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俺の連れです、仲間です5

「きみと出会い、会社を担う立場になろう・管理職になろうと誓いあうなかで、俺は知った。大人になってからも恋をするんだって。しかも、なかなか振り切れない。頭で考えてばかり、じれったいような、でも言い出せないもどかしさ」

「いい年して、変だよね」
どうかしたかな。甘味の事か? ふうん。
「どうも曖昧なままだと、俺は放置される悪寒がする」
何が?
「言うべき時に言わないと後悔すると聞いた。今、まさに体感して理解したぞ」
独りごとにしては声音が猛々しい。僕、帰ろうかなあ。何だか、混沌としそうな予感がする。
百木、具合でも悪いのか。
「福織、よく聞け」
荒々しいなあ。
「俺に全部任せて。頼ってくればいい、きみの全部を引き受ける」
「だって、同士だろ。俺が落とした『子供らしさ』をいつまでも抱えて地団駄踏む姿が、どうにも放っておけない」

「好きになった相手を、ずっと好きで居られる自信がある。きみを見続けてきたから、変わらぬ想いで」
今、なんて。
「初見で、不安そうに立ち尽くすさまに危惧して声をかけたら、意外にも男気と覇気がある。これは、と思ったんだ。俺の直感は正しかった。きみが同士だ、俺の連れ合いだ。きみの事が好きだからな」

「おいで」と手招きされた。
「曖昧なきみの中をかき混ぜて、俺の連れにする。……抱く」
胸がときめいた、身体が痺れる。
きみに揺さぶられてみたい、目指しておいかけたその背中に腕を回したい。
しがみつかせて欲しい。

天井のシーリングライトがきみに覆いかぶされたから見えない、それでもこのぬくもりが僕の光。


入院中に看護師さんが解熱剤として座薬を入れてくれたので、身体を晒すのは抵抗が無い。
僕は曖昧だろうか。百木が一瞬、怯んだが。
それでも股を割り、身体を重ねてくる、熱い、きみは体温も高いの。
指で試さなくても平気、多分大丈夫。
きみのを受け入れ……ん、座薬より太くて熱い、じんわり湿る、僕のが爆ぜそう。
そんなに押さないで、きみにしがみついてしまう、あ、意識が飛びそう、打ち付けるたびに汗が浮かぶ。
百木の髪が湿っていくのが分かる、艶めかしい。そそられる。
それにきみの男根の怒張ぶりは、僕は、その大きさを知らなくて。
そう、鼻筋通った男前、男根もそれなりに大きいわけか、く、苦し。楽にさせて、僕を羽ばたかせて散らして欲しい。いく、いってしまう。戦慄く体を百木が気づいてさらに強く押し込んでくる、は、きみはかなりだ。
爆ぜた後に、焦りが襲う。もっと中まで入れないかな、僕が悪いのか。欲しくて股を限界まで広げて穴を緩ませる。
奥まで来て欲しい、じんわりと込み上げる欲情がある、きみをくわえて揺さぶりたい。
だから中で爆ぜて。僕を濡らして、どうにでもしてほしい、おかしくさせてみたらいい。
百木、きみの男根はいつ爆ぜるの、僕を満たして、きみの精液で。
ぐちゃぐちゃになりたい、僕をきみが潰して。
糸を引くようなキスがしたい、きみの中に潜り込んでいたらできない、息が苦しい、高ぶる。もっと揺さぶっていい、打ち付けて。顎が鳴りそう、歯が軋む。性欲に襲われて、きみに押しつぶされたい、もうこらえきれない。行かせて欲しい、絶頂へ。
「啼いたらいい、今は許すっ!」
首筋にキスされた、跡が残る、そう気づいたときに。もう止まれなかった。僕の中で何かが目覚めて蠢く。百木、きみをいざないたい、こっち・と啼いた。




夜明け前・明か時の頃に、百木が紅茶を入れてくれた。
朝方は冷えるからとホットのストラディバリウス・ウーロン茶にラズベリーの実をミックスした茶葉だそうで、いちごらしい香りだ。ティーポットが耐熱ガラスでかわいいと思う。
くつろいでしまいそうだが、部屋へ戻らないと着替えが無い。
「ちょうどよかった。掃除を手伝ってもらったから、きみはいつでも俺の部屋へ遊びに来れる」
そう? いいのかな。
「はい、そのうちに。とりあえず、部屋へ帰ります」
「まだ曖昧にして。そうか! 逃亡を図るんだな、逃がすか」
抱え込まれた、さすが身長180近くある百木。
「業務だからね、先方に顔を覚えてもらってからがスタート。今は再装填しているさなかかな。もう1回、飛べばいいんじゃない?」
あ、抱き上げられて僕の胸に顔を押し当てている。心音でも聞きたいのか? 
しかし、百木の髪の柔らかいこと。香しいし。
「きみは独りじゃない。勢いづかなくてもいいんだ」
きみが居てくれるの、本当に? じゃあ、僕たちは終わらないんだな。
「いつも俺を真似て、靴を磨いてさ。その靴で追いかけてきたんだろ?」
あ、気付いてた。

「まあ、俺がきみを覚えているからそれでいいって事。庇うから頼っていい。俺はきみにくびったけ」



おわり
ありがとうございました
柊リンゴ
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