新日:2025年01月29日
- 第18話 帝国の秘剣が有る訳
- 更新日:2025年01月30日
- 第19話 特殊なパスワード
- 更新日:2025年01月30日
- 第20話 覚悟もできないまま
- 更新日:2025年01月30日
- 第21話 導かれる地下への道
- 更新日:2025年01月30日
- 第22話 東都警察での研究
- 更新日:2025年01月30日
- 第23話 貴重な研究資料
- 更新日:2025年01月30日
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