ある十六歳の少年は、父親のお盆休みに家族四人で父の実家に向かっていた。
実家は長野県松本市にあり、父の運転する車で観光を楽しみながらの旅であった。
平和そのものの日常は、ある宿場町を過ぎた辺りで一転する。
現実か夢か、戸惑う少年は、次第に精神的に追い詰められていく。
本作はフランツ・カフカの「変身」に着想を得て、なにか書けないかとプロットを考えてみたのですが、上手くまとめられませんでした。
「変身」では朝起きると毒虫に変化していたので、知っている人に変わる、知らない人に変わる、小動物に変わる、等など考えてみたのですが、よくある設定で面白くない。よくある設定でおもしろいもの、と思い出来上がったのがこのお話です。
今までとは違うものを書きたかったので、そこはクリアできているとは思います。
面白いかの判断は読んでくださった皆さんが決めることでしょう。
お口に合えば幸いです。
終章の続きを公開しました
「現 ─うつつ─」の終章 了 ─リョウ─ 3の第3話を公開しました。
「今日の朝十時頃、殺人事件が発生しました。被害者は二十代男性、現場は──」
では。
第一章 現場 ─ゲンジョウ─ 1
第一章 現場 ─ゲンジョウ─ 2
第一章 現場 ─ゲンジョウ─ 3
第二章 学校 ─ガッコウ─ 1
第二章 学校 ─ガッコウ─ 2
第二章 学校 ─ガッコウ─ 3
第三章 病院 ─ビョウイン─ 1
第三章 病院 ─ビョウイン─ 2
第三章 病院 ─ビョウイン─ 3
第四章 夢現 ─ウ・ツ・ツ─ 1
第四章 夢現 ─ウ・ツ・ツ─ 2
第四章 夢現 ─ウ・ツ・ツ─ 3
終章 了 ─リョウ─ 1
終章 了 ─リョウ─ 2
終章 了 ─リョウ─ 3
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