第3章の第128話 どうしようもない問題55 8月(18) ピアコムとZIPファイル
☆彡
――過去から現在に帰り、エメラルティさんはこう語る。
「――次の話は、その……住居不法侵入の話を、何で知っているのか!? いかにも怪しいヨシュディアエさんね――」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月】
【裏工作を通じていたヨシュディアエ】
『――先日の1週間の間に、そのヨーシキワーカ君のご近所で、何か怪しい動きが会ってなかった……?』
『……』
無反応を決め込むヨーシキワーカ。
ここに思うは、この一言。
(何であなたが、そんな事を知っているんですか?)
ここから、ヨシュディアエさんは、こうか細くも、小さな声で、吐露するものだった。
『やっぱダメね……ミシマさんやあの学校の人達が大挙して押し寄せていたってのに……。
そんな『滅多にないぐらい感じのチャンス(?)』を逃すようじゃ、あたしの方からは、この職安の方からは、
今、ヨーシキワーカ君を、絶対に出せないものだわ』
『……』
それは、ヨシュディアエさん、口から、もう、漏れ出ていた心の声だった。
それを拾うは、私と守護霊の彼女の力。
『上手く、ハマってよ!! お願いだから!! ここにいるあたしのいい分や建前や!
あそこの学校の先生たちの顔を立ててとか!
あのミシマさんから、上手い事盗られて、無くなってよ!
こんなにいい、上手い話は他にないってのにさー!』
(おいおい、言っている言葉と心の声が、逆だぞ!?)
(なるほどね……その時、そんな風に思ってたんだね)
続いて、ヨシュディアエさんは、こうも言ったものだった。
『……いい夢を見させてあげるんだから、その後の方で?』
『……』
『あたしたちミシマさん達がね? あの弟君だってそれぐらいで、上物の騙されて、盗まれましたで、少しぐらいでいいわ!』
これには、心の中で、あたしとお兄ちゃんは。
(フ~ン……そうなんだぁへぇ~)
(まいったな……正直)
(……だよねぇ……。あくまで、ヨシュディアエさんは、白を切るつもりだし。
職安の人が、そんな事を言ってただなんて、決して認めやしないものね。
体裁や建前もあるし。
それに、あの弟君に、真実を話しても、信じるかどうか……!?)
で、こうもか細くも、小さな声で吐露するものだった。
『あの会社さんからとか、ミシマさんからの取り次ぎ話で、再雇用と、借金の付帯金の話を、こううまい具合に仕立ててから、
こう繋ぎ合わせられるってのに、なんかうまい具合にして、周りに取り次いで回ってから……ねぇ』
『……』
(そんな風に考えてたわけか……)
(こうも言っている言葉と、心の声がだだ洩れてるんじゃねぇ……)
(ホントに、どうしたものか……。
おそらく、ヨシュディアエさんの狙いはこうだ。
この求職者面談ボックスの前で、私の怒りの声を買って、衝動的になった私の方が、叫んだとする)
(……)
(ここの人達は、ヨシュディアエさんを保護するだろう。
その代わり、急にヨーシキワーカ君の様子が、豹変しただとかで、この子がおかしくなっただとかで)
(ハメられる訳だね)
(あぁ)
(それが、ヨシュディアエさんの狙いで、素直には行かせないわけなんだね……どうしたものかなぁ……これ?)
(……)
それは、ヨシュディアエさんの普通の声で喋るもので、疑問だった。
『どうして……何も反応しないの!? こんなに恐いぐらい、必要以上に脅しているというのに……なぜ!?』
『……』
『クッ……いけないわ……。このままじゃ、予定が狂う……』
『……』
その時、後ろの方で。
ヒソヒソ話が上がるものだった。
『おいっ、なんか怪しかぞこの女!?』
『何で、その横の辺りの方から、そんながめつくような声が、聞こえだしてきてるのか調べようかしらねぇ!?』
『また、もう1回やこの女! どんだけその金にがめつかとや!?』
『もう、方々に取り次いで回り、逐一、揉み消して回れる方が、いろいろとあって、辛かようなもんがあったとやぞ!?』
『……』
『……』
微妙な間……。
ヨシュディアエさんは、金にがめつい、悪い女だった。
なるほどね。
『……うっさいわね、その後ろの方で、辺りで、黙っててよ!』
『おおっ恐い』
『今こっちは、この子と、何だか大事な話をしているってこと、わかってるでしょ!?』
『自分の担当の子でしょ!?』
『さすがに、あの会社の方に、呼び戻すっても何だか、相当無理があっとやぞこれ!?』
『どうやって呼び戻すんだ?』
『さあ、こんな事続けて、何の意味があるんだか!?』
『この子の頭程度なら、それぐらい楽なぐらいに落とせるわよ、……ねっ!? ヨーシキワーカ君!?』
『……』
『ねぇ~そうでしょ!?』
『……』
(か細いほどの小さな声なら、何だかんだで、上手いこと騙されないものと、思っていたのか……!?)
(これは、無視だね)
(ああ、ここで、私が衝動的になれば、全員がグルになり、してやられるわけだ)
(どーゆうこと?)
(2000万円の話が上がってただろ?)
(うん……あったね)
(職安は、希望求人のところへ、『橋渡し』するのが『目的』の人達で会って、
その昔の会社の中で、なぜか、業績が下がっていれば……、
会社の『存続』のためには、そうした希望求職者の『心を折る』必要がある)
(なるほど……だから、助け舟だと思って、乞おうとしても、結局はやられて……)
(あぁ、私の未来が、閉ざされる訳だ)
(なる――)
(……つまり、取り次ぎの話ではこうなる。
――自分で、火をつけて、その火を消しに戻っていった……と。
煙が立たないところに、火は立たない。火のない所に、煙は立たない。
逆説的に諺でいえば、火種がなければ、煙は立たない。
つまり、根拠となる事実がなければ、噂は立たないのであって、
マップポンプ現象といって、自作自演と説くわけだ。
あのモーターの騒音関連を引き金にしてな。
つまり、対外的には、こう見て、取れるわけだ。
私が報せて、それをミシマさん達が気付き、大いに騒いで回って、
で、私が昔の会社に戻ったら、すんなりとその原因が外されていて、その手柄を取って、賞賛を得る……と。
実際、世の中には、そーゆう連中が多く、自分でそうやって手柄を立てているわけだ)
(ミシマさん達は、そうなんじゃないかって、『変に誤解して勘繰ってしまっていた』……はぁ……)
(あぁ、おそらくな……。だが、モーターの騒音が、明らかに大きく鳴り始めたのは、某去年での出来事であって、
実は、その2年以上前から、度々、偶発的に発生していた。
しかも、ネジ、ワッシャー、六角ナット、ボルトが外れていく現象は、実は、それ以前からの前、だったんだ……)
(明らかに、違うんだね……)
(あぁ……箱洗いの人間ではない。真に狙っていたのは、別の人物であって、今回はたまたま、当てが外れていた……訳だ)
(でも、この時点では、まだ、ヨシュディアエさん達は、その事を知らないのであって、
その歴史を知らないから、
そうなんじゃないかって、余計になんだか勘繰ってしまっていて、
やっぱり、あの子が、その犯人だった……と思い、勘違いしてしまっていた……)
(あぁ……)
(まるで、幾重にも折り重なったような、打算的な目的の上での、出来事みたい……。その陰で、こうなってしまっていた……)
(人の取り次ぎ話で、仕掛けたまではいいが、気づかないまま……の放置だからな基本は)
(そうなる仕組み上の手筈だったんだね?)
(あぁ、問題は……、……どう、その火元を消すかだ)
(お金か……。2000万円って、何なんだろうね?)
(わからない、単純に、売上利益なら、あの時のイリヤマ先生の言葉もあるし……。
200万円×12=2400万円となる。
会社側の、建前や体裁も立てないといけないしな……)
(人の噂話を聞く限り、
前に戻っていった人が、その辞めていった会社さんに、100万円か、200万円かして、包み返したって聞くしね。
でも、払いきれない子がいたらしくて、自分の親に泣きついてきて、で、結局は、その代わりに建て替えられてくれたって聞くしね……)
(あぁ、年々、その包み返しも、100万、200万、300万と増額傾向にあると聞くしな……。
案外とやり辛さを覚えるぞ、これ……!?)
睨みつけるヨシュディアエさんに、
無言のヨーシキワーカ。
『こっちの所長さんなんかが、せったくヨーシキワーカ君の所に行ってたってのにね……。
そんな貴重なチャンスを逃す子だったなんて、あたし、信じられないわ……!』
『……』
目をウルウルとさせるヨシュディアエさんがいたものだった。
(ハァ……。
声質の種類は、確かに、所長さんのものだった。だがな……忘れてやしないか? 『変声器』を用いれば簡単にできるんだぞ?
それに、複数台の腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチを用意してな!
それに、車は1台だけだったんだぞ!? 行と帰りでな!)
(それと、した声の種類は……。
イリヤマ先生、ライセン先生、ミシマさんは、地声で。
後は、就業生活支援センターの2人。
それに、トライスタークリーニングセンターの2人。
それから、ここの所長さんに。
後から入ってきた、軍人さん関係の人ね。
それに、なぜ、わざわざ、所長さんが動く必要があるのかしら? ねぇ、変でしょ?
出て行ったら、バカを見ることになるわよ?
証拠の写真1つでもあればいいんだけどねぇ~!?)
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――過去から現在に帰り、エメラルティさんはこう語る。
「――そんな事が会っていたそうよ」
「……」
「向こうの狙いは、こんな事を、執拗に嫌がらせを続けて、ヨーシキワーカさんを、怒らせて、衝動になって、おかしくさせる事だった!」
「それは、なるだろうね?」
「でもね、相手さんの狙いは、『何も証拠が1つもないなら、何もないなら、お前がおかしい』とできるものなのよ!」
「……」
「それが、相手方さんの『真の狙い』……! そう、情緒不安定にさせることが狙いだったのよ! その為には、弟君を使ったの!」
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【ミシマさんと関わった年、6月】
【靴箱のところで、騒ぐ弟】
――それは、靴箱の所で、頭がおかしくなった弟の言い分だった。
『あれ――っ!? こんなところにお兄ちゃんが前の会社で使っていた『靴』があっぞ!? こんなに!?
これはあそこの会社の所に持って行って、返しに行かんばいけんとやぞ!!
悪かことやぞ!?』
その時、母が急ぎ足で、バタバタと足音を立てて、弟の所へ向かうものだった。
『あんたねぇ!! 向こうの方にいる、ちょっとはヨーシキワーカちゃんの事を少しは考えなさい!!』
『いや……こんなにあるんだから、少しはあそこへ持っていかないと……!?』
『あのねぇ……それ、お兄ちゃんの所有物だからねもう……』
『いや、そんなはずないだろ母さん!? これ、あの会社さんの所にもっていかんばって、俺の所にも、あそこの恐い姉ちゃんたちが言ってきて!?』
『無視しなさい、もうそれは』
『はぁ!? 何でだよッ!!』
『いいから、黙ってそれを、早く戻しなさい。ヨッシュタダワカーセ!」
『チェッ……なんか、ムカつくぞ、こんなの……』
『あのね、ヨッシュタダワカーセちゃん。それは、親のあたしから、あの子にそのお金を持たせて、
あそこの会社さんの所で、もう買ってたようなものなのよ。
あそこに置いてある、作業着とズボンも含めてね。
その数も、少ないようだけど、合ってるわ』
『えっ!? そうだったの!? 俺はてっきり……』
『……』
『そういえば、前にもそれ、聞いたことがあるような・……。じゃあ、これ、もうそこで買った後なんだ……』
『そーゆう事よ。家から出したお金で買ったものなんだから、あそこの会社さんにもっていって、返す必要はないわ』
『……じゃあ、ほんとに、もう……行く必要がないって事……?』
『要は、そーゆう事よ』
『……じゃあ、どがんすっとやこれ……もうミシマさん達が、先に周りに取り次いで回った後のようなもんとぞ!?
どうやってこんなにして、悪いことをして、揉み消して回れるとや!?』
『それは、完全にそっちのせいであって、落ち度で、そっちの『あなた達のせい』なんでしょ!?』
『俺も!?』
『そうよ』
『俺も入ってんの!? もうそこに!?』
『そうよ……そう言ってたじゃないのよ。向こうの奥の方で、たばこをいつも、プカプカしているお父さんがね』
『これじゃ、ミシマさん達が、『逆に』向こうにいるお兄ちゃんに、そのお金をなんだか支払い続けんばいけんことやぞ』
『あら? 別にいいじゃない!?』
『そんなわけにもいかないだろ!! 普通はこんなのは『逆』だぞ!?』
『……ねえ、あなた、今、どっちの味方よ!?』
『は……あっ……あれ……!?』
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――過去から現在に帰り、エメラルティさんはこう語る。
「――そんな事が会ってたそうよ」
「同じ兄弟なのに……?」
「信じられない……」
「付き合いの中……って話よ。仕事仲間だしね」
「……」
「お兄さんは、友人が特にご友人に恵まれず、少なく、基本は1人の人なの。
代わりにミシマさん達には、良く悪ガキが集まっていて、人を騙してまで、盗んでまで、そうした金を得ていた人なの。
当然、友人の数が多ければ、その入ってくる情報量は、特に多いものだわ。
ヨーシキワーカさんには、そうした情報がなく、何だか少ないものだった……」
「……」
「そこんところが、今回の決め手だったらしくてね。
弟君は、金と情報をより多く持っていたミシマさん達側に、付いてたようなものなの。
もちろん、ここには、ヨシュディアエさん達もいるわ」
「……」
「なるほど。情報か……」
「そう、その情報が武器で、なりすまし詐欺を行うためには、
1.職業訓練校で入手済み。
2.携帯電話会社で入手済み。
3.ミシマさんの会社に入ったときに、履歴書で入手済み。
4.当然ながら、職安でも把握済み」
「……」
「この人の責任話を取り次いで回るためには、次にその責任を被ってもらう、闇バイトで集まった闇子君のせいにして、
周りから、何だか取り次いで回っていき、いつでも、言い逃れができるようにして、ハメることが可能なのよ」
「つまり……」
「そう、利用されていたのは、実は騙されていた弟君の方だったのよ――」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月】
【携帯電話会社の利用料金プランなどの画面で、電源ボタンと音量ボタンを同時押しして、表画面の写真を撮ることが可能】
【その写真履歴は、その中の方に残るため、ハッキングを介して、横取りし、なりすまし詐欺に用いることが可能】
――それは、弟からの知らせだった。
『――あっそうだ! お兄ちゃん!』
『んっ?』
『あそこの向こうの人達がこう言ってたものだからね……。
ちょっと前に、あの人の所なんかに行っていて、そこで、あそこの携帯電話会社さんの所なんかで、
そうした料金プランだかの案内を申し込んでいたことがあったじゃないの!?』
『あぁ、あったな』
『でね……向こうの人達が、ちょっとその料金プランを気になっていて……、『どれぐらい安い』か!? そのちょっと見せてくれない!?
その腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)で!?』
『いいよ、それぐらいなら』
『ありがと! お兄ちゃんなら、きっとそう言ってくれると思ってたよ! 快く!』
『……』
(この時、私(俺)は、何も疑いもせず、この弟の案内に従い、腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)に手を掛けたものだった)
『向こうのあの人達の、あの人達からの案内によるよね』
『……』
『こことここの……にある。電源ボタンと音量ボタンの2つを同時押しにしてね、長押しで。
それで、そのご利用料金プランの写真なんかが取れて、
それが、お兄ちゃんの端末の中の使用履歴高に残るんだよ』
『へぇ……』
『もうありがとねお兄ちゃん……もうあっちの方に、『送られた跡』だから』
『……?』
(へ……? まだ、1秒ぐらいしかたっていないのに……?)
(アカウントバレてるからね……。
この後に来る、職安のあのアプリ……ウィルス感染前に……。
ご利用料金プランには、表で、使用アカウントが堂々とあるし。
そこの電話会社さんは、元々はYahoo店だし、その前は電気工事会社さんだったんだよ。
その中の内情が、何だかわからないのはその為なんだよ?
LINE誕生の裏には、
日本人が企画したものだけれども、スポンサーは韓国の会社さんなんだよね。
ネイバーという日本法人で。
Yahoo誕生の裏には、
アメリカのインターネット企業Ziff Davisの傘下であった、アメリカのヤフー店とソフトバングの合併で、
ヤフー会部式会社が作られたんだよねぇ。
で、このミシマさんに関わった年から数えて、2年後の11月ぐらいに、ラインから通知が来て。
そのヤフーとラインが提携し、ベンチャー企業大手のLINEヤフーが手を結ぶんだけども……。
韓国・日本・アメリカの3か国が、その手を結ぶ事に等しく、
当然だけど、IT関連の詳しい人達もいて、ハッキングはお手ものなんだよね。
だから、当然、ウィルスセキュリティアプリのマカフィーだって、その『マスターキー』が、流出しているんだよねぇ。
そのIT関連か、電気工事の一部の悪い人達関連でね。
だから、個人情報が、会社のサーバーがやられてみても、なんら不思議でも何でもないんだよねぇ?
……まぁ、それをゴマかすためにも、特殊詐欺で、訳がわかんなくしてたんだよねぇ!?)
☆彡
――過去から現在に帰り、エメラルティさんはこう語る。
「――ってな事があっていたそうよ!」
これには、アヤネさんも、ミノルさんも。
「道理で!!!」
「そーゆう事かッ!!!」
それに対して、エメラルティさんは、こうも深堀して語るものだった。
「で、ウェーブグローバルやグーグルストアなどを介して、
御試し用とかいって、0円のセキュリティーアプリもあるんだけども……、タダより恐いものはないわ……。
あれ、ウィルス感染していたのよ?」
「えっ……」
「課金プランあり、広告プランあり、も実はそうなの。
下手に、ウェーブの動作速度が遅かったり、電池消耗量が流行ったり、
変に、ごみ箱捨てたりとか、
既存のセキュリティーものを、変に選択させて、アンインストールを急かしたりね。
そうやって、他国からでも、日本やアメリカの時間帯などを調べ、
深夜の内に、ウェーブを介して、マルウェア感染を促していたりするものよ?
表の方には、アプリがなくても……。
裏の方では、調べることができるものよ?
実は、親切な携帯電話会社さんに行けば、良くて、そこで、ヨーシキワーカさんが聞いた限りでは、
1.Playストアをタッチ選択して、
2.アプリとデバイスの管理タッチして、
3.右手にある管理をタッチすれば、
ほら、見えてくるはずよ? 知らないうちに紛れ込んでいた、不審なアプリがね。
ヨーシキワーカが、ザッ、と調べた限りの怪しそうなアプリ。(中には実在する企業名を騙ったものもある)
なお、ソフトバンクから、ワイモバイル店舗に乗り換えていたのに、なぜか、いつの間に、あったもの……――」
<アンドロイド関連 怪しそうなアプリ>
・おサイフケータイ
・詐欺ウォール Soft Bank
・迷惑電話ブロック Soft Bank
・全国版求人Forハローワーク
・APP PASS
・メニューリスト ソフトバンク
・らくらくコミュニティ
・迷惑電話ブロック
・Google Partner Setap
・安心バックアップ
・安心フィルター
・『共有電話帳』(ハッキングを介して、怪しい仲間達へ、一斉送信)
・『電話帳配布』(ハッキングを介して、怪しい仲間達へ、一斉送信)
・ララしあコネクト
・COCOA
・クラシル
・読み放題プレミアム
・ULTIASオマ……
・Mobile Installen
・Digital Wellbeing(デジタルウェルビーイング)
<アンドロイド関連 監視アプリ>
・Lookout/icloud
・Speech Recognitiongsynthesis(こちらは大丈夫)
・Android Auto(こちらも大丈夫)
・Device Heaith Services(これが怪しい、液晶画面が不自然にも、バチッ、としたことがある)
・Google Partner Setap
・Device Health Services
<アンドロイド 家の弟が漏らした怪しいアプリ>
・Reader(リーダーズ)
・Writen(ライター)
・NFC
・おさいふケータイ
<アンドロイド ミシマさんが行ったことがあるハッキングの超音波、飛距離は最低5メートル、最大2000メートル>
・P2P(ピアコム)
<パソコン関連 遠隔操作ソフトウェア>
・Net Support Manager(ネットサポートマネージャー)
・クローズド・ネットワーク(閉域網)
・Splashtop
・NTR Support
・Chrom リモートデスクトップ
・Intel Manager bility commanher
・Chrome Remote Desktop
<パソコン関連 ハッキングを介して、不法インストールされていた>
・Snipping Tool(スニッピングツール)画像切り取り
・K-Lite Codec Pack13.75 Basic
・リモートデスクトップ
・Microsoft Edge Webview2 Puntime
・Solitaireg Casual Games
<表の世界の者ではいけない、裏の世界への入り口(警察の方に、是非お知らせください、特殊詐欺を許さないで、検索エンジン>
・DuckDuckGo
・Co^C Co^C
・百度
・謎の中国語のような羅列……(あの時は、偽詐欺電話を介して、中国人の声がしました。私は、読めませんので、書けません……)
厳重注意
私は一切の責任は負いませんので、個人の判断では、決して行わず、携帯電話各ショップ、警察などへお知らせください。
何かの際の、お役に立てるはずです。
「マジ……」
「簡単にわかりやすく言えば、2223年の12月、
ヨーシキワーカさんが信頼を寄せる、グーグルが自身の威信と信頼を掛けて、告知した事があったのよ!
グーグルストアを、カスペルスキー調べで調べて、
そこでわかったんだけども……、『90%以上』のアプリが、『ウィルス感染』していたのよ!」
「マジ……」
「大マジめな話よ!」
「……なっ……!?」
「当然、グーグルストアから落としてきたアプリを通じて、みんなの端末が、ウィルス感染していたのよ。
世界人口のおおよそ90%以上の人が、感染していた事実になるわね。
こんな厳しい状況下でも、めげずに作家活動を続け、みんなにこの事を知らせて、
次のブルーツウィルスに、備えないといけないわけよ!!」
「……」
「もしも、信頼を寄せるグーグルさんが、この事を隠し秘めたままだったならば……。
すべての作戦は、水泡に帰す、事でしょうね」
「……」
「グーグルの威信を揺らぐことがあっても、その信頼はできる!!!
もちろん、この情報を開示してくれた、カスペルスキー、LINE、ヤフーもね!」
「……」
「個人情報が、流出しようとも、次のブルーツウィルスさえ、『防げれば』……。
怪しい連中の組織繋がり、イルミナティに、一度は『勝った』事になるの!
定められた『未来予言を阻んだ』……という。
それさえ、止めることができればね!?
みんなで、勝ったと言えるのよ!」
「……」
☆彡
【ミシマさんに関わった年、6月】
【弟が急になって、洗濯機の排水延長ホースの破れを発見し、そこで弟伝いから、ミシマさんからのアルバイトの手伝いがくるものだった】
――それは、弟の発言から始まるものだった。
そこで、聞いていたのは、母が横にいて、私がその場にいる者だった。
『――そういえば、昨日になってから、俺が前に使っていた、
あの向こうの方の会社さん時代で使っていた、洗濯機のプラスチック製の水ホースから、何だか水漏れをしてたんだけども……知らない!?』
これには、私達3人も訳が分からず、
『……?』『……?』『……?』
父から、母へ、こう問いかけてくるものだった。
『……知っているかお前?』
『変へぇ……昨日の夜の方は、うちの前からある、あの古い方の洗濯機で、4人分の衣類を洗っていたハズよ……確か!?』
『あれ~~!? そうだったの!? 変だなぁ……俺はてっきり……』
『……』『……』『……』
前回の隣宅のご近所さんにおける、イリヤマ先生、ライセン先生、ミシマさんの共謀における、早朝の中の不審な案件は、
母には既に報告済みであり、父には後で報告した次第であった。
そうした様子を、何だか訝しげんだ父は。
『……それは、どこの出からの情報だ? ヨッシュタダワカーセ!』
『えーと……それは、向こうのミシマさんからの申し入れで、こいつに報せるような問題なためのものだとかで……』
『ほぅ、それは親切な申し入れみたいなもんだな』
『そうね……確かに』
『……』
(やったのは、ミシマさんか。さては……)
『どうにも怪しくもなってきちゃうわね……そのミシマさんって人が……何だか……』
『さては、昨日の夜のうちに……家の小屋の中に、そのミシマって男が物取りに『見せかけて』入り、
こいつを再雇用にように見せかけた問題作りのための『でっち上げ』な話で、
ゆくゆくはここを何だかあって、他の奴等の所の土地みたいに、後になって横からすんなりと入ってきて、何だか騒ぎに見せかけて、
不当にもこの土地を奪おうって魂胆なんだな!?』
『そういえば、以前にもそーゆう事が、この街の中のどこかでも起きていて、
知らないうちに、見知らぬ人が住居内に押し入り、そこにいたご兄弟さんとか使って、
そこで調べ物をしてから、
その『土地の権利書』だとか『遺産相続分野』の話を、揉み消して、
奪い去られた跡……だって、確か、向こうの人達が、何だか言っていたわ。
あれは、そーゆう事だったのね』
これには、弟を推しても。
『あ……あれ……それ? 何の事……!?』
『『『はぁ~……』』』
これには、父を推してみても。
『これだけ言ってみても、まだ、それがわかんないのか……』
これには、母を推してみても。
『頭の出来は、家の中でも1番いいみたいなんだけども、こっちのお兄さんとは違って……。
やっぱり、そのミシマさん達みたいな怪しい付き合いの中で、判別能力の方が、なんだかできなくなってきちゃっていたのね。
どっぷりと、その中の方で浸かちゃってて……』
『……? えーとよくわかんないだけども……後の方で、そのぅ……手伝ってくれる?』
『あぁ、わかったわかった、どうせ、その中の奴等が、またうちの会社の中の方に入った手口と同じで、
あの学校の中の関係の出の辺りで、その配管部分にでも、『電工ナイフ』による切れ込みの跡、何かがあるんだろう!?』
とこれには、母方もすぐに反応し。
『それ!? どーゆうこと!?』
『んっ? いったい何の事だ?』
『……』
『……』
(そこには、何だかあって、意味深の父の様子があって、知らないふりをするものだった……。
つまり、問題に見せかけて、機械部品を壊し、
外注工事に見せかけて、その会社さんから、2度手間になるような修理費だかを、取り立てていた訳だ。
当然、その会社内の身内ないは、当然、それを知っていて、騙しまくっていた訳だ。
これは、完全に悪いことであって、信頼を損なう様な出来事だった。
その会社さんの持ち主様に対しての、謀反である。
自分の所有物ではなくて、
あくまで、自分たちは、その人の雇われ身分なのに、故意的に傷つけ、修理費だかを捥ぎ取っていた訳である。
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月】
【(続)弟が急になって、洗濯機の排水延長ホースの破れを発見し、そこで弟伝いから、ミシマさんからのアルバイトの手伝いがくるものだった】
――それは、小屋の方に置いてある洗濯機に向かった弟の独り言だった。それは、か細くも小さな呟きを落とすものだった。
事象的な場面的で言えば、弟が、洗濯機の取っ手部分を掴みかかり、それを自分の方へ傾けたような感じのものだった。
それから、その排水延長ホースの辺りを見ていき、妙な、刃物のような鋭利な切り口を、目撃した場面だったんだ。
『――やっぱり切れ込みが入ってやがる……。それも鋭利な刃物の跡なんかが……。
クソッ、ミシマさん達め、こんな俺にもしやがって……ェ。クソッ』
『……』
『もうあの中の方で、どうなってんだ!?
家の兄貴の方は、あれ以来、あんな事が会ってからか、その口を噤んで、黙っているようなもんだし……』
『……』
『何か気に入らないぞ、こんなの……って!?』
『……』
(自分が、既に騙されていることに気づいてないのか……そのミシマさんに……)
――で、場面は移り、弟と私が協力して、その洗濯機を、小屋の方から庭の方へ、移動した後の出来事だった。
『フゥ……』
その後、弟は、その洗濯機をよく確認するものだった。
『切り口は、ここだけか……』
それは、排水延長ホースにできた鋭利な後だった。
『この切り口の後……。切り裂いたというより、刃物の辺りを押し込んだような感じに近いな……。ひしゃげたような跡がある……』
『……』
『クソッ……あのミシマさん辺りめ。
ホントにあの学校の辺りで、いったいこいつ等の間で、あそこの先生たちは、どーゆう問題なんかが出されてあったものだったんだ……!?
どうなってんのか気になっているところやぞこっちは!?
……でも……あの会社の中のもんも、妙なぐらいに恐がっていて、とばっちりになんかに会いたくないって、誰もが恐がっているようなもんとぞ!?
それに、妙な具合にしらばってくれてるようなもんとやし……。
こんな事は、10年以上も前の方の辺りから続いていて、何なんだよいったい……』
ブツブツ
『……』
それから、うちの弟は、妙な具合に、妙な独り言をなぜか呟くものだったんだ。
――で、さらに場面は移り、弟が1人で、その席を外し、どこかに電話を掛けてた事があったんだ。
エアディスプレイ画面を介して、家の弟が、誰かと、話し合っていたような場面があったんだ。
おそらくは、ミシマさんと、その会社の中の者達の誰かだ。
『……あいつ……誰と話しているんだ……!?』
その距離、約20m。
『!? ちょっと待って!』
『!?』
『場所を、この場所を移動するから、あの兄貴の奴に感づかれたのかもしれない。怪しまれるといけないから、その場所を移動するね』
『……』
ニタリ
とほくそ笑むような電話相手さんがいたものだった。
家の弟は、傀儡の人形と化していくんだ。
――弟を通じたミシマさんからの1日だけのアルバイトの案内。
『――あっちの方のミシマさんからね。お兄ちゃんに、いい報せを持ってきたよ』
『……』
『1日だけ、電気工事とは何かってことを学ぶためにも、付き合わないか!? ――って?』
『……』
『いつ、その腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)の方に、ミシマさんからの電話がかかってくるかも知れないから、その見逃さないでね?
こんな貴重なチャンスは、そうそうどこにも転がっていないんだからねぇ~?
お兄ちゃんには、ちょっともったいなさ過ぎるんだと、俺としても思うところが、ここ等辺にあるんだよねぇ?
ミシマさんはね、その寛大な御心で、お兄ちゃんのその行動を許してくれるそうだよぉ?
だから、その日、一日だけでもいいから、その都合を空かしておいてねぇ~?』
『……』
(弟は、そうやって、ミシマさんを持ち上げていたものだった……。自分こそが、騙されているだなんて、思わずに……。残念な弟である……。
先の事を騙っていけば、その日1日だけ付き合う事になるのだが……。
それが、2,3年年以上も、度重なって続いていくものだとは、夢にも思わなかったものだ……。
闇バイトには、その日、一日だけ付き合っただけで、それ以降はまったくと言ってよいほど、付き合ってはいない……)
――で、さらに場面は移り、買い出しに行く前の事。
それは、父からの言葉から始まるものだった。
『――ハァ!? 買い出しに行くのか!? それ1つだかを、直接買い出しに!?』
『そうだよ』
『馬鹿げてるなぁ……家の会社の中のもんなら、誰でもそうなんだが、
その部分の辺りだかを、完全に切り裂いて、
その部分がなんだかこう短くなってしまうが、よく補修工事をしているようなもんとやぞ!?
どこもそうとやぞ!? 俺等技術屋のメンテナンス工事達は!?』
『俺はその技術屋のメンテナンス工事の外注工事のものじゃないし……。
派遣先に雇われているような身分なようなものであって、
こいつのところにいったあの工務みたいな人達とは、何かが違っていて。
あのミシマさんの所にいたような人達なもんだし。
……こいつに、もうそれだかを選ばせないといけない時だかがあるもんだしな!?』
『……?』
『わかんないものだなぁ!? まだ俺達の所の、この技術屋の腕な辺りがしっかりとしていて、
その安易になって捨てきれないから、よく補修工事をして、直しているようなもんとやぞ!?
どこもそんなもんとやぞ!?』
『関係ないよそんなの!』
『なに……!?』
『さっきも言ったじゃん。こいつにそれを選ばせないといけないような時期なんかが近づいてきていて、迫ってきているって……』
『こいつ……』
『そう、こいつ……』
『……』
(((あのミシマか……!!)))
『ハァ……その内情は何だかわかってきた……。
こっちの昔の会社の中のもんを通じて、その辺りの方を何だか取り調べさせておくからな』
『……』
『……』
『……だが、家からはそんなお金、ビタ一文出さないかんな!?』
『わかってるよ……そんな事は……。俺、そんなお金出してくれなくたって、たんまりと持っているかんね』
『こっこいつ……』
(いけないなこれは、空中分解するようになってきている……。
私(俺)が下手に動けば、立場が危ぶまれるようなもんだし……さて、どうしたものか……)
『俺は、こいつを連れて、あそこのミシマさん近くの方にあるOKホームセンターにでも連れて行くからね』
『勝手にしろっ!!』
『フンッ、こっちとしても、こんな奴にいつまでも付き合いきれないもんがあるから、勝手にさせてもらうよ!!』
『なにぃ!?』
『何だよ!?』
『……』
『……』
『って、こいつホントに……』
『何も言わないのな……こっちがこんなになってやって、もめてんのに……なぜだ!?』
(お前等、両会社とか、そのミシマさん達の目論見だとかに、利用されているんだよ!?
糸か……マリオネットの糸だな。
尾を引いているのは、職安の人達と、あの月見エビバーガーオーロラソース社か……。
さて、どうやって、事を穏便に済ませていくか……)
――ミシマさん家近くにある『OKホームセンターガーデン クロスDIY』
看板は、金髪の姉ちゃんが、作業帽をかぶり、工具を片手に、DIYをしている様だった。
近場には、建材が置かれていて、如何にも職人風気質である。
――それは、弟からの忠告だった。
『――ここからは、お兄ちゃんとは何だかあって、離れて行動するけど……』
『……?』
『俺もあのミシマさんの考えと同じで、1人で何もできないような奴は、ここで置いていっちゃうからね!?
それに、前にも確か会っていたようだけど、
そのお兄ちゃんの携帯電話の方に、これで電話を掛けるけど、
1度で出れないようなら、
ここにお兄ちゃんを置いて、先にお家に帰ちゃうからね。
後は、ここからでも、その自分の足で帰れるでしょ!?
……そのつもりでいてね!?』
『……』
(それ? 逆にしてやられるのは、実際にやったら、お前になるからな!?
さて、まぁ、普通についていけば、お互いに大丈夫なもんだろう。
尾を引いているのは、ミシマさん辺りの手口だな)
★彡【ミシマさんに関わった年、6月】
【(続)弟が急になって、洗濯機の排水延長ホースの破れを発見し、そこで弟伝いから、ミシマさんからのアルバイトの手伝いがくるものだった】
【発覚!? 問題を方々に仕掛けて回ってから、そこにいた気に入らない奴を障害者か亡き者にして、問題作りの共犯者造りをして、一皮剥けさせるものだった】
――そこでの買い出しも済ませ、お家に帰ってきて、部品を付けて、試しに試していた所。
それは、洗濯機の近くのものは、無事クリアできていたが……。
排水管に差す方のものは、水漏れが起きていたものだった。
『あっ……こんな深い所にも……クソッ、こんな見えづらいところなんかに、やっていたのかよ……クソッ!
もう一度だけ、買い出しに行くなんてものは、2度手間になっちゃって、恰好がなんだかつかないものだしな……クソッ!
あっ、そうだ、あれがあった!』
――それは、粘土のようなもので、中の部品に詰め物をする粘土の類だった。
弟は、それで詰め物をして、クリアしたのだった。
昔、同じやり方で、父もやっていたことがあるし。
なんなら、月見エビバーガーオーロラソース社の工務の方たちも、なんなら同じ方法を使っていた事があるんだ。
『クソッ……ミシマさん達め……。ここのは電話の方で聞いてたからやったって言ってたけど……。
こんな人の目が届き難いような奥まったところまで、ナイフ差し込んでまで、切り口を入れていて、やっていただなんてな。
でも、今からあの人に取り次いで回っても。
『あの時、俺は、言っただろ言ってきて!?』
『お前がそれを聞いてなかったんだろ言って、それを聞き逃していて、どうせそれを知らなかっただろ!?』
――とかなんとか言ってきてしまいそうなもんだな』
で、家の弟は、兄の私を見てくるものだった。
『どうせ、こいつと同じような事なんだろ!? 兄貴の奴も……フンッ!』
『……』
そう、言い残し、家の弟は、父の方へ向かうものだった。
その間、私は、立ち呆けしていたものだった……。
(確かに……。家の弟が言うように、ミシマさんが、100の事を言ってきても、私はそのうち、30~60までの事しかできていないだろう。
人の記憶力とは、所詮はそんなものだ。
ましてや、初心者さんに、そんな多忙な事を求めてきても、無理強いなところがあるんだ。
熟練者(ベテラン)の人は、ホントに、夢見がちなところがある……。
それだけ、人の言葉は、何だか聞き逃しやすいものなんだ。
1聞いただけで、10わかる人間は、決して、絶対にいない……!!
それは、人の理想であって、虚像でしか過ぎないんだ……!!
理想ではなくて、真実の事実を、良く目を凝らしてから、見てほしい。
私の前で、ヒソヒソ話や、小さな声で言って回っても、そんなか細い声じゃ聞こえない。
10言っても、その時はあまり聞こえなくて、ホントに……。
せいぜい聞こえるのは、2か3が関の山なんだ……。
だから、その口で直接、ハッキリ言えと言いたくなってくる!!
それか、メールなどを寄こしてほしいものだ。
直接語る気がなければ、ハッキリ言って、付き合う道理もない。
――そして、家の弟は、父を呼びに行ったものだった。
『――できたのか!?』
『うん、できたよ。一応、あいつにもこんな事があったからか……』
ボソボソ
ボソボソ
『……』
『……』
(この時、私は、まだ小屋の中にいて、その2人の話声が、ホントに聞こえなかったんだ……。
そんなか細くも小さな声なんかで喋ってみても……。
いくら、聞こえるかどうか、反応を確かめてみても……。
ホントに聞こえなければ、ホントに絶対に意味がないんだ……。
だから、私は、大幅に自分の時間を、損したんだ……。
失った時間は、決して、絶対に、もう戻ってこないんだ……。
返してくれって、切に願っても、もう絶対に戻ってこないんだ。
ヒソヒソ話は、無理、絶対である!!
これを、主観的に言って、私自身の立場にすれば、『反感の想い』に立ち、こいつ等なんかとは関わらないようにするんだ……。
それが、家族であっても、無視を決め込むものだ。
ましてや、赤の他人なんかが、どんなにヒソヒソ話を言ってみても、詮無きことだし、意味がないものなんだ。
かえって裏目に出て、空回りするばかりだろう。
それが、ウソ話……だと気づけば? いったい誰が? 好意的に接してくるのだろうか?
自分が、その時、騙されている立場なんだと感づけば、その人は、その人とは関係を断ち、疎遠になっていくものなんだ……。
……この翌年、こーゆう事が度重なって、ヨシュディアエさんとは会わなくなり、
愛情から一転して、無関心になっていくんだった……。
愛の反対は、無関心である……)
『……おい、あいつ、これ聞こえているか……ボソボソ……』
『さあ、あっ、あっちの方に行った、これ無理みて……ボソボソ……』
(付き合いきれんわ……もう勝手にやってろ!! ヒソヒソ話に、付き合う気はない!!)
――で。
『――これでよしっと!!』
その洗濯機の近くには、弟、私、父がいたものだった。
『それでいいのか!?』
『うん! あのミシマさん達の悪の仕業だって、手口は、もうこっちの方でもわかってきているようなものだからね!?
あそこの電気工事屋たち伝いで、『こんな事は昔から(?)』も、何だかあっていて、
もう『常習犯みたいなもの』で、『2度手間に思えるような工事費(?)』とか、
行き賃とか、手間賃だとかで、ここに行くだけで、来るだけで、毎回5000円(38米ドル)ぐらい、
こっちの方から支払わないといけないような決まり事なんかがあるものだからね!?』
『それでかぁ!?』
(あぁあったあった!
1日目でも! ワザと先達がやり残していたものを、ミシマさんがきてから、急に取り除いたものとか。
2日目でも! お前の工場だとかで、ミシマさんからの指示で、一片に切るような遣り口で失敗して、それを高速切断機の横の面に当てて、壊したりとか……。
3日目でも! 頼んでいた注文数とは違い、定められた等間隔よりもわざと短くして、より多く二度手間に思えるような手間賃とか取らせたりとかね!?
まぁ、着服したネコババしたものは、どこかの工場さんでも使うものだったり、いい話に見せかけて。
物によっては、寸法違いとかの規格上の違いもあって、後で合わせる寸法合わせのためにも、取っておくものなんだけどね。
そう言ってましたよね? ミシマさん? クスッ)
――で、弟は、続けてこうも語るものだった。
『――で、あそこの確か配管屋さん辺りなんかがいうには、向こうのあの先生の方も、
昔は、どこかの会社の方の配管工事屋さんだったとかで、そこであった建設工事中に、
よく周りを見ずに直進させて、思い切り、『人を轢いちゃった』事があるらしいだよねぇ!?
で、昔の仲間たちが、確か、その人の遺体だとか死体だとかを、どこかの山奥にでも、『埋め立てちゃった』事があるらしいだよね!?
でだからか、自分の昔のそうした事が会って、良く周りの方に取り次いで回っては、そんな知っている奴が、いるんじゃないか? って思って、
無理にでもなんでも勘繰って回っていたんだよね!?
で、昔の自分のそうした事が会って、
あの学校の中の生徒たちにも、自分と同じように、小型車両系建設機械の免許なんかを持たせたらしいんだよね!?
だからか、良く度々、あの『学校』の中でも『抗議』でもあるように、
自分でもわからないうちに良く挙動不審に陥ちゃっていて、あの頃の事が尾を轢いちゃってて、
その講義を受け持っているような生徒さんたちの前で、自慢気に語りながらも、何だか混乱しているような状態なんだよねぇ?
自分でも、わからないうちに追い詰めらてるってゆーかさ!?』
それは、講師としては、信じらない話だった。
人を殺した人が、今、講師という立ち位置についているものだった。
それは、混乱と自慢話をするなかで、無理にでもなんでも、隠し通そうとする、建前だったんだ。
なんとも厚い面構えである。
(『焦燥感』!? feeling Of Impatience!?(フィーリング オブ イムペイシェンス!?)
『不安障害』!? Anxiety Disorder!?(アングザイエティ ディスオーダー!?)
『注意欠陥・多動性障害』Attention-Deficit Hyperactivity Disorder(アテンション ディフィシット ハイパーアクティヴィティ ディスオーダー)
通称、ADHDか!?)
これには、父を推しても。
『はぁ!? 何だそれ!?
それでよく、その学校の教師だなんて上の地位にまで、上り詰めたものだな……そいつは!?
そんな事周りでも信じられんぞ!?』
『俺もそこんところだけは、良くは知らないんだけどさ――俺の横にいた隣の人が言うには、
その事はもう本人も忘れていて、だいぶ前に『もう時効もの』なんだけども……。
ちょっと、その気に入らないような人を脅かそうと思って、(軽い悪戯半分で)強めにアクセルを踏み込んだじゃったらしいんだよね?
でやっちゃったと……』
『……思わずにか』
コクリ
と頷き得る弟がいたものだった。
その弟は、こうも語るものだった。
『でも、その時には、まだその人も生きていて、自分で立ち上がろうとしてたんだよね?
でも、全身血まみれの状態だったらしくてね。
眼前と面と向かって、歯向かっていた事があるらしいんだよね?
で、『もう1回』だけ何だか『恐くなっちゃった』らしくて……。
で次には、その人も何だか、『おとなしく』なっちゃったらしくて……。
その折れた足だとかで、ズリズリしながらね。
もうまともに動けないような状態だったらしいんだよねぇ?』
『……』
(恐怖ものの撮影映像現場……あるあるだな……。リアルティだわ、これ……。
その時は、多分、お前が悪いだな、と思い、故意的にやってたんだろうな。
それから、どうなるのか、自分の腕前なら、何とかなるかなぁ~と思って……!?
でもあれって、確か、『巻き込むような造り』になってるんだよね。
もしくは、他の誰かさんに唆されて、確認も取らずに、やっちまっていた線か……!?)
私は、その時、妙な具合にこの第6感が働いていたんだった。
自分も、小中高と通して、そーした現場に近いような様子を、見ていたからだ。
『で、1週間ぐらいの間に、その大怪我をした人は、全身複雑骨折になってたらしくて、その時かかっていた医者でももう戻せないらしくて、
定職にはもう就けずに、何かやってて食いつないでいたらしいよ』
『……』
『……』
『そこの事故のあった会社さんから、追い出されるような事になっていたんだけども……。
その(一週)間の間や、その出て行った後にでも、親御さんたちが出てきて、猛抗議していたことがあってたんらしいんだよね!?
そのイリヤマ先生って人に!?』
『……』
『でも、その時に立ち上がって、間に入っていった人たちも、確かいるらしくて……、
その時、まだまだイリヤマ先生は現役で、『能力があって高かった』らしいんだよね!?
その轢かれちゃって、動けなくなった人と比べてね!?』
『その人は!?』
『そのイリヤマっていう人よりは、まだ入り立てのようなもので、相当若かったらしいよその人は!!
その当時のイリヤマ先生と比べて、いくらかはね……!?』
『なるほど……でも、何で周りの人が、そいつなんかを助けたんだ!?』
『その『能力』の方が、そいつなんかと比べて『高かった』らしいよ!!
その時、その人と比べて、『免許』の数が『3つぐらい多く』、『上の免許を持ってた』らしいからね!?
どこの世界でも同じ事がいえるけど……。
この(厳しい)世界じゃ、その『免許の数』が、『その人のステータス』であって、
そーゆう人達を残した方が、良くて、『会社の経営者』としては、その方がまだいくらか、『利回りがいい』からだよ。
その方に、何だかあって、しばらくの間は、100万円ぐらい支払っていたらしいんだけども……。
その辺りも、妙な具合に取り次いで回ってから、『帳消し』になるように仕立てて、『引き抜いていた』らしいよ。
あっちの遠くの向こうの方にある、『職安の人達と一緒』に、組んだりしてね!?
文句を言う、その人やその人達家族に、言い聞かせて回って、『なかった』事になっているらしいよ!?
そんな話、元々からね!?
職安には、その力がすごいあるって事!
だから、お兄ちゃんも逆らわない方がいいよ! 特にあそこの所にいるヨシュディアエさん辺りには、特にね!?』
『……』
『ミシマさんとも昔から何だか『共謀し合っていた』ような不思議な仲だし……。
で、その後も、いろいろと確か会ったらしくて、いざこざが、衝突の原因だかが……!?
で、そのイリヤマ先生って人が、確かシビレを切らしちゃったらしくて、
周りの『悪い』の方に『仲間に連絡を取り次いで回り』、方々に囲い込んでから、
『今のこいつと同じような状態を作り出してから』か、『精神的に何だか追い込んでいった』らしいよ!?
でも、それでもめげなかったらしくてね?
で、誰かが痺れを切らしちゃったみたいに、
その人を故意的に誤って、『殺害』して、どこかの山村の山奥のどこかに、奥に、『埋め立て』ちゃってたらしいよ。
その時にいた皆には、その口を幾らか『払って』からか、『噤んでもらって』いってね。
で、だからか、その時にいた人達全員が『共犯者ぐるみ』だったらしくて、『一皮むけちゃってた』らしいよ!』
『そんな事が会っていただなんてな……』
『……』
(良くあるあるだな、この社会の厳しい実情だわ……これ!? こんなの昼のワイドショーで、知ってて当たり前!)
『でも、そんな事は、この世界に生きてさえいれば、極当たり前の事らしくて、
俺の所の会社はもちろんの事、父ちゃんの会社の中でも、同じような類の事が会っているらしいんだよ? 同じ電気室繋がりだからね!?』
『まさか……あぁあれか――!?
同じ電気繋がりだからか、その取扱い方がなんだか危なかしくて、
よく上のもんたちと下のもん達が衝突し合っては、
そこにいた、『なぜか横にいた介在者の辺り』なんかが、『何だか妙にも怪しくもなってきちゃって』!?』
『そうそう、要はそーゆう事らしいよ……』
(昔の学校の同級生仲間か、クラブ活動仲間か、同級生の兄や弟なんかを、介したものだな。
お金周りとは、何だかそんなものだ。
でも、いつも、渋々折れているのは、会社の経営陣ではなくて、
その会社さんを、『創業したその人達』なんだぞ!? 株主様とかな……!?
不幸を被るのは、経営者様である。
自分たちは、あくまで、その人の下で雇ってもらって、働いているに過ぎないのだ。
そこん所だけは、どうか、勘違いしないでほしい)
これには、父を推しても。
『まさか……あのミシマ達繋がりって、そのもしかしら……!? 以前の方から度々あってか、良く持ち込んできてたような問題作りのための運びか!?』
『そうやって、全員にでも、何だか無理やりにでも『植え付け』ちゃって、気づけば、『同じグルぐるみの共犯者造りの問題工作造り』だったらしいよ!
俺の所のこう横にいた隣の人が言うにはね!?』
『……』
(何とも恐い話だな……。そうやって、全員で口を噤んで回るわけか……。確かに、人が死んでいる以上、どうしようもない問題だわ……イリヤマ先生?)
(クスクス)
☆彡
過去から現在に返り、エメラルティさんはこう語るものだった。
「――その後、しばらくして、ミシマさんからの電話がかかってきた事が会って、
そのミシマさんに関わった年の6月か7月、1日だけ、付き合っていたようなものよ。
もうこれきりにしたかったからね。
あれは、日曜日だったそうよ。
その中でも、特に注釈を取って、今回の核心にでも迫るような、『特殊集団詐欺事件』におけるものをピックアップしていくわ――」
★彡
【『マイアミの合同会社三電工』Sandenko Limited Liability Company In Miami(サンデンコウ リミティッド ライアビリティ カンパニー イン マイアミ)】
【ミシマさんに関わった年、6月か7月】
【犯人はヨーシキワーカ!? それを人を介してのタイミングを合わせたもので、偽装工作された見せかけの犯行!?】
――それは、ミシマさんと付き合っていた3日間とは、また別のアルバイトの日で、その付き添い人の仕事に行っていた時だった。
場所は、弟の勤めるハム工場での出来事だった――
――その外にある、いくつもの掘っ立て小屋みたいなところで、4人もの人が集まっていた。
うち2人は、ミシマさんとヨーシキワーカ。
後の2人は、どこかの電気工事屋さんだったんだ。まだ、まともな部類の方の。
そのミシマさんが、別の電気工事会社と思しき人と何らかの会話をしながら、やり取りしていた時だった。
『~~! ~~!』
『ふ~ん……なるほどなぁ、それは何か、おかしな話だな……!?』
ニヤリ
とほくそ笑む怪しげなミシマさん。
『……』
その背後にいたヨーシキワーカには、何でかわからなかったが……。何だかそんな感じがしたものだった。
『やっぱり、ミシマさんもそう思いますか……!?』
『あぁ、その上からの伝わってきた話だが……。そいつ等は『そんな事は教えていない』っていうのに対して、
そいつが声を荒げて、周りに反論していたんだろう!? 『問題がどうとか』!?』
『ええ……』
『……』
ナレーションの語り手は、ヨーシキワーカ。
【――その様子を近くで見ていたヨーシキワーカ(私)は、まだ、その心の内で、ミシマさんをどうにか信用しようと思っていたものだ……】
【自分よりも、確実に能力がある人だから……】
【それが、私の心の弱さだ】
【そして、これは、自分の父や弟にも言えることでもあって、実は、その意見もあって、その間違った常識の範疇に囚われていたからなんだ】
【それが目上の人に対する、礼儀であり姿勢、実力主義と権力思想に対する、飴を買うものだ】
【この間違った常識が、実はこの世の中に浸透し、数多く蔓延っているんだ】
【だから、犯罪増加件数が、年々、日増しに増してきている理由(わけ)だ――】
――その人の話を聞き、少なからず私は、ミシマさんに関心の思いを深めるばかりだった。
実に愚かだった……。
(――へぇ~……ミシマさんって、結構流暢に話すんだな……!?
上ってもしかして、イリヤマ先生やライセン先生辺りかな……!?
つまり、どうしようもない問題であって、
その上の人達は、それを否定して、その人が、おかしい……と!? んんっ……!? なんか動機の矛盾をこさえてこないか!?
自分たちの方から、言っておきながら……!? ……まさか……!?)
気になったヨーシキワーカ(私)は、そのミシマさんの後ろを見ると……。
その人は、こう言ってきたのだった。
『ちょっと『おかしな話』だよな!? 周りから、もっと網を張って、そいつを追い詰めてみるか!?』
『ミシマさん、何か手が……!?』
『ああ、今日、俺がこの仕事が終わって家に帰った後、うちの中に置いてある秘蔵の『ピアコム』でも使ってでも見るか!?』
(ピアコム……?!)
妙に、その名称が気になったんだ……。
Peer To Peer(ピアツーピア)、縮めてピアコム、俗称はP2P。
ピアコムとは、超音波によるハッキングの類である。
その射程距離は、最低50m、最大2000㎞まで増加する。
それは、まるで、数珠つなぎのようにして、いくつもの端末を介していけば、この街全体を広い網で、包囲網を張ることができるわけだ。
つまり、それを使って、その人を周りから網を張って、精神的に追い詰めていく算段な訳だ。
……だが、この時の私は、まったくと言ってよいほど気づかなかったものだ。
(それで、いったいどうやって……!?)
まだ、その時までは、勘づく程度のものだった。
だが、後々、パラボナアンテナという表現を思い出し、密接に関連(リンク)していくのだった。
『!? 何ですかそれミシマさん……!? ここではほとんど聞きなれない名称ですが……!?』
『ああ、そんな便利な機械も、世の中にはあるって話だ!』
(つまり、表の世界には出ていない……もの!? 裏流通の存在か……!?)
ヨーシキワーカ(私)は、そう勘ぐるのだった。
『へ~~! そんなものまで持ってたんだ! さすがですね! ミシマさん!』
『頼もしいなぁ』
『フンッ……まぁな……!』
(……どーゆう事だ……!? ミシマさんは、その2人と同じ電気工事士なのに……何でそんなものを持ってるんだ……!?
そもそも必要ないだろ!? そんなもの!? ミシマの仕事には……!?)
怪しい。そう思うのだった。
『……』
ミシマさんが、そう言うと。
タバコの煙が臭い中、誰かが、その『着火式葉巻タバコ』についている消化ボタンを押し、白煙の出る口径を閉じ、窒息消化を促すのだった。
それは、まるで、現場に証拠を残さない、やり口に似ていて。
『……』『……』『……!』
『……』
そのミシマさんが、私の視線に気づき、ちょっとこっちに歩み寄ってきて、こう言ってきたんだ。
『……今の話、聞いてたか!?』
『……』
『フッ……何もわかんねぇだろうな!? ちょっとこっちの世界に来たばっかのポッと出のお前なんかには……!?』
『……』
それはまるで上から目線で、何も知らなそうな私をあげつらうものだった。
事実そうだ。
その時代には、まだ、ピアコムという名称すら、まだウェーブグローバル上には、挙がっていなかったのだから……。
別の誰かが、それを明かしてくれない限り、私の負けは確定していた。
そのミシマ(ひと)は、こう言ってきたんだ。
『さっきの『ピアコム』という言葉を聞いても、ピ――ンとこねえものだろ!? 何もわかんねえから……。
そもそも、伝わってねぇしな……何も……!?』
『……』
そこには、ミシマさんを怪しむヨーシキワーカがいたのだった。
その後姿を見る――
『――そいつは何をやったんだ?』
その人は、上からの情報を受けて、自主的に動いているミシマさんに、そう言ってきたんだ。
それに対し、ミシマさんは、こう答えたんだ。
『さぁな! そもそもこっちには、何も伝わってきてねぇしな!! 勝手に向こうが騒いで、おかしくなっているだけだろ!?
そんなのこっちが知ったこっちゃないッ!!』
『どうにも怪しいな、ミシマさん!?』
『ああ、だな……』
『……』
その時、ヨーシキワーカ(私)は。
(……もしかしてミシマさん、何かを隠している……!? そも伝わっていないってホントか!?)
疑い嫌疑の目を向けるヨーシキワーカ(私)が、そこにいたのだった。
『これはちょっと、俺の方からも、また、周りに掛け回っていって、『前のこいつのように』、
そいつの周りで、大きな網を張る必要がありそうだな!!』
『……!』
(……それは、私の事か……!?
……やはり、あれはミシマさんが、犯人だったのか……!? つまり、その人は次の被害者!? ……ここにいるこの2人は、それを知らない!?)
おかしな事態が、相次いで、起きる要因を示唆していたのだった。
『で、どうするんだ!? 『また』か!?』
『あぁ、また『いつも』のようにして、散々周りからそいつを責め立てて、
お前の今考えている事がおかしいとして、
その『責任問題』を、耳を揃えて、『無理やり』にでも、『親にでも言って』、『払わせてやる』!
支払い能力があるなしじゃないからな……この世界……。……厳しいもんだ……!』
『……』
そこには、ミシマさんを怪しんだ視線を向けるヨーシキワーカの姿があったのだった。
ただし、まだ気づかれてはいけないので、呆けたような顔を浮かべていた。
ポケ~~……
『……』
私は、無表情(ポーカーフェイス)に務めるのだった。
そう、ミシマさんに勘づかれては、怪しまられるからだ。
呆けた感じの顔の方が、逆に良くて、まだ向こうの方が、舐めてかかってくれるからだ。
『おっ! どうしたお前!? 段々怖くなってきたかこの世界が……!? だから、前に言っただろ!? この世界は、『ブラック』だって!!』
『で、どうするんだミシマ!?』
『ああ、何でもかんでも、俺ばかりに聞くなよ!』
『……』『……』
この2人も、また、ミシマさんの言動を怪しみ、疑っていたのだった。
『そうだな……。知ってるかお前!?
おかしくなっちまった奴等が『前にも』いて、ちょっとこっちから仕掛けていって、網を張って、
そいつの『兄弟でも使って』、『そいつの財布の中からお金を抜き出したら(カード財布の中から暗号データを抜き出したら)』、
後になってそれに気づいて、『勝手にあっちでおかしくなっちまって』、『勝手に死んでいった』んだぜ――ッ!?
信じていた兄弟(奴)に『裏切られて』よぉ!? 笑えるよなぁ!! あっはっはっはっはっはっ!!』
ゲラゲラ
と笑う嗤う哂うミシマさん。
そこには、不気味にも何だか、呵々大笑を挙げるミシマさんの姿があったんだ。
これには、私を推しても、愕然としてしまう。
『……』
それを聴いてようやく私は、騙されたんだと知り、その握り拳を握りしめる。
自分へのイラダチと悔しさを胸の内に秘めて。
(だが、勝てない……ッどうあっても……ッ!! ミシマさんには、逆立ちしたって勝てない!!
例え、天地がひっくり返っても、勝てないだろう……!!)
この時ばかりは、私の負けが確定していたんだ。
だから、反旗を翻すためには、時間が必要だったんだ。チャンスを、待つ必要があったんだ。
そのミシマさんの言葉を聴き、その前にいる2人は――
『――ああ、あったな前に』
『あれは、そーゆう事か!?』
『バカだよな~~そいつも、もっと周りを疑えよなァ!? 頭のいい俺みたいによ~ォ!!
てんで使えねえバカだぜ~ェ!? せっかく周りの奴等と一緒に、『あの学び舎』でひーこらはいて、必死こいて『勉強してた』ってのによ~ォ!?
てんで情けねェ、終いには、周りにいた『そいつ等にも裏切られた』んだぜェ!?
ハハッ、笑えるぜ!!
前にもそうなった奴等が『2、3人ぐらい』いてよぉ!?
あっ! あの時、代わりに、俺がその場にいたら……、そいつにこう言ってみたかった言葉があるんだぜ!? なぁ、何だと思うーッ!?』
『……』
そのミシマさんは、ヨーシキワーカ(私)に振り返り、非情にもこう言ってきたんだ。
あの時の激情は、今も忘れない……。
『今、こんな事になっちまって、どんな気分~~!?』ってな!? ハハハッ……そんな顔するなよーッ!?』
ポンポン
『……』
とヨーシキワーカ(俺)の肩にその手を置いて、軽く叩くミシマさんがいたんだ。
内心、怒りが沸々としていた。
だが、私は、決してそれを表面上には出さなかったんだ。
『……ってお前、ホント、朝から、あんまり顔にでね~な!? 何でだ!?』
(私は、この時から、無表情に勤めていた。……いや、違う、氷のような激情である……)
ミシマさんが火なら、私は氷である。
溶かされても、水のように流れ、変幻自在にその形変え、いつの日か、精神的に追い詰めてやる。
方法は、何でも良かった。
かって、そーゆう犠牲者さん達が、少なからずいたならば、どうか、その力添えをしてほしく思う。
この身勝手な男の犯行を、どうしても止めたかったからだ。
手前勝手な、私人警察ぶりの正義感は碌にな事にならない、行き過ぎた正義は、必ず、周りに不幸を連鎖して、呼び込むものである。
人を殺しているならば、その兄弟を騙し、裏切って、その陰で嗤っていたならば、その罪滅ぼしをしてほしく思う。
『……』
『チッ、なんか面白くねぇ~ぜ! チッ』
で、ヨーシキワーカ(俺)にその後姿を向けつつ、そのチラッとした横目で。
『あ~あ、また別の『おもちゃ』探しでもしね~とな……』
『……』
(おもちゃ!?)
俺は、その拳を震わせていた。静かに怒りを胸の内に秘めるのだった。
(私を……いや、俺を怒らせたな……ッッ)
だが、ここで私(俺)は、
ハッ
(いけない……ッミシマさんに気づかれるッ)
ミシマさんに勘づかれないうちに、その手の力を抜いて、脱力したんだ。
そして、『フゥ……』と吐息を履いて、溜め込んでいた気力(オーラ)を霧散化(むさんか)させる。
そうやってミシマさんに、私の気配を気づかれにくく務めたんだ。
まだ、勝てないから……。
☆彡
――過去から現在に返り、エメラルティさんはこう話す。
「――で、それから場面は飛び飛びだけど……。
親から見た子供の価値感とZIPファイルの話が出た事があったそうよ!
そのミシマさんは、ヨーシキワーカさんにこう言ってしまったの……。何も知らなくて、気づかない、とでも思っていたのね……!?」
★彡
【ミシマさんから見た、他人の親の子供の価値観】
――自分たち以外の他の電気工事会社2人の会話だったんだ。
『――あぁ、そうだ、その後、そのどうでもいい問題で、その子家の子供はどうなったんですかねぇ……!?』
『あぁ、満更でもないぐらい『その土地を売り払って』、そこから追い出された後らしいな! とんでもないほどの借金をこさえて』
『でも、それ、もっと昔の話でしょ?』
『それもそうだな! ……その後のどうでもいい話の後か?』
『ええ、そっちのほうのところとこっちのほうのところでは、その提携上どうしても、話が繋がりの通じがなくてですね……』
『確かに……気になるところでもあるんだよなぁ!?』
『でしょー!』
『うん』
振り返って、その人は、ミシマさんにこう語りかけてきたんだ。
『あぁ、ミシマ! その後そいつはどうなったんだ!?』
『あぁ、何でも俺ばかりに聞くなよ、チッ!』
(いや……)
(お前(達)がやったんだろ? 向こうの職安のあの娘と共謀して、そんなに知ってるんだから……!?)
その道理を覚える。
ミシマさんは、こう語りに落ちるのだった。
『えーと……その後、そいつの生家に行って、そこに偶然いたその子の親に、面と向かってこう言った事があるんだよ!
まぁ、電話口伝いでも何でも良かったんだがな!?』
(いっそ、公衆電話でも)
それが、偽電話詐欺事件において、最もバレにくい卑怯なやり方だ。
いっその事、よく聞く闇バイトの募集で集まった、闇子、かけ子、呼子どもが頻繁に使っている手口なんだ。
『……』
昔の会社に行っている時、その駅のホーム内で、
高校生ぐらいの子が、公衆電話を使い、60過ぎぐらいのおばあさんのところに、電話を掛けていて、それが脅迫だったんだ。
つまり、かけ子。
その時に、偶然にも私と目が合ってしまい、途中で逃げ出していったわけなんだ。
つまり、ワザと犯行をでっち上げる、偽装工作の線だったんだ。
ミシマさんは、こう語る。
『その今まで大事に育ててきた子供を突然失って、今どんな気分~!?
そいつの親のところに行って尋ねたら、泣き崩れながら、こっち側で用意したものを、喜んで受け取っていたんだぜーあれ~~!?
こっちから少しだけお金を包んだものを渡したら、『子泣き』しながら喜んでいたんだぜ!?
お前のところの子供の価値は、たったそれポッチかよ~ォ!?
今まで散々苦労してて、手塩になって大切に大切に育ててきたってーのによ~~ォ!?
あはっはっはっはっはっ!』
そこには、呵々大笑を上げるミシマさんの姿があったんだ。
これは、実際の実話を基にしたものである。
『……』『……』
『……』
これには、私も幾ばくか幻滅するのだった……。
(そんなヒドイ……信じられない……ッッ!!
これが、ミシマさんという漢だった……ッッ!! 世の中の汚いを渡り過ぎて、その感覚が完全にマヒしていたんだッッ!!)
『もしも、自分のところのガキが、そうなったらそうなったで、後で、こっちの方からとんでもないぐらいのやり方で、
今からでも、そいつん家にけしかけていって、みんなして、こっち側から周りから制圧してやれるんだがなッ!!』
『……』
(多勢に無勢で、攻めかかるわけか……そうやって……。それが特殊集団詐欺事件、証拠が残らないようにする、『偽電話詐欺』である)
☆彡
過去から現在に返り、エメラルティさんは、こう語る。
「――ってね。人を命をまるでおもちゃみたいに見立てて……ね」
これには、アユミちゃんも、スバル君も。
「おもちゃ……」
「ミシマさんって、そんな人だったんだ……。職安の人とも、共謀して……だから、いつまでたっても、そんな証拠が何1つ残っていないんだわ……)
(信じられない人もいたもんだ……ッ)
(酷過ぎる、こんな薄汚いような大人の世の中だったなんて……ッ)
それが汚い、大人の世の中の、悲しい実情である。
読者層の若い君達は、この悲しい現状を知って、それを、どう乗り切っていくかだ。
親御さんとも、よく、その日、相談し合ってほしいものだ。
エメラルティさんは、こう語る。
「ええ、そうよ……! こんな事は前々からやっていた人で、『常習犯』だったんだからね……!
警察の捜査が伸びてきても、あの人はそれを逃げていたのよ!
周りの連中にも、手伝ってもらってね!
それは、あの奥さんも知っているところで、黙認していただけよ……!?
だから、そうした望みがあるのは奥さんだけであって、あそこには、まだ、幼い子供達を護るためにもね……!」
「……」
「人によって、その人生はいろいろよ?
あの(前妻の)奥様だって、当初ミシマさんと付き合う前は、比較的グレーゾーンだったんだから!
でも! そーもいかないのが世知辛い世の中の実情であって、子育てする以上は、どこかでその手を汚さないといけない時がやって来る!
人はそうやって、一皮も二皮も、剥けていくものよ!
そうやって、人を思いやる心を削っていきながら、段々と無駄を削ぎ落していくの……。
でも、ミシマさんは、大事な人を思いやる心を、失い過ぎていた……ッ!!」
ガーン……
カラー張りだったミシマさんの顔が、青白くなったのだった。
その顔面にヒビが入って。
「同じ女として、こう思うわ!
(前妻の)奥様は、その人を信じて付いていっただけ!
仲間としての共犯も考えられるけど……、そこはミシマさんを失えば、そうした悲劇を被り兼ねないのが、自分とその子供達だったからよ!
同じ女として、自分のお腹を痛めてまで産んだ子供達には、心苦しい思いをさせたくない……ッ!!
それが辛い激情なのよ!」
「……」
「だから、あの人も、『その子供達には、何の手も出すな』とばかりに、その罪を不問としたのよ!
人生を、再更生できるようにしたいからね!
だから、罪があるのは、その親だけ! そこだけは履き違えてはいけないと思うわ!」
とそこへ、サファイアリーが。
「でも、耳にピアスをつけた長男君だけは、例外規定であって、その罪を被ってもらう。
住居不法侵入とハッキングのお手伝いを、自主的にしていたからしいからね!
再犯を起さないとも限らないし……、他の誰かさんが、迷惑を被らないとも限らないのだし……!
だから、ここだけは厳しく厳罰にしないといけない! 周囲から監視の目を怠るなよ!!
それでいくらかは、『再犯の芽』を『詰める』はずよ!
いいホワイトハッカーになりなさいよ! 警察の門戸を叩くなどしてね!」
一応、女として、そう彼に線引きするのだった。
――とそこへ、クリスティさんが、こう苦言を零してきて。
「――しかし――あのミシマさんは、どうみても愉快犯の部類よねぇ!?」
「……」
「あのアヤさんとは、大違いよねぇ!?」
そう、クリスティさんが、言葉を発すると、エメラルティさんが、こう口を挟んできて。
「あぁ、あれは、あの人だけは、逃がそうと思ったわけよ!?
ヨーシキワーカさんなりの『対価の報酬』でね! それが『情報』!
でなければ、完全に負けてたんだから……ッッ!!
もう知っていると思うけど、フレアウィルスも、ブルーツウィルスの黄色い暗号を送ってきたのは、彼等彼女等だったのよ。
アヤさん、レプティさん、リアンさん。
ヨーシキワーカさんとアヤさんの2人だけじゃ、絶対にバレていたらしいわ。
だから、他2人が気を利かせて周って、情報工作を施してくれていた訳よ。
もちろん、アヤさんも、レプティさんも、リアンさんも、偽名なんだけどね!」
「偽名!?」
「うん! そうよぉ~! もう絶対に追えないんだからぁ~! あの人達ぃ~!
ヨーシキワーカさんも、あんな事が会って以降は、頑なにその口を閉ざしているらしいからね。
秘密の絶対厳守らしいわよぉ~!
もう、どこへ雲隠れしたかは、ヨーシキワーカさんでも、後になっても、追跡できないようになってるんだから!
例え、あの人の残りの20の名前を、どれを使ってもね?
向こうから、『期限を設けられていて』、度重なるハッキングに会い、その渦中だったから、最後には完全に後を追えないように切れちゃったそうよ。
こう、プッツンってね!
だから、もう追跡続行は不可能よ!
妙な『地図の地形』もあったけど……、ヨーシキワーカさんは、それすらも破り捨てて、燃やしたらしいからね。
だから、もう複製(コピー)も取ってなくて、
集団の力に、後は賭けるしか、もう何も打つ手がなかった理由(わけ)よぉ~!」
「……」
そう、難しい大人の問題だった。それが、あの人にできるせめてもの線引きだ。
だから、追うな、追えないという訳だ。だから、以前として、アヤさんの正体は、依然不明……。
知りたいと思っても、わかりたいとも思っても、するな、の一点張りである。
そうした事件性を洗い出そうと思ってみても、結局は、碌な結果にならないのだから……。
その紙には、数字とアルファベットが、書き込まれていたが、もう忘れている頃である。
顔立ちを知っているのも、ヨーシキワーカさん、ただ1人だけ。
いったい、何者なのかは、誰にもその素性がわからない訳だ。
だが、そうするだけの理由が、何かあるのかもしれない……。
そこには、ヨーシキワーカなりの思いやりと線引きの決断のドラマがあったんだった。
被害を被るのは、自分だとわかっているのに……あの人は……ッッ。
エメラルティ(彼女)は、続けてこうも語るのだった。
「後は、ZIPファイルの話で、周りの電気工事会社の2人にも、それとなく促していた話があるんだけど……」
「ZIPファイルって、あの圧縮ファイルの事ですか?」
「ええ、その暗号鍵を持っていたらしいのよ。上や周りの連中がね……」
★彡
【ZIPファイルの暗号鍵】
『――最近、こっち側でも、『あの問題』を何でも『遠くの方で試し』ながら、
後で新しい仲間が段々と増えてきたから、こっちとしても段々と手取りが減ってきてんだよな……。
また増やさないといけないらしいから、そっちの方でも、『ZIPファイル』の話を推し進めてないか?』
『ZIPファイル……』
『何だってそんなもんが必要なんだ!? そんなもん! もうこっちの連中でも、とっくの昔に持ってとぞ!! どこの会社の者でも持ってぞ!? 何だって今更……!?』
『あぁ、何でも……その問題を通しつつ、そいつの対応の変化を取るのが目的で、
そいつがマトモなら何も話さないんだが……。
ちょっとそいつの知り合い関係を立てて、さりげなくそいつから『パスワード』なんかを聞き出すんだ。……そしたらどうなる!?』
『……』『……』
『……』
電気工事会社の2人も、私も、口を閉ざすのだった。
ミシマさんは、こう語る。
『『社外部秘』だよな……!? そうなれば問題だ! そいつは『会社のヒミツ』を『赤の他人に流した』事になるよな!?
そしたらもう『責任問題』だ!! 『刑事罰責任』だ!!
そうはならなくとも、こっちの方から度々仕掛けて、おかしな事態が続けば、ポロッとどこかで漏れる事もある!!』
その話を聞き、怪しむ2人。
『『……』』
ヨーシキワーカも、その話を聞いていたのだった。
『……』
【――この話が会っていたのは、2221年6月か7月の事】
【月見エビバーガ―オーロラソース社(フィクションによる偽社)の掃除等を告発したのは、2224年4月の事】
【実に3年間の間、我慢を貫き通したものだった……】
【普通は、もって1年である】
【だが、度重なる執拗な嫌がらせや、ヒソヒソ話や、職安を通じての就職難にあったり】
【ハッキングや偽詐欺電話を通して、家の弟を通して、何だか家庭内がおかしくなってしまい、
【ついには、耐え切れなくなってしまったわけだ……】
【その為、精神的に追い込められてしまい、そいつ等伝いに事前に知られてしまい……】
【もういっその事と開き直り、公開し、告発した次第である】
【そうした事件性を洗い出そうと思ってみても、『普通は知らないのが当たり前』であって】
【訳が分からないから、それを知りたい、わかりたいと思い、執拗に続けてしまったから、こうした妙な帰結を辿ってしまったのだった――】
――もっとミシマさんから、情報を引き出す必要があり、それとなくその人は、こう聞き出したんだ。
少なくとも、当時のヨーシキワーカ(私)には、それができなかった……。
変に突っかかれば、不審がられ、逆にやられるからだ。
これは、以前からミシマさんとは、顔なじみで、仕事に信頼関係を寄せている、この人達だからこそ、ミシマさんから、それを引き出したんだ。
『……そんなに上手く行くものなんかァ? ミシマァ!?』
『どうにも信じられませんよね!? この人のその話を聞いてると……!?
この人、前々から、周りでも『変な人』だなぁ……って感じなぐらいには、話の中に挙がっていたんですけど……!?』
頭を捻る思いの2人。
2人とも、まだマトモな方達で、ヨーシキワーカ(私)にさりげなく声をかけてから、この部屋を出て行こうとしていたんだ。
『あなたもこんな人に捕まって、やっかみの狭いを思いをしてたんですね!?』
『!』
これには、ミシマさんも。
『……ッ』
なんだか、急に仲間外れにされた感じがして、その立場が危うくもなっていたんだ。
他でもない、私にこーゆう事を仕出かして、周りには、もう噂が立っていた。
私を連れて、昔の会社には謝りには連れていかず、フツーに、この日一日だけ、連れ回したからだ。
これが、仲間内から見て、非難がましい視線を向けられていた実情である。
順序が逆である。
だいたい、その時ぐらいだったと思う。
『おいっ! 頼むから! もっと周りの奴等にも、それとなく伝えておいてくれよ!』
『ああ、わかったよ、ミシマ!』
『あなたも、こんな男と付き合って、『何だかとんでもない事に巻き込まれたみたいな口』ですね……!?』
『……』
その人は、優しく私に声をかけてくれたのだった。
その人には、まだ、人の心の思いやりがある。
『まぁ、頑張ってください! この世界で生き抜く為には、あと少しの辛抱だと思いますから!』
(そう、優しく声をかけてくれる電気工事会社の人も、中にはいたんだ。……たった1人の例外を除いて……!)
以前からその人を怪しんでいた人は、そのミシマさんに、こう問いかけたんだ。
『何だってそんなもん必要なんだ!?』
『あぁ、何でも後ろのバックの方に、それを『無効化できる管理者ツール』みたいな奴を持っている奴がいて、
後でそいつから巻き上げた後、『外に大きくバラまく』ために必要なんだよ!』
『……』
『……』
その言葉を聞き、嘆息す2人の姿。
(やっぱり金か……)
確定だった……信じたくはないが、ミシマさんは黒(ブラック)だ。しかも、犯罪者級の常習犯の分類の。
(本人は、まだその事に気づいていない。なんて悲しい奴なんだッ!
そこまでの腕を持ちながら……!
お前1人をそこまで育て上げるために、いったいどれだけの労力といったいどれだけの犠牲を払ってきたんだ……か!)
(あなたは、もう、引き返せないところまで着てたんですね……)
だが、その電気工事会社の人は、こう疑ってかかったんんだ。
ミシマさんから、その情報を引き出すために。
(もう、これ以上の不幸な犠牲者さんを、出したくなかったから……! それは、お前の子供にも言えるんだぞ、なぁ、ミシマ!?)
そうやって、俺達は、お前を疑い掛かっていたんだ。
『そんな便利なもん、持っている奴がホントにいるのか!? どうにも信じられんな……!?』
『……』
『……さては、お前……!? それを持ってるんじゃねえだろうなァミシマ!?』
『まさか~~!? いくら俺でもそんな便利なもん持ってたら、ここでは口が裂けても言わねぇよ! 黙って、秘めてるもんだしな!
そっちの方が効率がいいだろ!? バレねえから!』
『……それもそうだな……』
フッ……
と軽薄な笑みを浮かべるミシマさん。その人は、続けてこう言ったんだ。
『……だが、羨ましくねぇか~そいつ!?
この外の世界のどこかで、そんな便利なもんを持たせられていて、
いつでも好きな時に、それを覗き見れるんだぜェ!?
どんなパスコードでも、『無効化できる検索エンジン』持っていて、あの後ろの裏で黙って控えてるんだぜ。大層なもんだよな~ァ!?』
(ウィンドウズのマイクロフト社等か……。アカウントか、IPアドレス伝いだな……。IOTテロもいいところだ!)
『はぁ~……なるほどそれでかぁ……!? わかったよミシマ! それとなくどこかで話しておいてやる! ……その話を進めてやればいいんだな!?』
『ああ』
その後、その2人は持ち場に向かっていくのだった――
『……』
『……』
ヨーシキワーカは、そのミシマさんを見ていたのだった。
特筆すべきは、『無効化できる管理者ツール』だ。
(もしかして、前にミシマさんが私に、マイクロソフトの『オフィス パーソナル フォー ウィンドウズ』を勧めてきたのは、その為か……!?』
Office Personal For Windows(オフィス パーソナル フォー ウィンドウズ)とは、
ワード、エクセル、メール機能を持たせたもので、一度買えば、半永久的に利用できるものだ。
ただし、使用するには、ネット環境とアカウントが必要である。
なお、私の個人情報は、職業訓練校であの時、求められた際、記入していて。
さらには、ミシマさんの所を受けた時、その履歴書に、記載書きしていた。
さらには、職業安定所にも、報告済みであり、ヨシュディアエさんを介し、そう記載書きしている。
つまり、アカウントを盗用され、なりすまし詐欺で、第三者を介し、狙われた線だ。
(じゃあ、ミシマさん達の目的はいったい――)
『フッ』
『……ッ!?』
(まさか……!?)
脳裏に過ったのは、この言葉だった。
『……だが、羨ましくねぇか~そいつ!?
この外の世界のどこかで、そんな便利なもんを持たせられていて、
いつでも好きな時に、それを覗き見れるんだぜェ!?
どんなパスコードでも、『無効化できる検索エンジン』持っていて、あの後ろの裏で黙って控えてるんだぜ。大層なもんだよな~ァ!?』
(『無効化できる管理者ツール』って、もしかして……、暗号鍵(マスターキー)の事なんじゃ……!?)
ナレーションの語り手は、ヨーシキワーカ。
【――事実である】
【今を遡る事、当時、200年以上も前、2023年12月、大手、マイクロソフト社とグーグルに不正アクセスによる攻撃があった】
【それは、第三者の端末を介し、飛んで攻撃したものだった】
【目的は、そう、暗号鍵(マスターキー)の不正入手だ】
【大手ソフトメーカー、グーグルとカスペルスキー調べでは、そのグーグルストア内に1億個ものアプリがダウンロード感染していたものだ】
【その当時の大人が、何も知らずに、そのグーグルストアを介し、その感染したマルウェア内臓のアプリを、インストールした場合】
【その人の端末を介し、他すべての連絡共有を行っている他の方々の端末も、ソフトウェア、マルウェア感染していくものだ】
【そう、スマホとパソコンを同期(ペアリング)させたり、連絡帳とメールなどを共有し、他すべての人達に飛び火するようにして、感染していく】
【世界総人口のおおよそ90%以上の人が、その被害を被った事になる】
【原因は、個人情報などを裏ルートを通じて、他すべてに流出するコンピューターウィルスの仕業『など』だ】
【これは、もっとも信頼が置けるグーグル社が、インターネットネットニュースで、即日中に公表したものだ】
【非常に勇気がある、英断だったと思う。私から見ても、グーグル社は信頼が置ける――】
☆彡
過去から現在に返り、エメラルティさんは、こう語る。
「――そしてね。ミシマさんとの1日だけのアルバイトが終わって、帰ってきた時――」
★彡
それは、ヨーシキワーカが、ミシマさんとの1日だけのアルバイトが終わって、帰ってきた時だった。
『――ムッ!?』
チリリリ~ン♪(コイル鳴き)
それは、コタツか、もしくはTVの方から聴こえてきたものだった。
それは、まるで、お帰り~と言わんばかりに。
おそらくは、小型コンピューターラズパイの一種であると思う。
(何だ今の音は……!?)
それは、初めて聞くもので、コイル鳴きというものだった。
そして、ハッ、と勘づくようになる。
『……ッ』
(視られてるなこれは……!? 小型の監視カメラと盗聴器の線か……。
さては、蛍光灯の中にでも、小型監視カメラと盗聴器が……。
あそこの、コンセントには盗聴器が仕掛けられていて……)
フゥ……
一度、ここで私は、肺の奥から口元にかけて、呼気を吐き、気分を一度落ち着かせたものだった。
そして、こう考える。
(あのミシマさんの話を聞く限り、ハメようとしているのは……実は、私(俺)か……!?)
フッ
と笑ってしまう。
(……なら、逆手に取って、自分の無罪を立証してやるだけだ……!!)
アハッハッハッハッハッ、苦しめ苦しめ、猜疑心と疑心暗鬼の暗示によってな――
そこからは、長い長い、ひたすら長い、孤独との戦いだったんだ――
☆彡
――過去から現在に返り、エメラルティさんは、こう語る。
「――そこには、呵々大笑を挙げるミシマさんの姿があったというわ!」
そこへ、意を決したようにスバル君からの進言の声が掛かり。
「……ッ、それを無効化できる検索エンジンって!?」
それに対して、エメラルティさんは、こう切り返してきて。
「マイクロソフト社の暗号鍵の事よ!」
「マイクロソフト社の暗号鍵!?」
「ええ、そうよ! ミシマさん達繋がりを辿っていけば、自然と、ホンの『ごく一部の悪い人達に限った話』だけど……。
電気工務店、設備管理科、職業訓練校と行き着いちゃうからよ!
知ってる?
国の政府機関や、国の公的機関、民間企業のどこかや、警察や消防、病院にだって、
何かの有事の際、備えがしてあるものなの!
今回は、個人間の勘違いによるものの、誤解と解釈による手前勝手な間違いで、
そう、職権乱用だったわけよ!」
「……」
「もちろん、そうそう、その職業訓練校や、職安にだって、その暗号鍵を、どこかの端末の中に、密かに入れ込んで、隠しているようなものなのよ!?
それは、『何かの有事際』のために……個人情報を守るためにもね!
今回の場合は、明らかに、悪巧みの線があって、私利私欲のために、職権乱用で使われた線があった訳よ!」
「……」
これには、僕達、あたし達、私達も、言葉を失うだけだった。
――そこへ、クリスティさんからの、こうした声掛けが掛かってきて。
「――そして、電子犯罪グループ、その犯人達がこぞって、まさに欲しいものは、パソコンと同じCPUを搭載したものであって、
OS機能である事は、間違いないそうよ!」
「OS機能……」
そこへ、ミノルさんとアヤネさんの呟きが漏れて。
「「あっ!!」」
2人同時に、その結論に達し、こう述べるのだった。
「「マイクロソフト社のOS機能だ(だわ)!!」」
さすが恵ご夫妻、息がピッタリだ。
「「……」」
互いの顔を見つめ合い、コクン、と強く頷き合い。
ミノルさんから、こう話すのだった。
「『マイクロソフト社のソフトウェアシステム』か……!」
続いて、アヤネさんんが。
「『他のソフトウェアシステム会社も』、狙われていた訳ね……! 例えば、グーグルとか、アップルとかね。
電子工作の線では、『ラズパイ』なんかが怪しくも、なってきちゃうわね」
そう、彼女が口を零し、頷き得るものだった。
続けて、ミノルさんが、こう告げる。
「『マイクロソフトオフィス365』『マイクロソフトオフィス ホーム&ビジネス』が有名どころだな!」
そこへクリスティさんが。
「ええ、そして、まさしくヨーシキワーカさんが語るには、『マイクロソフトオフィス パーソナル フォー ウィンドウズ』でも、それができた!!
ワードやエクセル、メール機能を冠したものだからね!
かって、そのミシマさんから、それとなくヨーシキワーカさんの方へ、誘われたものだからよ。
あれは、アルバイトの日ではなく、ミシマさんとの3日間の時だったそうよ――」
★彡
【ミシマさんと関わった年、その3日間】
【マイクロソフトのワード・エクセル・メール機能をしぼったものを、ミシマさんから勧めてきた】
『――『日本の一太郎』……? おいおいそんなマイナーなもの何の役に立つんだ?
今はどこの会社でも、あのマイクロソフト社のものを導入を、当たり前のように勧めてるだろうが!? ハハッ』
『……』
『お前なんかと話していると、なーんかこうも面白いものなんだなぁ!?』
☆彡
――過去から現在に返り、クリスティさんが、こう語る。
「――その話をしたのが、ミシマさんとの3日間の時で、そう、勧めてきた事があったそうよ!
その月は3月の下旬……!
で、その年のいつかは、定かではないけど、5月ぐらいの時期に導入して、
マイクロソフトのインターフェースを受け取り、そこでメールアカウント設定とパスワードを打ち込んだ事があったそうよ!
導入したのは、『マイクロソフトオフィス パーソナル フォー ウィンドウズ』らしいんだけどね!」
そこへ、ミノルさんが、アヤネさんが。
「あぁ、さっき言っていた、ワード・エクセル・メール機能がついたものか?」
「でも、何のために?」
「答えは簡単よ!
ワード機能では、職務経歴書、添え状、礼状の作成機能があるからね。
就職活動で、必要になってきちゃうからよ!
そこが、職業訓練校側と職安の『一部の悪い人達』の、隠された意図があっていた理由(わけ)!
『century(センチュリー)』という文字コードがあってね。
後々、これが、ウィルス被害とハッキングによる、あちらから盗み見れるものの引き金になっていたそうよ!」
これには、スバル君もアユミちゃんも。
「『century(センチュリー)』!?」
「うん、職業訓練校時代の12月、ライセン先生を通して、
配管の施工図のCADと、就職に関するものが円盤ディスクでの受け渡しがあっていたのよ。
おそらく、そこで、ホログラム映像出力装置付きマウス内に、コンピュータウィルスが持ち込まれてたんだわ!」
これには、ミノルさんもアヤネさんも。
「ウィルス感染はそこからか!?」
「後は引き金ね……まさか!? その『マイクロソフトオフィス パーソナル フォー ウィンドウズ』を導入したから!?」
「ピンポーン大正解!
職業訓練校が、マイクロソフト社の暗号鍵を持っている以上、
ヨーシキワーカさんや、そこからで出ていった修了生たちや、見ず知らずの人達が、何もわからずに知らずに、感染していくためには、
そのマイクロソフト社のウィンドウズの導入が決め手であり、都合が良かったからよ!
当然のことながら、前々からそーゆう人達がいたって事よ!」
★彡
【ミシマさんと関わった年、その1日目】
【不可解な連続不審者事件!? この街やどこか遠くの街でも、その同じ事が起きていた】
【警察所内にも、11年も前から、証拠の隠滅捜査が始まっていた!?】
――それは、電気工事会社の車の中での会話だった。
『――今日みたいな日に、あれがあんな事が会ってたけなぁ~!? 確か……』
『!?』
そこには、何事かを思い出すような仕草のミシマさんがいたんだ。
いったい何なんだろう。
『こう車の行き交う、行きと帰り道の両方で、計2回警察(サツ)のやつに呼び止められた事があるんだぜーッ!?
邪魔だよな~あいつ等、思い切りよ~ォ!?
この世界から綺麗さっぱりいなくなっちまえば、さぞスッパリした世界が広がっていて、
何だかこっちの方が面白い世界を築けそうな気がしてこないかーッ!? そうは思わないかー!? お前も~~ォ!?』
『……?』
(ホントに面白いか!? とんでもないほどの『無法地帯になりそう』な気が……)
それが、法と権力の国家権力の必要性であり、それが国民を守るためのもので、悪人を遠ざけるための、抑止力である、
ナレーションの語り手は、ヨーシキワーカ。
【――ミシマさんは、その車のハンドルから手を完全に離して、腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)を操作し出すんだ。これには私も――】
ピェッ!?
と驚いたものだった。
(ななっ……何やってんだ!? この人――ッ!?)
(フッ……)
(ハッ、これはもしかして、試されてる……!? そうなんだそうなんだ)
【――あの頃の私は、まだ、この時点では気づけず、大変愚かだった……】
【何かの試験だろう、と勘違いしていたものだ】
【この時、私は、そう安直に思ってしまったものだ】
【だが、真実は違った】
【ミシマさんが、その横から睨みつけてきたんだ】
【相手はいったい誰なんだろう?】
【もしくは、音声証拠が残るようにするために、音声レコーダーを回していたのかもしれない】
【この2つの線が考えられる】
【音声レコーダーは、後で編集すれば、いいだけのことなのだから――】
『――……』
『……フンッ』
【――と上から目線で、睥睨してくるミシマさん。
【そして、その足で、ハンドル部分に充て、もしも事態に備えていたんだ】
【その足さばきハンドルは、それはもう大したものだった――】
『――なぁ、知ってるかお前!?』
『?』
『お前と俺が住んでいる、あの大きな町の方で起こっている、『不可解な連続不審者事件』ってやつをよォ!?』
(不審者……不可解)
『クククッ、警察の捜査の奴等もバカだよなぁ……ホント、
ホント良くそいつに事情聴取していって、周りさえ(取り次いで、事情聴取)すればいいのによぉ!?
まぁ無理か……!?
まさか、その(警察の)職場内の中の方にも、既に、もう俺達の仲間の包囲網が、張り込んでいて周っていたんだしさ――……。
そいつが(警察に)入所していた『11年以上も前』の時期ぐらいからな!?』
『……?』
【――それは後にわかった事だが、その警察署内に内通者がいて、そうした証拠を逐一揉み消していたという事実だ】
『なぁ、知ってるか!? あの職安の大きい女も、俺達の仲間のグルなもんなんだぜーッ!?』
(職安の大きい女!? ……いたかなそんな人……? こうガタイが2mぐらい大きくて!? それとも太っちょの……!?)
【――後になって気づいた事だが、ガタイが大きくてではなく、おっぱいでした……】
【ミシマさん、そりゃあ説明不足で気づかんわ……――】
『――警察の捜査で、あの小さな街中で張り込んでいた仲間の1人が、もしも、捕まっても、
こっちにはいくらでも、どうとでも言い逃れができる方法と手腕と、『特別な機械』を上の方から卸してもらっているという事だ!
そんな便利なものが、この世の中にには実にあふれている。
実にありがたい、便利な世界になったもんだぜッ!』
『……』
『そいつとのやり取りに使っていた、過去の、『使用履歴』や『音声録音通話履歴など』を、そいつとの端末から『消す』事によってな!
そいつの親や兄弟を使ったり、周りの連中を使って、こっそり、『そいつ家に忍び込ませたり』してよォ、
ワザと周りから、そいつだけを(おかしいとして)、そこから切り離していってな――ッ!
クククッ、『身代わりの保証人』ってやつだ! 案外と『安い命』と『依頼』だったなーッ!』
『!』
ミシマさんは、前を見ていて、その腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)から、視線を切り、
ヨーシキワーカ(私)を見てきて、口をこう零す。
『それは意外とよォ、お前みたいな奴を言えるのかもしれないな。フハッハッハッハッハッ!』
『……ッ』
1日目から最低最悪だったんだ。
しかも、ミシマさんの所から、出たばかりの時点でだ。
『なぁ、聞いてるかお前――ッ!?
でも、自分は、その『実行犯』じゃなくて、『(詐欺幇助の疑いで)まだ大丈夫(?)』な方だからな!?
まだ、この街中にいて、この車を走らせていた『だけ』なんだからな!?
そこん処だけが、妙に心配なところでよォ!?』
『……?』
(……へ? 何て言った今……!?)
【――俺は、大事なところを聞き逃していたのだった……】
【その時、ミシマさんはマスクしていて、くぐもった声で、聞き取り難かったから……】
――この頃から、精神的におかしくなっていたミシマさんは。
『――その人達の後ろで隠れていただけだからな自分たちは!? その奥の方で!?
その警察の捜査の奴等に、いざ見つかっても、その事情聴取を受けても、
こっちの方は、そうなるだろうと折込の準備の考え方を、前もってわかってたんだからな―ッ!?
過去にそう言った奴等の犯した所業の履歴が、警察の方にも使用履歴を消せずに残ってて、
そこに忍び入ったそいつ伝いに、裏伝いを通して、俺達の方にも、いくらか回してもらっている。
後はまぁ、そのやり取りの仕方の『実行マニュアル』の方も、
あの『学校の講師ども』が、あれこれ意見を出し合いながら、そのホログラム映像出力装置付きマウスの上に書き起こして、
あっちの方の教室で作成してもらってから、そのプリントファイルを印刷してもらってから、
『各種公的機関』にファクスでやり取りを執り行いつつ、あの学校の先生や、あの職安の姉ちゃん達の間にも、『主に多くて』よォ。
そうしたやり取り上のマニュアルの準備も、向こうの奴等(?)の方にも回してあって、『何も証拠が残らない』ようにして、
その紙切れを1枚たりとも残さないようにして、『燃やすか削除している』……!!
だから、入っているのは、頭(ここ)というわけだ!』
トントン
とミシマさんは、子愉快な顔を浮かべつつ、その頭に指で小突きながら、そう自己主張していたのだった。
その足で、巧みにハンドル操作を操る。
『……』
(職安の中が、特殊詐欺の請負の、受付案内所だった!? つまり、それを揉み消していた――!? うわぁ、ヤベッ、これは大変だ!?)
『もしも、その紙切れ1枚でも、見つかった日には、そこ等中大騒ぎになるからなァ!?
他の奴等や職員さんの間や、警察の捜査の立ち入り検査などで、1枚でも見つかりでもしたらよォ!
そりゃあ大事にもなる訳だ!
だから、それとなく、周りの奴等にも、『掛け合って周っていって、流して』て……な!?
こんな問題は、それはもう『愉快で楽しくて』よ~ォ!!
道路上で轢き殺された奴を、
あの取り巻きと一緒に、哀れんで見た後には、あの陰で笑ってたもんだぜ~ェッ!
で、その後になって、あの大きい女の方にも、電話で掛け合ってみたら――
『あぁーそうねェ!? それは良かったわねぇ! そんな事になってねー!? その子もミシマさんのために役立てて本望じゃなかね!?』
『今、こっちは忙しいから、後よろしく―ッ!』
そこには、サイコパスのヨシュディアエがいたのだった。
これには、当時のミシマさんとしても。
『――って!?
そん時は、何て言っていたのか良くわかんないが、『この国の行政のカラクリ』がどうとか何とか……!?
その後になって、『預金残高等を調べてみたら増えてて』よォ……!?
そん時の俺としてもよォ!? そりゃあ前に、そいつからは、助けを求められてきた事があるんだぜ!?
でもよぉ、そいつの問題だろ~ォ!? 何で請け負っていた俺達が、こうもやらないといけないんだ思っててな!?
だから、俺はそいつにこう言ったんだ。
『全部お前の責任だろってな!? 自分の穴ぐらい自分で拭けってな!?』
――そりゃあそいつとしても、亡き悔やみながらな、顔中赤ッ面もので、こう不細工なもんでな!?
助けて~って、その手を振り払ってでもな!?
ハッハッハッハッハッ面白れだろーっ!!! こんな話しててよぉ!!?
そりゃ『遠くの方』でも、『同じような問題』が、執り行われたりもするんだぜ!? 何でかな――ッ!?』←深くは知らなくて、人殺しに加担していた騙し屋。
『……』
『あん頃と比べれば、さぞかし、『大きくなった』もんだよなァ、『あの学校もそりゃあ立派』に!!!
なぁわかるかお前!? この国の巨大資本が、『俺達の組織のバックアップの裏に付いている』んだぜ!? 『この国のお偉方の官僚』がよぉ!?
いくらでもこっちは、『言い逃れできる準備の余裕がある』って事なんだよ!?
こんな話してたって事は、お前は黙ってろよ!?』
『……』
☆彡
過去から現在に返り、エメラルティさんは、こう語る。
「――ミシマさんの話は、あっち行き、こっち行きでね。どうやら、『複数の事件』に関与していたらしいのよ。
その自信があったって事よ!?
3日間の内に複数回聞いていて、そうして『脅し』をかけていた訳……!」
「……」
(ミシマさんは、詐欺幇助、請負人という、立派な犯罪に加担していた人だったのか……危ないなこの人は……?!)
同様に、ヨシュディアエさんも。
「そして、どこかの遠くの街らしいんだけど……。
わかる!? その話が引き金になっていて、警察の捜査の折、その実行犯を護るようにして、
ミシマさん達が陰ながら、その情報操作の網を、撹乱していたそうよ!
間違った情報を、ワザとあっちの方に流してね……!」
そこへ、サファイアリーさんが。
「そこへ、警察署内にいた身内グループの人が、その多数決の意に買った話になっていく訳よ!
行き着く先は、実行犯ではなく、闇バイト等によって集められた闇子・呼子・かけ子たち、
そう、『身代わりの保証人システム』ね!
警察の捜査は、そっちのほうへ誘導されていったのよ!」
これには、アユミちゃんも。
「えええっ!? ミシマさん達、そこまでやっていたの――ッ!?」
そこへ、クリスティさんが。
「ええ、そうよ! そうした報酬で、上の方から怪しい機材とかを流してもらっていたそうだからね。
後ろで尾を引いていたのは、職業訓練校の講師たちと、職業安定所の麗しき乙女たち、その一角が、爆乳美女のヨシュディアエさんだった訳よ!」
「……」
「使っていたのは、主犯格たちと連絡を取っていた腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)。
その端末を、警察の捜査の手が伸び、その子達を捕まえても、
その主犯格たちと、連絡を取っていた端末から、『不自然にもその使用履歴が消されていた』……。
その子達は、問題がどうとか、あの学校の先生がどうとか、訳のわからない共述を零していて、
リームだとか、ニームだとか、訳のわからない事を言っていた。
それが、『履歴消しゴムリムーバー』で、警察の捜査網を撹乱していた……。
まさか、身内内にも、組織の者が関与しているとは思わず、そうした『証拠が残さない』ようにして、『揉み消しまわっていた』訳よ。
その頃、本物の実行犯たちは、まんまとミシマさん達の手助けもあって、
山の方へ逃がすことに成功していたのよ。
その人の遺体は、どこかの山奥に『遺棄』されたらしいわ……。どこの山奥なのかは依然として不明……。
後はまぁ、自分たちに逆らうようなら、そいつを殺した後、その死体をコンクリート詰めのす巻きして、
どこかに海の底に沈めたって、笑って言っていたらしいわ!
今頃は、サメの餌にでもなっていて、そいつの養分になってて、そいつとしても本望だろうと……と!
暴力団(ギャング)とか組(マフィア)……組合とも、その陰で通じていたそうよ……! あのミシマさん伝いがね!」
――次いで、語り部を落とすは、エメラルティさん。
「――この時点では、少なくともヨーシキワーカさんは、それには気づけなかったと言うわ。
その現場にいても、そうした会話を聞いていても、理解しようと思っても、それには、とてもとてもついていける力量(レベル)じゃなかったからよ!」
そこへ、アヤネさんが。
「あくまで、その後で、気づいたって事ね!?」
「うん、そうよ……!」
「……」
アヤネさんは、哀しみの顔を浮かべ、その細い腕を掴んで、握りしめるのだった。
とそこへ、アユミちゃんからのまさかの声がかかり。
「あっそうか――! つまり――! その時、ヨーシキワーカさんには『一切の連絡を寄こしてなくて』、
それを親や弟君だけに告げていたから、
それを知った時には、気が動転してしまい、おかしくさせようとしてたんだね!?
あぁ、そっか! だから、周りの人達から見れば、あいつがおかしいとして、注目されてしまい、気が動転して、おかしくなっていた訳か――!?
あぁ、だから、その『疑心暗鬼の暗示』と『猜疑心の疑い』で!? それは、家族にも、目を向けられていたんだね!?」
これには、エメラルティさんも。
「ええ、そうよ! アユミちゃん!」
「なるほどぉ……道理で、こんな変な流れになるわけだ……!?
だってそうでしょ!? その人は、何も知らされてなくて、何も知らなかったのだから!
つまり、例え、連絡役のヨシュディアエさん達が知っていても、それを秘めた思いで黙っていて、
ヒソヒソ話が上がっていき、間違った方へ舵を切り、
変な諍いの元、どうやってみても思惑道理には進まなくて……!
つまり、ずっと、こんな変な事態が相次いで続けば、目に見えた形になって、その人が『おかしく』なっていくんじゃ……んんっ!?」
そこには、何かに勘づくアユミちゃんの姿があったわ。
そこへ、エメラルティさん(あたし)が。
「あぁ、簡単に言えば、そのミシマさんに関わった年の1年目の時点で、それが『詐欺だとわかっていた』そうよ!
それは、職業訓練校時代の同級生たちに、それとなく連絡を回したそうだからね!?
詐欺と女をくっ付けてね!
つまり、それ以降は、どうやってみても、いくらやっても無駄で、騙されるハズがない……って事よ!」
とそこへミノルさんが。
「その怪しい犯罪のハッキングの種類はわかりますか!?」
「ええ、ヨーシキワーカさん伝いで、いくらか集めてくれてたからね!」
オオッ
と歓声が沸く。
「ヨーシキワーカさんも、詐欺被害に巻き込まれた被害者さんだからね!
今後の注意喚起や、国内だけじゃなく、諸外国各国からの攻撃を受けているから、抑止力として努めたいらしいからね!
警察の捜査のために今後、役立てたいという強い要望もあり、遺してくれていたのよ!」
それが、ヨーシキワーカが遺した偉業である。
エメラルティさんは、こう言葉を発するのだった。
「まず、あの人は、さっきのミシマさんの話を思い出してからは、
ウェーブグローバル上を調べて、ピアコムを探そうと思っても、その足取りを追う術を掴めなかった……と語っていたわ。
転機が訪れたのは、アントラローダイトが、そも情報を持ってきてくれた事と!
その後、モロボシさんとイチハさん達と共に、裏で活動をしていたからよ!」
そこへアユミちゃんが。
「さっきも言ったよね!? 超音波通信技術、『ピアリングウェーブ』って!?」
「そうね! ネット回線みたいなものがあって、もっと複数あって、その色々なプランを組めて、お客様各位が選べるんだと思っていいわ!
その1つが、悪用されていったわけなのよ!
どんな素晴らしい技術も、要はその人次第だからね!」
どんな卓越した素晴らしい科学技術も、要はそれを扱う人次第である。
「後になって、そのヨーシキワーカさんが気づいた事なんだけども、
ハッキングにも、いくつか種類があるものなのよ! 大別して4種類ぐらいはあるわね!
だいたい、大きく分けて、ウェーブグローバル、超音波、光、アクセスポイントの4種類よ!」
ハッキングの種類は、大別して4種類。
1つは、ウェーブグローバル。
1つは、超音波。
1つは、光。
1つは、アクセスポイントである。
「――順を追って、1つずつ説明していきましょうか!
まずは、代表的なウェーブグローバルから、それは、遠隔操作ソフトウェアによるものよ!
これは、『Net Support Manager(ネット サポート マネージャー)』や『Splashtop(スプラッシュトップ)』、
『Ntr Support(ネトリ サポート)』、
『Chrome Remote Desktop(クロームリモートデスクトップ』や『Intel Manager Bility Commanher(インテル マネージャー バディー コマンダー)』等がそれにあたるわね。
ウェーブグローバル。
・『Net Support Manager(ネット サポート マネージャー)』
・『Splashtop(スプラッシュトップ)』
・『Ntr Support(ネトリ サポート)』、
・『Chrome Remote Desktop(クロームリモートデスクトップ』
・『Intel Manager Bility Commanher(インテル マネージャー バディー コマンダー)』
「次に超音波では、
『P2P(ピアコム)』や『synesthesia(シーネスシージア)』、『Winny(ウィニー)』などがこれに当たるわね
超音波。
・『P2P(ピアコム)』
・『synesthesia(シーネスシージア)』
・『Winny(ウィニー)』
「次に光回線では、
『Van Eck Freaking(ヴァンエックフリーキング)』や『Tempest(テンペスト)』、『Pulse Oximeter Introduction(パルス オキシメーター イントロダイション)』』
光回線
・『Van Eck Freaking(ヴァンエックフリーキング)』
・『Tempest(テンペスト)』
・『Pulse Oximeter Introduction(パルス オキシメーター イントロダイション)』
「この光回線の中には、電磁波盗聴という分類があってね。
携帯端末等にあるCRT(ブラウン管)やLCD(液晶ディスプレイ)を通しての『Van Eck Fraking(ヴァン エック フラッキング)』が、
パラボラマイク等で無線傍受(キャップチャー)可能なのよ!」
電磁波盗聴
・『Van Eck Fraking(ヴァン エック フラッキング)』
「また、光回線の中には、外付け取り付けの『HDMI規格』というものがあって、偽の加工品目があり、その名を『HDCP』というのよ!
これはね、安物のウェーブグローバルショッピングや、
電気工事士を装った偽の訪問販売で、各ご家庭を周りその機器を取り付けていくことによって、
TVなどのビーキャスカード情報を読み取って、ICチップなどを介し、ハッキングが可能だったりするのよ!
良くこれで、時の首相様や大統領様、ホテルに滞在されていた官僚たちの会話が、盗み聞きされていたものよ!」
外付け取り付け
・『HDCP』
「そして、さらにこれを介し、運転免許証やマイナンバーカード等にも割り当てができて、車の運転中の玉突き事故や!
頭の中に埋め込んだインプラント(小さなチップ)にも同様に言えるの!
電化製品テロ(Iotテロ)と謳われているわね!
この線で、強いのが、IPアドレスよ! 製造規格番号! ロット番号などよ!」
「IPアドレス!? 製造規格番号!? ロット番号!?」
「あっそれアユミー知ってる! ベスト電器とかヤマダ電機とかにある値札のやつだ!」
「そうね! アユミちゃん! ハッキングの被害に会い、クラッキングしていたら、その値札表示がおかしい時があるわね!」
「へぇ~」
「そして、そのアクセスポイントでは、
『Adohokku(アドホック)』や『Infurasutorakucha(インフラストラクチャー)』なんかがあるのよ!」
アクセスポイント
・『Adohokku(アドホック)』
・『Infurasutorakucha(インフラストラクチャー)』
「そして、最後に忘れてはならない衛星通信システムでは、
『Starlinkスターリンク』と『Starlink Business(スターリンクビジネス)』というものがあって、
似た名前だけど、後発性の違いもあり、改良されていったものなのよ!
超音波による機器接続のピアコムにしてもそうだけど、
開発当初は5mほどの比較的短い距離感であっても、この後の改良点により、5mから20㎞まで大幅に拡大しているんだからね!
これは、第三次世界大戦における軍事研究開発部門の大きな賜物といっても良く、
使われたのは、軍事ドローンだったのよ! まぁ、代表的よね!
この時の通信距離は、『最低でも20㎞』であり、衛星通信距離は、『最低でも1000㎞』だったらしいわ! 人の頭なんてイチコロよね!」
衛星通信システムでは、
・『Starlinkスターリンク』
・『Starlink Business(スターリンクビジネス)』
――そして遅れた話で。
「――で、ミシマさんとのその1日だけのアルバイトが終わった後、
ヨーシキワーカさんが自宅に帰ったら、変な音と視線を浴びたそうよ!」
「変な視線に、変な音……!?」
「ええ、実際にはそんな音とかは何もないけど……。『危機感知能力』が偶然にもそれを拾って、
そっちがその気なら、それを逆手にとって、『自分の無実を実証させてやろう』と――思い立ったわけよ!!」
「へぇ~……」
「……」
と感心の思いのミノルさんがいたのだった。
その妻のアヤネさんは、黙ってその話を聴いていた。
――脳裏に浮かんだのは、頑固もののヨーシキワーカさんだった。
エメラルティ(彼女)は、こう続ける。
「ハッキリとは覚えてないけど、その前か後かは……。
そのアヤさんという人にも会っていて、そこで、少し話を聞いていて、
『どうにもおかしな言動』だったから、それを覚えていたんだって、で、黙っていたそうよ!?」
「何だってまた?」
「さあてね……!? そんな事はあたしにはわかんないわ。その時は……!
とにかく口数が少なくて、その人も……! 何て言ってたかまでは、深くは思い出せないそうよ。
そのミシマさんとの『3日間の話』とかを聞き出した後、
『勝手に笑ってた(?)』そうだからね。
その時のヨーシキワーカさん、呆けていて……意味不明だったんだから……!?」
「……」
「……」
その時、陰ながらサファイアリーさんは、こう思っていた。
【――その当時の、そのアヤさんの心情、その心境の変化は、あたしにはわからない……】
【サファイアリー(あたし)が思うに、そのアヤさんとミシマさんとの印象の変化は、まさしくそこだと思う】
【方や、大切な顔見知りを失い、喪失感を覚え……逆襲を誓う者】
【方や、周りの人達を騙し、たぶらかし、犯罪へと誘導し、人を殺しても……何とも思っていない人】
【ヨーシキワーカさんは、その親近で、その2つの変化を、間近で受け取っていた】
【……】
【サファイアリー(あたし)はこう思う――ヨーシキワーカさんは、断罪を下したと……――】
――並び立つ3人。
鞘に納めた刀を持つは、ヨーシキワーカ。
居合切りの構え取り、どちらかを選ぶ。
自分よりも優秀で、卓越した技能を持つ、電気工事会社の若手社長。
そして、過去に大切な友人を陰ながら追い詰め、その人を亡き者にし、悔やんでいたアヤ。その怒りと嘆きの仮面の人物。
意を決め、その断罪の刃を下すため、鞘から白刃が垣間見える。
斬ッ
宙に舞う黒い物体、それが地に落ち――ゴロリと転がったのは――ミシマさんの首だった。
これから先、より多くの社員を雇い、地場産業において活性化できる、大きな可能性のあったその芽を摘み取る。
それはなぜか!? 決まってる。
人を、また人を、知らないうちに不幸を巻き散らし、その家族を引き裂き、また大切な友人を死に追いやるからだ。
ミシマさんには、それだけ多くの前科があった。常習犯だからだ。
それは、決してAIには下せないような、人の心に宿る、断罪の刃だった――
――サファイアリー(あたし)は、顔を上げて、みんなにこう言う。
「――それが、事の真相って訳……!」
「!」
僕たちは、エメラルティさんから視線を切り、サファイアリーさん(彼女)に振り向く。
彼女は、こう言葉の意味を告げる。
「これは、ヨーシキワーカさんのお父さんやその弟君にも言える事だけど……。
人の能力の優劣で、物事を決めてはいけない。
わかる? この意味が!?
ミシマさん達の肩を持てば、それはその人達に、その電気分野における能力があるかなしか!?
高いか低いか!? その水準の能力の多寡を決めてかかるだけ……!
社会情勢としては、そっちの方が確実にこの世の中が回るでしょうね。
けど、今一度良く考えてみて、その一定数を超えて、その人達が台頭し、この世に溢れ出してしまえば――始末に負えなくなってくる。
いつだって、不幸にさらされるのは、力の弱い立場の人達なのよ!
それは、搾取も同然!!」
「……」
この世の中には、必ずと言っていいほど、搾取するものと搾取されるものとに分類されている。
「だから、警察や法を預かる人達もいて、その人達が公正な判断を下していくしかないわけ。
それができるのは、あなた達……を置いて他にいない……!
人は、助け合いの和の中でしか、生きられない生き物なのよ!
だから、あの人はこう説いたわ! 抑止力が必要だと……!」
「……」
(そう、それがあの人が辿り着いた答えだから……)
サファイアリーさんは、かのヨーシキワーカの代わりに、そう言の葉を告げるのだった。
そして、こうも告げる。
「でも、ミシマさん達の言う事も、あながち間違っていなくてね……道理上」
「……」
「こっちの世界は、厳しくも人が死ぬ『電気の世界』だから」
「あっ」
そう、その答えに辿り着く。
「仕事にも支障がきたし、遅れが出兼ねない……。
そうであれば納期が遅れ、追加金を支払ないといけない。
どこの誰が、わかってて、そんな忖度を請け負うのか!?」
「……」
「仕事人とは、その仕事のプロフェッショナルとは、例えその納期が遅れても、その仕事を完遂しないといけない」
「……」
「でも差し引き分はどうするのか!?
決まってる、人を騙して、そのお金を巻き上げるのよ! そうした問題事に見せかけてね!
それが、建築関連業者のミシマさん達だったわけ!」
★彡
【ミシマさんと関わった年、4月】
【電気工事会社などを名乗る不審な訪問会社、合同会社三電工のミシマ】
――それは、うちの弟からの言葉だった。
『――あっ! そう言えば、うちのお兄ちゃんが、まだミシマさんの前に入る人がいて、確かその人たち伝いに言っていたんだけども、
あのミシマさんがさ、不審な訪問会社を名乗っていた事があっていたんだよね!?
ちょっと、お兄ちゃんも注意した方がいいよ、あのミシマさんにはさーッ!』
『……』
とここで、私の父が、こう進言してきて。
『それは、どーゆう事なんだ!?』
『あのね、その人達伝いに、聞き及んでいけばどうやら、その『当たり』らしくてて、
ミシマさんが、訪問会社として、車の中から電話を掛けたら、大いにいきなりして、怒鳴り込んだじゃったらしくてて、
ちょっと、その時、その横に乗せていた人を乗せた状態で、
その人ん家に、けしかけて、行っちゃった事があるらしいんだよね!?
その時に、応対していたのは、どうやらミシマさん本人らしいんだけども!?
その時に一緒に乗っていた人が降りて、そこで、どうやら『小細工を施した』らしいんだよね!?
どうやら、『二度手間と思えるような』、次の機会の家宅訪問した時、
堂々と、その人達ん家や、どこか別の工場の中に押し入るためにもね!?
お兄ちゃん、悪いことは言わないから、あのミシマさんの所だけは、どうやら止めた方がいいよ!
危ないからね、
どうやら、危険だって言われていて、何でもその昔、電気のブレーカーを上げ下げしていて、
ワザとその中に入っていった人を、誤った感じで、どうやら殺しちゃったらしいんだよね!?』
☆彡
――過去から現在に帰り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――『証拠の隠滅捜査』だったわけよ。
ミシマさんは、合同会社三電工という、社員代表と名乗る肩書だけで、ものすごいぐらい偉い人だからね。
だから、電気に伴う免許・資格の種類をいっぱい持っていて、
身内仲間連中が、その人の能力を、評価を高くしていたの!!」
「人の能力……」
「評価……」
「それが、現場責任者よ!
だから、それよりも、まだヨーシキワーカさん達や、他の立場の低く、そうした力の弱い立場のその人達を、
言葉巧みに騙しつつ、そう誘う。
で、周りの人達から、それはおかしいと言い出していって、ついには、逆切れをさせて、
事件性の溝を作る。
で、また周りから大きく囲んでいって、ハメっていってしまい。
騙し盗り、お金を大きく巻き上げていく。
刑事責任だとばかりに、もう無理やりでも、責任を負わされた形でね……。
そうした流れに持っていくのが、
特殊詐欺の請負所となっていた、受付案内所ヨシュディアエだったわけよ!
これには、数多くの人達が、逆らえないでいるからね……。
また、ヨーシキワーカさんのように、騙し腐った感じで、就職難に落とし言った感じで、
揉み消そうとしてくるから!!
だから後は、大きく外に、お金をバラまく必要があり、そうした『事件性のある証拠を何も残らないようにして、包み隠していく……。
あのスカートの中にね……。揉み消していく感じでね……」
これには、スバル君も、アユミちゃんを推しても。
「臭そう……。あぁ、だからかぁ……!」
「それがミシマさん達の考え方だった訳ね……」
「ええ、そうよ!
次にアヤさん達にも、諸事情があって、そっちの『勝手な事情』も、また『作為的にある』からね。
どこかの内部に侵入している以上、組織に潜入しているネズミも同然……!
それは、命の危険があっていて、いつも、隣り合わせの状態なの!
だから、かのヨーシキワーカさんの言葉を借りれば、『敵の敵は味方』――という訳よ!
つまり、ヨーシキワーカさんすらも、『利用されていた』立場であり、
また、アヤさん達にとっても、『逆に逆手に取って利用されていた』……『持ちつ持たれつの関係』……要は、ここに終着的に行き着くわ!」
「……」
敵の敵は、味方という訳だ。
「この類の話は、『メモ帳を切れ端』を、『職業安定所の女性達に見せた』事があっていて、
その大部分は、なぜか勝手に持ち出されていて、詰まるところ、
なんて書いてかまでは、詳細がわからないって……。あの人が、ボヤいていたわ……」
「メモ帳の切れ端……?」
「ええ、昔の話で、微々たる数枚しか残っておらず、どこにいったかまでは、詳細がつかめてないのよ……。
ヨシュディアエさんが、それを抜き取り、数枚だけゴミ箱に捨てたりしててね」
「証拠の隠滅……」
「そしてもう1つは、どこかの誰かが、ヨーシキワーカの荷物の中からそれを抜き取り、勝手に持ち出していったからよ。
だから、残っているのは、微々たる数枚だけしか残っていない経緯(わけ)!」
サファイアリーさんが、そう口を零し。
次に言ってきたのは、エメラルティさんだった。
「――で、その前の月ぐらいで、こーゆう事が会っていたんだけども……」
★彡
【ミシマさんと関わった年、10月か11月頃】
【自宅に不審な電話がかかってきたもの】
――それはミシマさんに関わった年で、10月か11月の頃だった。
その時期ぐらいに、ヨーシキワーカ(あの人)は、
それまでは、ほとんど手に取らなかったマウスを再び動かして、最適化の動きをしようとしていた。
あくまで、そのソフトウェアを導入したのは5月の頃であって、ヨシュディアエさんにアヤの話をしたのは夏場の時期ぐらい。
つまり、後発的に遅れが生じてしまい、10月か11月の頃に、そうした事が起きたと見ていい。
それは、ハッキングしていた連中の声だったものだ。
イリヤマ先生、ミシマさん、ライセン先生。
『――ようやくか……意外と『(ウィンドウズ)導入』するのが、他の生徒さん達と違って、意外と遅かったもんだな……』
『あぁ、あいつ、あそこにずっといて、意外とマウスには、触れないんじゃないのか!?
ずっとその机の奥の方に放り出していて、どこか遠くの方へ、遊びで出掛けてたんじゃないのか!?』
『それは、何だかいただけませんね。
本校から出ていった職業訓練生でしたのに……。
普通どこも、どこの生徒達にしてもそうなんですが、『うちから出された課題』があって、
その問題解決のために、自ら進んで、行うものなんですがね!?』←課題、問題という名の特殊詐欺。
――で、ヨーシキワーカの弟君。それは怪しい電話伝いで、妙な物言いだったんだ。
『お兄ちゃん、しばらく前ぐらいに、そのエアディスプレイ画面に、『パスワードを打ち込んでた』んじゃない!?
今さ、ミシマさん達がその周りの方で、『見ていて』、
そのエアディスプレイ画面のキーボードで打たれた数字が、『ここに出てたんだ』よね~!?
ねぇ、ちょっとさぁ!? 今から、そっちの方に行って、それを確かめてきてくれない!?
あははははは!
そこで、お兄ちゃんがどんな顔をして、反応するかが、こっちの方でなんだか見てみたいものなんだからさ~!?』
――とこれには、『父』Dad(ダッド)も、呆れ加減で、呟きを零し。
『――何言ってんだあいつ等……!?』
次に『母』Mom(マム)が。
『何であの子の『パスワード』なんて、あの人達が知ってるのよ……!? そんな事『(普通)知らなくて』、『気づけなくて当然』でしょ!?』
それができるのは、ウィルス感染とハッキングによる、引き出しである。
いわゆるバックドアみたいな手口である。
『んっおいっ!? 今、こっちの方に、ヨッシュタダワカーセの声がしたんだ!?』
『えっ何で!? うちの弟(こ)がそれを知っていて!? 向こうにいる人達と協力してグルになって、今家にいるあの子に攻撃を仕掛けてんのよ!?』
『何であいつ等と(なんかと)つるんでるんだ!?』
『えっ!? 何かおかしくない!?』
母Mom(マム)がそう、口に零すと。
父Dad(ダッド)の口から。
『おかしいな、完全に……』
『ねえ、あんた、ホントに家の弟なの!? 何だか『その声だけ似てる』んだけど……!?』
そして、父は、こう睨んだのだった。
(まさか、何か機械によるもの……『変声器』か……!?)
『~~! ~~!』
『~~! ~~!』
母Mom(マム)が、そうTV電話口に、そう話を通すと向こうの方から、
弟の声に似た人の声と、別の人達の入り乱されたような声が聴こえてきたのだった。
それはまるで何かのやり取りのようで、何かを示し合わせているかのような。
『あ~っ、やっぱおかしい……。以前から何かおかしいと思っていたけど……これはあの子は、ここに出さない方が良さそうね!?』
『だな!』
母も父も、まったく同意見だったのだが……。
弟の声に良く似た人が、こう言ってきたのだった。
『家のお兄ちゃんっつーか兄貴がさーっ、そのここにいるミシマさんに聞いていて、
ここ最近になってそのマウスに、『マイクロソフトオフィス パーソナル フォー ウィンドウズ』でも入れなかった――ッ!? あははは。
で、そのお兄ちゃんの方から、今そっちのミシマさんの方に、今さっき連絡(?)があって?!
またこんな機会が会って、よろしくお願いします~って、
ミシマさんの方で自分から働きたいって申し出の電話があったって、言ってきてるんだけど……?!
主にあっちがー!?
そのお兄ちゃん、今こっちの方に寄こして、そこから出してくれない―!?』
『……』
そこには安請け合いの弟君の姿があったという。
誤解がないように前もって断っておくが……。
ミシマさんとの3日間は、、3月下旬に当たり、
あのミシマさんとの1日だけのアルバイトは、6月7月頃に当たり、もう終わっているのである。
それ以降は、決して連絡を取り合った覚えはない。
普通、一般的には、どの企業間に置いても、それ以降は、そうした本人とは連絡を取り合わないものだ。
つまり、連絡を寄こす以上は、闇バイトの線が、濃厚である証左なのだ。
つまり、この時から、声だけよく似た家の弟は、騙されていた訳だ、そのミシマさんのからかいの意地悪のジョークに。
――そして、また、別の人達の子が、付け上がった声を唱えるのだった。
『――しかし、あれから、随分とかかってたなー!?』
『あぁ、何でかよくわからないですけど……。
こっちの方に入れるのが少しばかり、遅いとか……!? 何でですかね~ぇ!?
まだ職業訓練校(こっち)の方にいた時は、まだ、あの威勢と元気があって、
ハツラツと自分からこっちの方にズバズバと言って答えてきたいうのに……。……何でこんな事あるんですかね!?』
『さあ、そんな事はよーわからん。あっちの方にいるあいつに、直接訪ねてみないとなんともな……』
少なくとも、挙がったの人の声は、2人以上。いや3人……か!?
ミシマ、ドクターライセン、ドクターイリヤマなのかもしれない。
とここで弟君が。
『今の聞いた!? だから家のお兄ちゃんそこから出して!?』
というと、それをキッパリと断ってみせたのは、父の姿だった。
『何でうちの方から、こいつをわざわざ出さないといけないんだ!?』
『えっ……!?』
呆ける弟の姿があったという。
父は、続けてこう宣告する。
『そっちがそんな事してきたんだから、まず、『そっちがその頭を下げに家に謝りに来い』!!
でなければ、うちの方からこいつを、『一切出す気はない』!!』
と、そこへ、公共職業安定所のヨシュディアエさんの声が飛び出してきて。
『……わかったわ! じゃあ、あたしの方から向こうの方の会社の人達へ、ここから電話を一報入れて、
その『求人の紹介を降ろして』差し上げますからね!!』
『……』
それができるのは、少なくとも、公共職業安定所に務める、彼女を置いてしか執行できない能力だ。
職務区分における、職権乱用ものだった。最低な女である。
つまり、ヨシュディアエさんも、初めから、グルだった訳だ。
そこへ、『母』Mom(マム)が。
『今の!? まさか……うちの子が気になっているあの女の人の声!? 近く前に直接あの娘にあったから……間違いないわ!!』
『あぁ……あったな……あの時か!?』
『ええ、前にあそこにいるあの子を一緒に連れていった……あの時の女の声よ!』
『ウムムム……』
難しい判断材料に迫られるのだった。
今、息子は就職難の状況下だった。
(このまま、この女に逆らっていいものだろうか!? 職業安定所のヨシュディアエに……!? なんだか、マズい事にならないか……!?)
この時、完全に風の流れは、向こう側にあった。
『今の聞いた――ッ!? うちのお兄ちゃんが気になっている人、『この人の声』じゃないの!?』
『ハァ~……声だけじゃ何とも言えないだろ……、……馬鹿か!?』
『え……!?』
『『『『『え……!?』』』』』
向こうの連中は、おどけて呆けてしまう……。
そこには頑なに、勝ちを信じて疑わない父の姿があったという。
(そもそも初めに、こうも『一方的なまでに仕掛けてきた』のは、『ミシマ達』なんだからな!?
なぜ、うちの息子が、そっちに出て、謝りに行く必要がある!?
一緒に、『その時、連れていかなかった』、ミシマの、『そちらの落ち度』だろうが!?)
そこへ『父』Dad(ダッド)は、こう言ってきたのだった。
『……あのなぁ、声なんてものは、いくらでも、『その波長帯で似せられて作られる』ものなんだよ!? そーゆう機械があるだろうがッ!?』
(あっ……『変声器』……)
『そっ……それもそうね!? ホントにあなた、うちの弟なの!? ちょっと今からでも、その顔をこっちの方に覗かせてくれんね!?
であれば、こっちとしてもあなたを、信じて上げても、いくらか考えて上げてもいいわよ!?』
ここで、風向きが変わる。
以前から、そういった職場関係に務めていた父は、そこで怪しい連中のやり取りを、何だか見聞きしていて、怪しくも見ていたんだ。
その趨勢を見定める。
当然、こう言ったやり取りも、ふとした拍子に、耳にしていたのかもしれない。
だが、反感の意に買ってきたのは、言うまでもなく、あっちの連中は、こう声を荒げてきたものだ。
それは、ヨシュディアエさんの怒りの声だった。
『そんな事せんでよかッ!!』
そして、さらに、イリヤマ先生やライセン先生、ミシマさん辺りが。
『おいっ!! こっちの方から『その求人を取り消して』やれ!!』
『――よし、今さっき取り消してあげましたよ』
『フゥ……スッキリしたぜェ!』
ヨシュディアエさん、イリヤマ、ライセン、ミシマ(!?)さんだと思われる人の声。
少なくとも、4名だ。
まるで、口裏合わせのようだったと聞く。
これには、母も。
『こ、ここの人達、『今までこんな事やっていた』訳ね……』
これには、父も、その心の内では。
(完全に、職安と職業訓練校の特権を悪用した、『特殊詐欺』もんだな……!!)
『ああ、なら、じゃあ、こっちの方からは、こいつを出さなくてもいいな!』
(それが、『相手が最も嫌がる手の1つ』だからな!)
『え……!?』
『『『『『え……!?』』』』』
そこには、父の声に同調する思いの母の声があったという。
『あぁ、それもそうね』
(無視を決め込みましょ!)
『あっ、いや……ちょっと待って!?』
『じゃあね~♪ うちの弟ちゃんに声だけ似てる人!』
ブッツン……
そのTV電話回線が、向こうの方で断ち切られるのだった……。
☆彡
【偽詐欺電話では、その不審者の声に怪しいと思ったたら、思い切って出ない、無視して勝つ】
【あちらの企みの為には、何かしらの折、『複雑なまでの偽造工作』をし、そうした『証拠を残す必要性』があった】
【その企みに乗れば、少なくとも、10年以上は捜査が難航したため、自分の人生は、あの時、詰んでいたのかもしれない……】
――クリスティさんは、続けてこう語る。
「――騙し屋たちの『ホントの狙い』はね……。『土地の権利書』もしくは『土地の借用書』のどちらかだったわけよ!
その後、住居不法侵入してくるようなミシマさんか!
その後、工場に勤務している弟君が、そこにいたミシマさん達に尋ねられたことで、『自宅の鍵の在りか』を教えてしまったことがあるの!
つまり、問題に見せかけた『犯行の裏』で、誰かが、『家宅捜査』に見せかけて、『土地の権利書』の強奪を目論んでいた訳!
問題に見せかけてね……!」
これには、ミノルさんも、アヤネさんも。
「真の核心は、そこだった訳か……」
「道理で、『特殊詐欺』だったわけね」
納得納得
と頷得るものだった。
クリスティさんは、こう続ける。
「おそらく、この当時の弟君は、会社の同僚仲間たちが、みんなそう言うんだから、大丈夫だろう、と安易に思い、信じ切っていた訳よ。
それに、電話口からであれば、大丈夫だろう、と思い、偽詐欺電話に参加してしまっていた。
他の人達からも、聞いて回れば、どうにも確信にも似たような迫るものがあって。
あの弟君が、事前に取り次いでしまっていたらしいからね。
『婚活を利用した目論見』にね……。そこには、なぜか、ヨシュディアエさんの名前が挙がっていたわ」
これには、男性陣のミノルさんを推しても。
「『詐欺』には、『よく女が使われる』からな……! それが、爆乳とか、美人さんであれば、特にだ!!」
そこに、哀れみをもって、げんなりとした感じの奥様のアヤネさんを推しても。
「よくそれで、男の人達は、簡単に引っかかっていくのよね……」
それに対して、クリスティさんは、小気味よく上機嫌に笑いながら。
「あははは! 『昔から有名な手口』だからねぇ!」
それは、知ってて当然である。
「……」
「昔から、イケメンのミシマさんと『超乳クラス』のヨシュディアエさんが共謀していた以上、あっ、今はよくても爆乳クラスか……?!」
HIJKカップ……爆乳クラス。←昔のヨシュディアエさんの話。
LMNカップ……超乳クラス。←ヨシュディアエさんの20代の頃の全盛期。
OPRSUVWXYZカップ……神乳クラス。←クリスティ。
――クリスティさんは、こう言わしめるものだった
「――とにかく、その大きなおっぱいが災いして、とんでもないぐらい珍しくて、誰もが思わず、一度は、振り返っていくからね……。
男の人であれば、確かに、揉みたいものでしょうね!?」
うん
とその横で、ミノルさんが、頷き得るものだった。で……。
「あっ……」
ジトッ……
と女性陣から、何だか変な目で見られていたのだった……。
これには、ミノルさんを推しても。
「ははははは……。確かに、高嶺の花ですなぁ……!? ……で、間違った感じの――」
――とそこへ、バッサリと、切り捨てたのが、サファイアリーさんだった。
「――あの人が、好きな人は、ヨシュディアエさんとは違う、『別人の美人さん』よ!
ヨシュディアエさんがおっぱいなら、
その2番目のポッと出の人は、『美人な端正な顔立ちと若さ』かしらね!
体格的に言えば、顔立ちはその美人さんが勝っていて、おっぱいはヨシュディアエさんがあっさり勝っていて、
年齢でいえば、美人さんが一番年下で、ヨシュディアエさんが一番年上なのよ!
情報量でいえば、2人の内どちらかといえば、軽くヨシュディアエさんが勝る者でしょうね。
でも、後戻り不可能地点があって、ヨシュディアエさんは、そんな『詐欺幇助』にどっぷりと浸かっていた……。
職安の私利私欲ものの、公私混同の、職権乱用ものでね……。
それは、2番目のポッと出のあの娘でも同じで、もう、ほとんど黒くなりすぎていて、後戻りできないような立位置にいるらしいけどね……」
これには、ミノルさんも、アヤネさんも。
「ほぅ」
そこへ、サファイアリーさんのこの言葉が挟んできて。
「何とかして、『花を持たせた』かったらしいの……! 一言、こんな事になって、ごめんなさい、って感じでね……」
(普通に考えて、付き合えるのは、無理だって事は、最初から元からわかってたからね……。
それは、あの娘も、あの人も……)
それが、誰なのか、アヤネさんが問い質すものだった。
「それは、誰なのよ?」
フルフル
とその首を振るうサファイアリーさん。
彼女は、こう続けるものだった。
「……言えないらしいわ。ミシマさんがバラしまくった例もあるしね……」
「……」
「彼女さんに、迷惑をかけるとも限らない……。
いっそのこと、何ならと思い、淡い恋心は胸の内の秘めたまま、告白はせず、『墓穴に持っていく』そうだから……。
正直、自分とは、生きる世界が違い過ぎて、釣り合わないような女性らしいからね?
それだけ、先に就職して、定職についていないと、意味を為さないということよ?
わかる? それが社会人として生きていく上での、勤めなのよ!」
これには、ミノルさんも、アヤネさんも。
「硬派だなぁ……」
「これは、Hの線は低いわぁ……」
さらに、サファイアリーさんは、こうも語るものだった。
「これは、知ってるかしら?
先のフレアウィルスやブルーツウィルスの事もあって、そうした経緯を辿っていった根幹の原因にあるのは、その特殊集団詐欺だったそうよ!
ここには、もうわかっていると思うけど、
いくつかの関連企業や、職業訓練校や、職安の中の、ある特定の一部の悪い人達の『職権乱用』が深く関わっていたの!
そうした責任話を取りなさい、とばかりに周りにこう無理やりにでも唆して言ってね」
「……」
「やはり、そーゆう事か……」
「ええ、こうした事態を重く見たあの人は、先々を見据え、『未来に先手を打った』の!
アメリカや日本が、もしも、仮に今回の事件にも、深く関わっているようならば、
諸外国各国から、広く経済貿易摩擦、外交圧力問題に関わるからね!?
そうならない為には、どうしたらいいと思う!?」
これには、一同、深く塾考したものだった。
「う~ん……」
クスクス
そこへ、サファイアリーさんは、小気味よくコロコロと笑っていたのだった。
「わかんないかなぁ? やっぱり!」
「わかんないわよ~ぉ」
「うむ!」
「まぁ、でしょうねぇ……。
TVの扇動により、そうした事件性が揉み消されていた以上、
必ず、話のどこかで止まるようにして、そうした事件性なんかを洗い出していけば、『自然と誰かの目に留まる』ものよ!?
……そしたら、その後、どうなると思う!?」
「う~ん……」
「アメリカ、日本という大きな国・組織としては、メンツと建前もあるから、必ず、どうにかしないといけないわよねぇ!?」
「うんうん」
「約束の期限が、刻々と迫っている中、前例がある以上、『世界全体で未然防止策として、抑止しなければならない』!
未来の平和のために!
つまり、今回ばかりは、目を瞑って、その特殊詐欺の一部が、公になるのを不問としなければならない!
そうすることによって、未然の防止策が進み、次の運び屋の流れを、麻薬等の密売人の流れを、途中で封じ込めることができるからよ!
不幸の連鎖を、一時的にでも止めれば、自然と緩やかに衰退していくのが、道理だからね!
それに、イルミナティの新しい引継ぎの名の16名の一文字の幹部格候補たちにとっても、
決して、悪い話じゃないはずよ!
だって、ブルーツウィルスが広まってしまったら、今後500年間は、こうした地獄のような状態が続くんだからね!
蚊やダニなどが媒介するなどは、さすがにそれだけは、どうあっても防げやしないからね!
自分達の親兄弟まで、孫や子孫の代まで、そうした地獄絵図は、とてもとても引き継がせたくないからね!」
「……そういえば!?」
「……確かに、それだけは嫌だよねぇ?」
「ムフフフ、だから、さすがに今回ばかりは、さすがに、職安の人達であっても、あのトラピストさんの書いた小説だけは、手が出し辛いものよ!」
「……」
その人が書いていたのか……。
あの人は、名前が20もあるから、有り得る。
「それに職安としても、体裁と建前とメンツもあるからね!
今後、特殊詐欺に関わるよりも、
その未然防止策や救済法に関わった方が、周りの人たちの目から見ても、
いくらか見解の目が代わっていて、新生の努力をしていくものよ!
特殊詐欺に関わっていた以上、その情報量は、ヨーシキワーカさん以上であって、『確実に救われる人材が出てくる』はずよ!」
「……」
「お嬢ちゃん達には、こう見えてこない?
あぁ、アメリカや日本は、そのハッキングや通信障害問題が起こっていて、恐いから、
次の旅行先から、その候補から外していこうかって!?」
「あっそっか……。次の旅行者が減っていけば、その国の首が閉まっていくんだわ……。そうした悪いことが起きていたんだから!」
「その通りよアユミちゃん!」
「!」
「国とは、人あってのもの! 人なくして、国は立たないものよ!
ヨーシキワーカさんが、言いたいのは、まさしくそこ!
ハッキングや通信障害問題などの事件ごとが減っていけば、それで助かる人達も大勢いるし、
きっと、未然の防止策として、その注意の目を光らせてくれるはずよ。
それに、あの職安の中に(2番目の)彼女さんだって、いくらか援助してくれるはずだしね!」
「……」
「ねっ?」
「うん……」
子猫のようにサファイアリーさんは、笑い。
朗らかに、アユミちゃんはその笑みを浮かべるものだった。
――次いで、ここで話し手がサファイアリーから、クリスティさんに代わるものだった。
エメラルティは、こう語る。
「――お姉ちゃん、ありがとう」
「うん」
「じゃあ、話を戻して、電話口から聞こえてきたのは、弟君たちのモノだと思われるわ!
声だけしていたのは多分……ミシマさん。
ハーバード大学姉妹校のドクターイリヤマ、ドクターライセン他に。
弟君の勤める会社の人達に加え、
職業安定所のヨシュディアエさん達他……かしらね!?
おそらくは、腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)で、ただ介していただけのようなものよ!
声だけ、そっくり似せる機械があって、『変声器』って言ってね。この世の中にはあるんだからね!?」
次いで、エメラルティさんが。
「AI技術の進歩により、『副音声』とかで、いくらでも、『偽者の人の声』が作れて、当たり前の時代だからね!
声だけした偽詐欺電話件数も、年々増加傾向にある訳よ!」
これには、ミノルさんも、アヤネさんも。
「当たり前だよな? そんな事」
「ねえ?」
次いで、エメラルティさんが。
「残念だけど、あんな事が会って以来、ミシマさん達を警戒していて、下手に動かないようにしていたのよ!?
ミシマさんやドクターイリヤマ達には、悪いようだけど……。
イリヤマ先生とは、3月に1回切り、メールをした程度で、『それ以降は回していない』……。
これは、ライセン先生も、同様……。
ミシマさんとは、その1日のアルバイトに行って以降は、『一切していない』らしいわよ!!
顔写真だって、勝手にミシマさんから撮られたらしいからね!
だから、相当怪しんでいて、あの日以来、一切として、『その電話を回していない』……って、ヨーシキワーカさんが語っていたわ。
勝利の風を呼び込むためにもね?」
とここで、スバル君が、こう口を漏らしたものだった。
「勝利の風を……呼び込む!?」
うん
とクリスティさんが、エメラルティさんが、頷き得。
サファイアリーさんが、こう語り継ぐものだった。
「そっ! つまり、こーゆう事よ!
第一に、ヨーシキワーカさんの方から、電話をしたという証拠は、『そもそもない』……道理よね!?
第二に、つまり、あちらに取って見れば、『そうした証拠が何も残っていない』……。
声だけでも盗っていれば、まだ勝つ見込みはあったけれども……。
第三に、これはヨーシキワーカさんの腕時計型携帯端末(フューチャーウォッチ)に残る、『通話履歴がない』以上、何も証拠がない。
後になって、警察に持っていき、相談し、確認し合えば、そもそも証拠が何も残らなくなり、あちらの意に買った話にはならない……。
虚偽不正ものだからね!
だから、『動くな』よ!
つまり、イリヤマ、ライセン、ミシマ、ヨシュディアエさん達がついて周っていた、ウソって訳よ!!」
これには、スバル君も、ミノルさんも。
「……あっ……そうか……」
「考えたものだな……」
その答えに行き着くのだった。
無視して、勝つ……その流れに引き込んだのだと。
続けて、サファイアリーさんは、こうも語ったのだった。
「あちらの狙いは、どうにかしてこちら側に引き込み、『混載』させて、その中身が何だかわからないようにして、めちゃくちゃにして、
調整調整して言って利かし、言葉の端々を、ツギハギツギハギする狙いがあったのよ!
だから、あちらの舞台に立たったら、負けであって……。
1人でもなんでもいいから、しっかりとしたものを書いて、築きたかったからよ!
だから、何かしら折、そうした証拠の記録を残す必要があった……!!
自分1人だけじゃなく、そうした特殊詐欺被害に巻き込まれた人達の為にも、役立てるようにしてね!
主に特殊詐欺、犯罪者集団、ミシマさん達に、勝つ流れでね!」
「……」
そのままでは、あちらとしても、その問屋を降ろさない、という事だ。
どーゆう手なんだろうか。
サファイアリー(彼女)は、こうも語った。
「(ミシマさんに関わった年)その年の12月中か1月中、
闇子の弟君を伝って、ミシマさんの方からヨーシキワーカさんの方に、
電気工事士として一通り学ぶために、一緒に外泊で、ホテルで2,3日間、寝泊まりするという話が、持ち上がったようだけど……」
(……ど、どうなったんだ……!?)
(ドキドキ)
「無視したのよ、あの人……!!」
完全無視。完全離反。
「ヨーシキワーカさんの方から、ミシマさんに『電話を一切していなくて』、
弟君伝いで、ミシマさんの方に『お断りの電話』を入れさせてもらったわ。
向こうの方にしてみれば、『あいつは情けない奴』だと思われてるようだけど……も、『誰がその手に乗るか』って話にもなり、
後々になって、良ーく良ーく考えてみれば、そっちの方が都合が良かったって事! 安易にその手に乗らない方が……マシよね!?
特殊詐欺ものなんだから……!
もうわかっている事だとは思うけど、無視させてもらったわ!」
「……」
それが事の真相だった。あの人は、無視を決め込んだのだ。
他ならないミシマさんの方から、こうも一方的になって、散々なまでに悪い事をされたのだから……それも、執拗なまでに2,3年間も。
これには、些か同情を覚える思いだった……。
次いで、エメラルティさんが。
「もうわかっているとは思うけど、ヨーシキワーカさんの弟君も、ミシマさん達繋がりで、『黒(ブラック)』よ!」
「……」
恥ずかしながら、私の弟も、なんだか特殊詐欺に絡んでいた訳だ……そうした職場環境繋がりで。
能力がある人、高い人を生かそうとした結果が、こうした思わぬ悲劇とトラブルを招いていったのだった……。
――そこへ、珍しくもシャルロットさんが。
「――あぁ、これは何だかいただけませんねぇ」
「!」
「多分、特殊集団詐欺事件である以上、そのヨーシキワーカさんの端末も、ウィルス感染していて、
向こうにしてみれば、その人を盾にして、第三者に見立てて、
幾つものある内の1つの、中継地点にして、
その標的(ターゲット)へ、詐欺メールを送り付けるなどの手口が、『横行できる』訳です。
もちろん、その詐欺メールを開いたり、URLにアクセスしようものなら、
たちまち、ウィルス感染していく事が、あちらさんの『真の狙い』でしょうねぇ~!?
これは、いただけませんねぇ~職安が、職業訓練校が、そ~~んな悪い事をしでかしてたんですからねぇ!?」
これには、アンドロメダ王女様も。
「まぁ、国の公的機関が、そんな悪い事をしてただなんて、民間企業には、決して、言えぬものじゃろうなぁ!?」
「まぁ、100%中200%の割合で、揉み消すでしょうねぇ~? そんな事は元々なかった事にしてね?
いいようにして、お金でも包んで、その口を噤むしかないでしょうね~ぇ!?」
「まぁ、あの人は、それとなく、『公表する派』だけどね……。
お金だって、1円ももらってないからね……。しかも、就職難の状態が、長引いているんだから、
公開すれば、誰かさんの目にも留まり、記憶にも残る事でしょうしね?
もう完全に、へそ曲がりものよ? いう事聞かないわよあれ!」
「ハハハ! それは、始末に負えませんね!」
「それにあの人は、それとなく、言う派よ? 元々、無罪なんだしね!
犯人に無理やりでにも、でっち上げてて、仕立て上げようとしても、相当土台から最初から元から、無理があった訳よ!」
「それは、もう無理でしょうね……」
「……」
これには、エメラルティさんも、辟易するばかりだった。
「それに、そいつ等連中も知らないでしょうけど……」
「……?」
「例えば、アメリカ国内や日本国内で、そーゆうどうしようもない問題を試して行けば、どうなるかと言えば……。
ウィルスは、蔓延し、感染していく類のものだから、
知らず知らずのうちに、自分達すらも感染していて、
そうした『裏のリスト』なんかを通じて、国外や、周辺各国へ、個人情報や、暗号資産や、
某『企業の特定の商品化前』の品が、もう流出済み……だったならば、どうなる!?」
「「「「「え……?」」」」」
「あたしだったら、これ見よがしに上手い事に、
日本の頭のいい人達が、第一産業分野で、そうした研究を立証済みで、
後は、国外の頭のいいスパイさんなんかがいて、その第一産業を引き継ぐ形で、そうした特定の商品の産業を確立しちゃってるわね!
著作権法といって、『特許申請』を取得して、『向こう50年間』は、そのハッキングをして成功した人達がいて、第二次産業で、『儲かっている』訳よ!?」
「え……!?」
「当然、ヨーシキワーカさんの連絡帳には、お父さんと弟君の電話番号があるから、
その人達伝いにも、ドンドンとウィルス感染していってね。
某企業まで、もう既に広がっていった『後』だったわけよ?
ヨーシキワーカさんも、1年目ぐらいから、そうなる事を知っていて、
無視を決め込んでいたそうよ?
さあ、どうなるかなぁ~? 2,3年間もそうした状況が続いていて、ウィルス感染のままだったならば……!?」
「……」
サア……
と血の気が引く思いだった。
「クスッ、わかる? ハッキングはね? 『祖国の首さえ絞めかねない』ものよ?
自分達で、『自分達の親に、危害を加えてた』ようなものなんだからね?
正直、大虚けものよ? イリヤマ、ライセン、ミシマ、ヨシュディアエ等はね」
「ド阿呆もこの世の中に、いたものじゃな!」
「まったく滑稽もののド阿呆ですよね!!」
うんうん
と僕達、あたし達、私達は、頷き得るものだった。
TO BE CONTINUD……