法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 節分と『特殊な部隊』

橋本 直

その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語

『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる

法術装甲隊ダグフェロン 第六部

節分には去年からの源平合戦を思わせる時代行列と司法局実働部隊長、嵯峨惟基特務大佐による流鏑馬が行われることになっていた。

それに加えて豊川市役所は司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』に自主映画作品を作ることを依頼してきた。

昨年のあまりに退屈な作品に呆れ果てた市は今度はまともな作品を作れとの指示を嵯峨に出してきた。
その提案を元に開かれた会議は紛糾した。
レースのドキュメンタリー映画を作ろうと言う整備班班長島田正人の提案は、そのレース参加費用が彼が稼いだフルスクラッチした旧車の密貿易によるものであることがバレると言う理由で却下された。
映画検閲の厳しい国出身の露出狂の変態である日野かえで少佐はいきなり無修正ポルノ映画を作ろうと言い出し当然却下された。
そんなこんなでアメリア・クラウゼ中佐の提案した『魔法少女モノ』映画を作るという案がすったもんだの末決定した。
しかし、隊一のトラブルメーカーであるアメリアの作品がまともなわけも無く、キャラデザインを担当させられた神前誠(しんぜんまこと)には配役された役者から次々と注文が殺到した。
そんなこんなで撮影に入るのだが、当然監督をはじめ一筋縄ではいかない役者たちの演技はとてつもない怪作になる予感を孕みつつ出来上がっていった。
その作品の演技や演出にひたすらツッコミを入れ続ける誠は作品が完成しないことを願うしかなかった。
SFお仕事ギャグロマン小説。

目次

第一章 祭りの予感

第1話 節分祭
更新日:2025年04月23日
第2話 馬に乗れない士官
更新日:2025年04月24日
第3話 誤解する『外人』
更新日:2025年04月24日
第4話 現れた姉命の妹
更新日:2025年04月24日
第5話 とりあえず見せ場も終わったと言うことで
更新日:2025年04月24日
第6話 『萌え』の対象となった『汗血馬の騎手』
更新日:2025年04月25日
第7話 時代行列に欠かせない助っ人
更新日:2025年04月25日

第五章 もとをただせば

第18話 市民会館が上映会場
更新日:2025年04月28日
第19話 間違った集客方針
更新日:2025年04月29日
第20話 不機嫌なかなめ
更新日:2025年04月29日
第21話 魔法少女の登場と反撃
更新日:2025年04月29日
第22話 頼りになる幼女
更新日:2025年04月29日
第23話 コスプレする『特殊な部隊』
更新日:2025年04月30日
第24話 事の発端を作った男
更新日:2025年04月30日
第25話 レースドキュメントなんてどうでしょうか?
更新日:2025年04月30日
第26話 自由の国にも規制は有るのです
更新日:2025年04月30日
第27話 とりあえず話は元に戻って
更新日:2025年05月01日
第28話 作戦会議始まる
更新日:2025年05月01日
第29話 歓迎されない幼女の闖入
更新日:2025年05月01日
第30話 含蓄のある趣味人の意見
更新日:2025年05月02日

第九章 遊びに夢中で仕事をしない人々

第47話 仕事中は仕事をしましょう
更新日:2025年05月07日
第48話 キャラデザインが重要なポイント
更新日:2025年05月07日
第49話 人気同人絵師、意地を見せる
更新日:2025年05月07日
第50話 鉄火場となった『特殊な部隊』
更新日:2025年05月07日
第51話 ご本人登場
更新日:2025年05月08日
第52話 加熱する選挙戦
更新日:2025年05月08日
第53話 ここはあえてベタネタで
更新日:2025年05月08日
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