13歳になる年の始め、子供達は教会に集まる。
人生が決まるに等しい、適性診断があるからだ。
全ての人がモンスターを召喚できる召喚士となり、サモナーとテイマーに分かれる。
これが問題で、一般的にテイマーはハズレ、サモナーはアタリとされていた。
適性診断では、どんなモンスターに特化した召喚士であるのかが分かる。
ここに、夢を語りながら教会へと向かう子供が二人。
主人公のカイト・フェイトと、その幼馴染のラビ・エンローズだ。
どんな召喚士になるのか、気になってしまうのは当然のこと。
同じ学校に通う、顔見知りの子供達が作る列の最後尾に並び、ドキドキしながら順番を待つ。
一人、また一人と診断を終えて出てくる子供の顔は三者三様。嬉しそうな表情ならサモナー、絶望を浮かべていればテイマーになったのだろうと分かりやすい。
そしてついに、二人の順番がやってきた。
まずは、幼馴染のラビ・エンローズから。
「……ねえ、カイトくん? ……ラビね、ドラゴン特化サモナーになっちゃった」
小さく呟き、振り返ったラビの顔は、悲しんでいるのか喜んでいるのかよく読み取れない。口角は上がっているのに涙目で、頬がヒクヒクと動いている。
何が起きたのか理解できず、まるでカイトに助けを求めているようで……。
「す、すごいじゃん!」
幼馴染が、世界最強のドラゴンサモナーになってしまったのだ。手の届かないところへ行ってしまった気がして、カイトには情けない一言を発することしかできない。
「僕だって!」
しかし、カイトも自分を信じて疑わない。
ステータスを見ると、スライム超特化テイマーと表示されていた。
絶望するカイト。世界から色が消え失せて、ショックからか意識を手放す。
親の助言もあり、立ち直ることはできた。
だが、いじめっ子同級生のザンブに決闘を挑まれる。
自分を信じてスライムをテイムし、カイトは困難に立ち向かう。
- 1.教会へ行こう
- 更新日:2025年01月06日
- 2.ドラゴンとスライム
- 更新日:2025年01月06日
- 3.決意の涙
- 更新日:2025年01月07日
- 4.嫌な奴
- 更新日:2025年01月08日
- 5.テイマーとは
- 更新日:2025年01月06日
- 6.超特化のわけ
- 更新日:2025年01月06日
- 7.戦闘開始
- 更新日:2025年01月06日
- 8.可愛い家族
- 更新日:2025年01月06日
- 9.最後の仕上げ
- 更新日:2025年01月06日
- 10.ママってすごい
- 更新日:2025年01月06日
- 11.選手入場
- 更新日:2025年01月06日
- 12.力を見せる
- 更新日:2025年01月06日
- 13.言葉にできない何か
- 更新日:2025年01月06日
- 14.絶望のさらに先
- 更新日:2025年01月06日
- 15.パッセの親方
- 更新日:2025年01月06日
- 16.子供と大人
- 更新日:2025年01月06日
- 17.耐えなきゃ
- 更新日:2025年01月06日
- 18.真の力
- 更新日:2025年01月06日
- 19.無限の可能性
- 更新日:2025年01月06日
- 20.前に進む
- 更新日:2025年01月06日
- 21.やっぱりママはすごい
- 更新日:2025年01月06日
- 22.どんどん強くなる
- 更新日:2025年01月06日
- 23.さらなる進化
- 更新日:2025年01月06日
- 24.それぞれの決意
- 更新日:2025年01月06日
- 25.ヒント
- 更新日:2025年01月06日
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