法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『悪夢の研究』と『今は無き国』

橋本 直

その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語

『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる

法術装甲隊ダグフェロン 第四部

 『特殊な部隊』はいつものように『特殊』な休日を過ごしていた。そこに現れたのは『駄目人間』を更生させようと月三万円の小遣いで生活させている娘で、司法局法術特捜主席捜査官、嵯峨茜だった。彼女は誠をはじめとする『特殊な部隊』の隊員達に奇妙な死体の写真を見せた。

その法術暴走と思われる写真と東都警察に保管されていた資料から何者かがあの『近藤事件』により法術が公にされて以降に違法に法術の研究をしていると言う事実があることが分かった。
誠、かなめ、カウラ、アメリアの法術特捜に協力者として登録されている司法局実働部隊員の他にたまたま居合わせた、ヤンキーの整備班長島田正人准尉と彼女のサラ・グリファン中尉がその事件を追うことになる。
茜達の捜査で、研究を行っているのは同じ同盟機構の役所である厚生局であることと、その違法研究の実験台の供給源が今は無き『遼南共和国』の亡命者が暮らす『租界』と呼ばれる魔窟であることにはすぐにたどり着いた。
しかし、実際にどこでどのような目的で何の為にその研究が行われているのか、その事実を掴むことはなかなかできないで時間ばかりが流れた。
そんな中、租界を訪れた誠、カウラ、ランはかなめの過去を知る男志村三郎に出会う。志村は租界で人材派遣業を営んでいると言うが、その実態は人身売買組織だった。租界とは人間の命が毛埃より軽い、まさに『魔窟』だった。
厚生局が研究を行っていると言う確たる証拠が取れず焦る誠達。そんな誠達をあざ笑うようにあの海で誠を自分の組織に勧誘しようとした自称『革命家』の北川公平が陰で暗躍を始めていた。
誠達は厚生局の研究の真実にたどり着くことが出来るか……。
SFお仕事ギャグロマン小説。

お知らせ

最新話『第37話 朝のお約束』
誠は左手に柔らかくて暖かい感触を感じて目を覚ますとそこには全裸のかなめが寝ていた。誠は驚いて『お約束!』と絶叫した

目次

第四章 東都都庁別館

第17話 違和感のある人々
更新日:2025年01月29日
第18話 帝国の秘剣が有る訳
更新日:2025年01月30日
第19話 特殊なパスワード
更新日:2025年01月30日
第20話 覚悟もできないまま
更新日:2025年01月30日
第21話 導かれる地下への道
更新日:2025年01月30日
第22話 東都警察での研究
更新日:2025年01月30日
第23話 貴重な研究資料
更新日:2025年01月30日
第24話 最終関門に達して
更新日:2025年01月31日

第六章 誠がもたらした『世界』

第30話 誠を待つ宿命
更新日:2025年02月01日
第31話 『ビッグブラザー』の影
更新日:2025年02月01日
第32話 誠がもたらしたモノ
更新日:2025年02月01日
第33話 法術の危険性を知る遼州人
更新日:2025年02月01日
第34話 同じ存在としてサラは言った
更新日:2025年02月01日
第35話 人口法術師計画
更新日:2025年02月01日
第36話 休むべき時、救いの時
更新日:2025年02月01日
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