第3章の第130話 どうしようもない問題57 8月(20) 信念の刃と紡ぐもの
☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「――さて、それじゃあ、妹のエメラルティが、語り切れなかったことを伏線回収していきましょうか!」
「……」
「『1人で、全部は言えない』からね。
もちろん! このあたしが言う分にも、抜け落ちがあっていて、とてもとても、『語りつくせない』ものが、多分にあっていたそうよ」
これには、スバル君を推しても。
「だろうねぇ、3年間以上だろうし……。その間も、せっかくの証拠の品々を、揉み消されていたんだから、
覚えきれない量があっていて、
とても、全部は、正しくは何とも言えないだろうしね……」
「それに、きちんとしたストーリーに作ろうと思っていても、
ハッキングの度に、それを見た連中が、読み飽きた感じで、いくらか揉み消されていたから、
ヨーシキワーカさんを推しても、キチンとしたものを、しっかりしたものを、作ろうと思ってみても、絶対創れないだろうし……ね」
それが、答えである。残念ながら、無理なのだ。
私の作品は、あのカジノの辺りから、執拗に邪魔、阻害、妨害ばかり受けていて、3年間以上も続いていた以上、
ストーリー性をも失い、呼吸が潰された後なのだ。
だから、彼女は、変わってこういうのだった。
「だから、ヨーシキワーカさんは、一度は、ウェーブグローバルサイトに、そうした作品を挙げた後……。
しっかりしたものは、その後ぐらいでよく、ウェーブグローバル投稿したものではなく、製本となったものに対して、執り行うそうよ!
もうそれしか、手がないらしいからね……」
★彡
【ミシマさんと関わった年、4月】
【(続)完全に鵜呑みに呑み込み、間違ったまま、突き進んでいってしまうヨッシュタダワカーセ】
――それは、うちの弟が、日本式の障子をあけて、家族団らんの間近くにいた時だった。
『――お兄ちゃんの人生……終わった~ァ……。全部ミシマさんのせいだ~ァ……』
『……』
(ハァ……たった1か月ぐらいで、人の人生が終わるものか……。
それに、1人の人間にできることは、たかだか知れてる。
これは、取り次ぎの仲間がいるな。さーて……どうしたものか……)
☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「――ミシマさん1人じゃ、とてもとても、あの騒ぎは無理だからね……。
それを焚きつけた感じで、いい加減な感じで火を起こすためには、恋愛話大好きのおばさま方がいて、ヨシュディアエさんを挙げていたの!
★彡
【ミシマさんと関わった年、4月】
【桜散る、女は待てども、せいぜい3か月間で決めなければならない】
――それは、父の言葉だった。
『――そろそろ、桜の見頃の3月も過ぎ、4月の中頃かぁ……。
あそこの神社の山間にある、あの下の所の桜なんかはどうだったんだ!?』
これには、母も。
『いくらか、散ってはわよ』
『フムゥ……。そういえば、ヨーシキワーカ』
『んっ!?』
『お前前に、ミシマさんと一緒に行ってたんだろ!?
その時じゃなくてもさぁ、その後ぐらいに度々にして、北ナフコ方向に行ってたんだろ!?
その周辺の、並木林の様子はどうだったんだ!?
いくらか、桜は咲いていて、散っていたか……!?』
『……』
残念ながら、この月日の時点で、桜は、散ってました。
☆彡
――過去から現在に返り、ミノルさんが。
「――そう言えば、他のアメリカのホームセンターには、どんな所があるんですか!?」
「The Home Depot(ホーム・デポ)なんかが有名所でしょうね」
「The Home Depot(ホーム・デポ)ですか……」
「他には、こんな事も言っていて、ヨシュディアエさんの車は、その時は、まだ、『赤い車』だったそうよ。
後に、『白い車』に乗り換えていったそうだわ。
人の噂話だけを、聞き込んでいけばね」
「なるほどなるほど。その人の心理状態が、いくらか伺えそうですなぁ!?」
「ねぇ~!」
「他には?」
「バイクとその赤い車が、並行した感じで、恋のランデブーとか言ってたけど……。
初速は、バイクの方が早く、制限速度は、30㎞。
車は、初速こそ劣るけど、その制限速度は、40㎞。
ただし、桜の散ったあの並木林は、50㎞まで出していいから、
最終的には、ヨシュディアエさんが、次の恋路へ向かっていったそうよ」
「ほほぉう、そういえば、前ぐらいに確か、そんな事を言ってましたね!」
★彡
【ミシマさんと関わった年、4月】
【桜散る、女は待てども、せいぜい3か月間で決めなければならない】
――台所では、父が、その帰りを待っていた。
『――帰ってきたか……ヨーシキワーカ』
『……』
『まずは、先に彼女を、先に行かせてやれ! 女の花の人生は、短い……。
俺達、技術屋の男なんかとは違ってな!』
『……』
ムスッ……。
これには、私を推しても、その時は不機嫌だった。
『怒るな怒るな』
『……だって……』
『先ずは、このミシマからの騒ぎの方を、どうにか先に収めて、沈めていく方が先だ』
『……』
(確かに……)
『これじゃ、おちおちと寝てもいられないし……。
お前の就職の話が、ドンドンと遠のいていくばかりだからな……』
『……どうすれば……!?』
『まぁ待て!! まだいくらか時期が悪い……。この騒ぎの騒動がいくらか収まってから、動いた方が、いくらかその安全だろうな!?』
『……』
『まずは、そのそうしたチャンスを、黙って待てだ』
『……』
『それからだ、お前の、今後のそうした就職の話はな……』
☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーが、こう語る。
「――この時点で、やり過ぎてしまったと感じたヨシュディアエさんは、
職業安定所から、取り次ぎの電話話を、方々へ掛け回っていて、
不自然にも、ヨシュディアエさん伝いで、火が落ち着いていったの……。
これには、弟君を推しても、女神登場! 『ハニートラップ作戦』が、ようやく頃合いになって、『仕掛けられる』思い、こう動いたそうよ!」
★彡
【ミシマさんと関わった年、4月】
【(続)完全に鵜呑みに呑み込み、間違ったまま、突き進んでいってしまうヨッシュタダワカーセ】
――それは、私から見ても、不自然な弟がいて、こう言わしめるものだった。
『あれ!? お兄ちゃんいつの間にか勝ってるー!? お兄ちゃん、ここから一歩も動いていないのに!? どうしてー!? 何で――ッ!?』
『……』
(私(俺)は、確かに職安には行ったが……。基本はまったくやってなくて、終始無言だったぞ?
違うのは、先週よりも、ずっと前に、ヨシュディアエさん似の人に、ノートを見せたぐらいなもんだ。
……んっ? それが、どうやら決め手なのか?』
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――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「――そのノートが、月見エビバーガーオーロラソース社の掃除の点検箇所と言われていてね。
ヨシュディアエさんからも、それを持ってくるようにと言われていて、
その日、帰っていったヨーシキワーカさんが、その夜のうちに、そのノートを書いていて、
その翌日になって、それを、ヨシュディアエさんに見せたことで、
職安から、昔の会社へ一報が渡り、そうした信頼を勝ち得たわけよ!」
「……」
「……ただし! ここで、まだ忘れてはならない連中がいて、
それが、月見エビバーガーオーロラソース社から依頼を請け負っていた感じの連中だった訳よコレが!!
そうは問屋が卸さない、って言い張っていてね!?」
「だろうねぇ……」
「そこには、騙された感じの弟君を、遣わされていたらしいわ……」
★彡
【ミシマさんと関わった年、5月】
【完全に鵜呑みに呑み込み、間違ったまま、突き進んでいってしまうヨッシュタダワカーセ】
――それは、私から見ても、明らかなおかしい弟がいて、こう言わしめるものだった。
『――あの会社潰れるぞォ~~!? フンッ!』
『……?』
(何だ今の……? ドクターイリヤマの遣り口に似てたけど……。
問題だってやりたいのか……?
う~ん……この先々を鵜呑みに呑み込み間違ったまま進んでいくと……最終的にバカを見ることになるのは、私(俺)なのだが……)
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――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「――まぁ、ミシマさんと一緒になった、グルの感じの仕掛け人のイリヤマ先生は、『無視されていた感じだった』からねぇ。
ヨーシキワーカさんから、
お父さんにこう言っていたことがあっていて』
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【ミシマさんと関わった年、5月】
【怪しい連中なんかとは、取り合うんじゃない、電話はもちろん、メールも】
――それは、私から、父に相談した事の経緯と経緯だった。
『――どうにもおかしいなぁ……フムゥ……』
『……』
『無視しろヨーシキワーカ!
今後は、そうした怪しい連中なんかとは、取り合うんじゃない!! 電話はもちろん、メールもな!
おそらくは、そいつ等から先に仕掛けてきたんだろうな……。
あのミシマの所へ行く前の方の辺りだかから、そうした怪しい電話なんかが、うちの辞めたあの会社の中にまで、舞い込んできていて……!?』
『……?』
(えっ……どーゆう事!? それ!?)
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――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「――実は、去年の12月ぐらいから、そのお父さんが辞めていった、昔のボート場内で、不審な怪しい電話が、既にかかっていたの。
つまり、あくまで、ミシマさんのは、『事後』だったって訳」
「事後……!?」
「ええ、そうよ。ヨーシキワーカさんが、そのミシマさんの所へ行かずとも、必ずと言ってよいほど、そうなっていた訳……」
「……」
「そもそもが、職業訓練校に行ってからが、事の始まりであり、『悪夢への最悪へのまっしぐらな人生』、だったわけ……そう、帰結を辿るね」
「……未来を変えるためには、どうすれば!?」
「そもそもが、あのね……。
あのヨーシキワーカさん曰く、決まった道筋の未来は、どうあがいてみても、どんなにめげずにがんばってみても、
そうした未来は、もう変えられず、
ただただ、進み続けるだけなの!!」
「……」
「踏破できるか、どうかは、それは、あなた達次第なの!!」
「僕たち……」
「あたしたち……次第……」
【――それは、過去から現在、遠き未来の世界へ向けた、紡ぐ言葉だった。そう、それは――】
――重なり合う。
「『諦めるな』」
「『失ってしまったばかりのものを見ても、どうにもならん』」
「『いつまでも、下を見るな』」
「『トヨボシ!!』」
「『……俺は、1人でもやるからな』」
「『……』」
「『こんな俺でも、できる事があるからな』」
「『……』」
「『『信念の刃』を灯せ』」
「『紡ぐ者になってやる』」
「『お前に、まだ、残っているものは――何だ!?』」
これには、現在のスバル君も。
「――紡ぐもの……」
「生きてさえ、いれば、まだ、望みがある……。でも、死んでしまえば、ほんとに、何も残らない……。
だから、死んでも、まだ、諦めるな!!」
「……」
「そう、ヨーシキワーカさんが、トヨボシさんに、遺した言葉よ」
「……」
胸に、ストン……、何かが落ちてきた感じだった。
「だから、その渦中であっても、まだ、書き続ける意思があったの……。
決して、うまくもきれいでもなく、しっかりしたものをかけなくても、
いくらか不恰好でも、不細工でも、
その足で立って、目的地に辿り着くことさえ、できればいいのよ。
その作品が、傷だらけの人生を負ってでもね……。
だって、あれは、かけがえのない、自分たち2人で、共に作り上げたものだからね」
(そう、ヨーシキワーカさんは、お前等なんかとは、全然違うって事なのよ!!)
運命のクロスロード。
ヨーシキワーカ、完全離反により、特殊詐欺連中は、そこで、道を誤ったのだった。
トヨボシは、それを見届けた感じで、何処かへ行ったのだった。
「……」
「この4月の時点で、既に、ヨーシキワーカさんは、あぁ、騙しなんだと、ウソを見破った形で、いたらしいのよ。
時間だけが、思い切り喰ったんだけどね……」
「……」
「ただし! まだ、この時点では、まだ何も解決方法が、見当が何も見いだせずにいて、見当が何も、見当たらなかったらしいの……」
★彡
【ミシマさんと関わった年、4月】
【隣宅の耳鳴りのような不快な音】
『あれっ!? 隣の家からなんか嫌な音が鳴っていない!?
丁度、ミシマさんのところでも、同じような事があって、ミシマさんは『漢気』があるから、そのお兄ちゃんとは違って!?』
『……』
(住居不法侵入になるだろ?)
『隣宅に『誰もいないタイミング』を狙って、1人で、『外しに』行ったんだよーッ!?』
(盗人だな……。周りの世間体からは、不審者に見られるわ。……あぁ、さては、『監視カメラ』、あるあるだな! 可愛い番犬もいるし……)
『まぁ、あの人なら、『取り付け外し』だってできるしねーッ!?
お兄ちゃんも、それぐらいの事は当然できるよねー!?
あの奇麗なお姉さんも、あそこで待ってるよー!?』
(これは、誘ってるな……。ヨシュディアエさんから、隣宅へ、さらにミシマさんに取り次いだものだな……。さては、どこかで親戚関係か……?)
☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「――もしも、仮にこの時点で、ヨーシキワーカさんが、動いていたら……どうなっていたと思う!?」
「えーと……いけない事だって、わかる事はわかる……んだけど!?」
「そうね……」
――とここで、エメラルティさんが出てきて。
「住居不法侵入罪。
住居不法侵入とは、正当な理由がないのに、人の住居や、工場や、建造物や、船舶などに侵入することよ。
また、そこにたまたま居合わせた住居の人から、退去するように、出ていくように命じられても、
その指示に従わない行為を指す言葉よ。
ここでは、出ていけと言われても、従わないケースを指す言葉なの。
悪さじゃなくてね。
また、刑法第130条に規定されており、
有罪になると、3年以下の懲役、または、10万円(758米ドル)以下の罰金刑に処せられるわね!」
「3年以下の懲役……」
「10万円(758米ドル)……。子供じゃ払えないわよぉ~」
「まぁ、安心して、それをやらかしまわっていたのは、ミシマさんだからね!
さらに、無許可申請で、勝手に電気工事を執り行った場合は、
電気工事士法違反に該当し、3万円以下の罰金、または3か月以下の懲役刑に課せられるわね。
自宅の配線工事でも、その例外ではないのよ!
この時、ミシマさんは、この2種類に該当する事になるから、
20万円(1515米ドル)以下の罰金と! 3年3か月間の懲役刑に課せられるわね!」
「20万円(1515米ドル)……」
「3年3か月間の懲役刑……」
――とここで、クリスティさんが、こう口をはさんできて。
「――あぁ、そういえば」
「……!」
「隣宅の軍人さんは、あの職安から依頼を請け負った形で、どうやら目を瞑った形で、請け負っていたらしいわ。
国の公共機関、職業安定所だからね。
そうした打診の、上からの指令が下されば、嫌が応にも、その指示に従わないといけない時がある訳。
何かの際、巻き込まれるのは、その自分の子供たちだったからね!?
だから、その子達の、今後の将来をも考えて、守る形で、黙認していたわけよ」
「自分の子供を、守るための黙認……」
「うん、そうよ。だから、以前から、ハッキングができる特殊な機材なんかも、降ろされていた訳よ」
「へっ!?」
「また、あの職安の中にいるヨシュディアエさんとも、親しい中で、
どうやら、親戚伝い関連か、その人達のご近所づきあいだったそうよ!?
まぁ、もっと前からの、以前からの話らしいけどね」
「つまり、ミシマさん、ヨシュディアエさん、軍人さんの三すくみな関係で、ヨーシキワーカさんが、やられていた……!?」
「ご近所づきあいで……それはキッツ!!」
「まぁ、よくお父さんやお母さんが、夜、その人達と話してたらしいから、ほぼほぼ、間違いないそうよ。
まぁ、ご近所づきあいだし、それぐらいが、線引きものの、妥協点の落としどころらしいからね」
「……」
(精神的に、辛いだろうなぁ……その人……。
多分、その人からもハッキングの被害を受けていて、揉み消されていただろうし……)
★彡
【ミシマさんと関わった年、4月】
【(続)隣宅の耳鳴りのような不快な音】
『あれー!? 何でこんなに動かんとさ!? 朝から晩まで鳴っていて、耳障りな音が続いているんじゃないの!?
ミシマさんは、もう、あれが設置されてから、2,3日の内に黙って忍び込んで、取り外したんだよ!?
子供達にとってはいい迷惑だったからさ!?
……それぐらいできるよね!? お兄ちゃんならさ……!?』
『……』
(お前は、その時、気づいてなかっただろうが……。
耳鳴りのような音が取り付けられたのは、あの女からの嫌がらせが明白で、
取り付けられたのは、朝、6時ぐらいだったんだぞ!?
その日、近所宅の軍人関係の人は、会社に出てた。
つまり、顔見知り関係か、取り次ぎからの委託注文で、事前にそこに取り付けられることが、予め知ってたって事だ!
やったのは、軍人さんじゃない。
別の誰かの線が濃厚で……そのミシマさん本人辺りだな……さては……!?
まぁ、証拠がないもない以上、無視を決め込んで、
他の近所宅にも、相当な、嫌がらせだったものと、認識させておくか……。1か月……いや、2,3か月か、ベストだな……)
☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「――不審なネズミや猫が嫌がるような音は、おおよそ、4月、5月、6月と続いていたから、
周辺住民にしてみれば、身に覚えがあるはずなのよねぇ!?」
とこれには、アユミちゃんやスバル君を推しても、
「あぁ、これは、覚えている線だわぁ」
「根に持ってそう……」
「で、語り切れなかった4月は、だいたいこれぐらいにして、
次は、5月の頃ね!」
★彡
【ミシマさんに関わった年、5月】
【(続)完全に鵜呑みに呑み込み、間違ったまま、突き進んでいってしまうヨッシュタダワカーセ】
――それは、夕食時の食事中の風景だった。
『――えーとね……お兄ちゃん?」
『……』
『もういい大人なんだからさ、前に映画館に行ってた時があったよね?』
『あぁ、そうだな』
『でね、せっかく、あんな綺麗でいい人がいるんだからさ、その人と、ちょっとホテル泊まりに行ってきてもいいんじゃないのかなぁ……?
2人ともいい大人なんだしさぁ?
2人でいい汗をかいてさ、朝帰りをしたって、別に誰も文句は言わないよ~ォ!?』
『……』
(お前は、あの女と面と向かって接してないから、そんな事が言えるんだぞ!!
あんな美人でいい人?
あぁ、俺にはもったいぐらいなほど、すごい美人さんだよ!!
それも、グラビアアイドル級のスーパーA級のグラマーだったよ!
けど! 顔立ちが微妙になんか違う! おっぱいが去年の頃と比べて落ちてる! 胴回り体系が急激に細くなってる!
声質が違う! 品性が最悪! 誰があんな女なんかと、付き合うかッ!!)
☆彡
――過去から現在に返り、これには、スバル君も。
「――誘ってるねぇ、これは……」
「ハニートラップが、見え見えだよね……?」
「うん……」
★彡
【ミシマさんに関わった年、5月】
【(続)完全に鵜呑みに呑み込み、間違ったまま、突き進んでいってしまうヨッシュタダワカーセ】
『何かここにお兄ちゃんの責任(せい)にするものが、1つぐらいないかな!?
謝りに行けば、あっちも特別に許してくれるって言うし……』
『……』
(持っていくな!! 今、燃え盛っている状態だろ!! なに、火元に可燃性の燃焼物を持ち込んで、維持しようとするんだお前は!!?
そんな事したら、家族全員から、『目の敵にされるのは、お前』なんだぞ!?
ヨッシュタダワカーセ!!)
☆彡
――過去から現在に返り、これには、スバル君達も。
あぁ……
と嘆く思いだったっという。
サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「そして――」
★彡
【ミシマさんに関わった年、5月ぐらい】
【家には、コピー機があって便利だよねェ!?】
――それは、如何にも怪しい、家の弟からの奇妙な発言から始まるものだった。
その時、私は、家族団らんの間にいたものだった。
『――家にはコピー機があって便利だよねぇ!?
一般のそうした家庭にはないんだしさ、おかげで手間が1つ省けたよ。
……あれれ!? お兄ちゃんのノートからリフィルが1つ抜き出されてなかった~!? 良く確認した方がいいんじゃない!?』
『……』
☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――この時、弟君は、月見エビバーガーオーロラソース社の掃除の点検表ばかりか、
パイレン・パスカル・クリーンアップっとアトミック・クーロン・クリーンアップのリフィル用紙を、無断で持っていってしまい、
使い魔の誰かさんへ渡してしまい、
その流れで、職業訓練校の中に眠っている、誰にも使われずに眠っている『特許申請』だった訳よ!
そして、それを裏付けるようにして――」
★彡
【ミシマさんに関わった年、5月から6月頃】
【(続)隣宅の耳鳴りのような不快な音】
『……あれ!? 明け方早朝、なんか隣の家で、丁度変な騒ぎが起きていなかった……!?
こっちが聞けば、お兄ちゃんが前にいた学校の人と、そーゆう施設の人がいたと思うんだけど……!? 後ミシマさんも……!?
……何も感じなかったの……!? 変だなぁ……そんなはずはないんだけど……!?』
(やっぱり、教え込んでたのは……お前が犯人だったか……。何、バカ、やってんだかお前は……!!)
☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――それが、隣宅で、変な騒ぎがあっていた奴だった訳よ!
この時、来ていた車の数は、せいぜい1台から2代まで。足音の人の数の気配は、3人から4人まで。
それが、ミシマさん、
イリヤマ先生、ライセン先生の3人だった訳。
あの2人の人たちがいた施設の人は、残念ながら、『声だけ』だったそうよ」
「……だろうね……」
「で、その後、お父さん曰く、『声だけじゃ何も証拠に残らず』、きちんとした証拠が何か1つ残らないとダメで、
写真の1つでも、取っていれば、まだよかったそうよ」
これには、ミノルさんも、アヤネさんも。
「それは無理だろ……」
「犯人たちは決まって、そうした物的証拠が何も残らないようにして、消し去っているんでしょ!?
ハッキング伝いからの、履歴消しゴムリムーバーみたいなもので、破砕(クラッキング)していってね。
情報処理関係のIT分野や、陸上無線技術士などの電気関連や軍事関連であれば、証拠が何も残らないようにして、揉み消せて当たり前だからね!」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月】
【住居不法侵入の一件を知っていて、幽霊で済ませてくる愚かな弟】
――それは、ヨーシキワーカが、お風呂上り時の出来事だった。
『クソ――ッ!!! こんな上手くハマらない奴、生まれて初めてだ――ッ!!!』
『ッ!?』
ダンダン
とそれは、足音を立てて、怒り加減さながら踏みしめて、あのミシマさんが、堂々と住居不法侵入していた様だった。
『……なっ……?!』
そのまま、ミシマさんは、弟の寝室へ向かい、そのまま、出ていったのだった……。
零れ出た思いは。
(何なんだ……いったい……!?)
愚直に、感想を述べるとそんなものだった。
――そして、その日の夕食時での出来事。
『あれあれ~!? 『今日お兄ちゃん変なもの見なかったァ~~!?』 おかしいなァ!?』
『……』
『……』『……』
それは、怪しくも、おかしな弟の言葉だった。
父も母も、そんな弟を冷たい目で見ていたものだった。
(何でお前が、そんな事知ってるんだ!?)
『……』『……』
(怪しい……)
そんな問題だからと、騙された傀儡の弟は、次にこう言うものだった。
『あのミシマさんが、勝手に家に上がり込んできたのに、そんな反応をするなんて……!?
これは、あの人に伝えんば……!?』
(あの人? さしずめヨシヅさんか……?
それとも、イリヤマ先生か、ライセン先生かだな……なるほど、どうしようもない問題か、職業訓練校から出された。
一生で1回限りのチャンスだとかで、まぁ、詐欺だな……。
だが、住居不法侵入の真の狙いは……いったい何だ……!?)
『……で、幽霊でも見たんじゃなかと!? それともお兄ちゃんの幻覚か!?』
『……いや、幻覚じゃないと思うぞ! (ドタドタと足音を立てて)ちゃんと足もあって生えてて、
向こうのヨッシュタダワカーセの部屋の方へ歩いていったんだぞ!? こう足音をバタバタと立ててな!
それに幽霊ならば、青白いぞ!?』
ダンッ
とうちの弟は、その両手で食事中のテーブルを叩き、怒り加減さながらに、こう言い放つものだった。
『そんなハズないだろ!? お前がミシマさんの幽霊でも見たんじゃなかとや!!』
(住居不法侵入の一件を、幽霊で済ませるか……。事が大事になったら、お前の負けだぞ!? ……だが、真の狙いは、いったい何だ……!?)
で、父や母が。
『お前、何かおかしかぞ!?』
『あなた、どっちの味方よ!?』
『完全に、今はこっち側の味方だねッ!!
だって、こっち側に付いていた方が面白いぐらいだし、それに毎回も違って見方で面白し、
聞いてる分でも、とんでもないぐらい勝ちを修めているぐらいだしね!
それにこんな情けない奴に付いていたら、そのいつか、バカさ加減だとかが移りやすそうなもんだしね!!』
ハァ……
これには、父も母も、重い溜息をついたものだった。
『これは完全に、そのミシマさんという人に『毒されているわね、この子は』……』
『そんな訳ないだろ!! 完全にこれは、うちの問題なんだからな!! そこん処だけはバカみたいに履き違えないでよ!!?』
『あぁ、これは問題がどうだとかで、つくづくうちの弟は、騙されていくもんだな!?』
『そうね。……ねぇ、あなた!? 良くもそんな言葉を、面と向かって、自分のお兄さんに言えたものね?』
『あん?』
『恥ずかしくないのね?』
『あぁ、これは幾分か騙されていくぶんだな、今までの奴等のように?!』
『そうね』
『あ……あれ……!?』
(こっこれはいったい……どうなってんの……!?)
『完全にこれは、こいつがイカれてるな……母さん』
『ええ、そうね……。そのミシマさんって人が、住居不法侵入してきた以上で、『既に異常ものの黒』なんでしょうがッ!!
良くもうちの子は、そんな酷い言葉を、面と向かって、自分の兄貴に言えたものね!?
恥ずかしくないのかしらね!? この子は!!』
『あ……あれ……!? いったいこれどうなってんの……!? そのぅ問題じゃ……!?』
『問題……? 何言ってんのかしらねこの子は!!』
『だな、今、世間体の周りでもおかしいとさすがに思っているぞ!? こんな耳鳴りの様な酷い音を出し続けているもんでな!?』
『あっ……! ……まだ、そう言えば、外にあるあれを、外してなかったの!?』
『何をよ!?』
『そのぅミシマさんがもう外したって……言って回っていて……!?』
ハァ……
これには、父も母も、重い溜息をついたものだった。
『それは、ミシマさんが電気の人であって、近所迷惑だからと、勝手にその人ん家に上がり込んでいって、騒ぎなもんで、
自分でつけて回って外していったんでしょうが!!
それ、逆に、家の子がそれやったら、『住居不法侵入』なもんであって、逆に近所迷惑ものの騒ぎなもんで、
監視カメラとかにバッチリ写っていて、逆に大挙して押し寄せて来て、『やられていく』でしょうが!!
まだ、わかんないのこの弟はッ!!』
『あっそうか……ッ!! 逆にそうやって、『返り討ちに会ってやられていく』んだこれはッ!!』
『やっとわかったか……』
『もうっ!!』
『つくづくなるほどなぁ……! そうなってできて行ってるのか……!?
あれ、これ、どうすればいいの!?』
『さあ、そのミシマさんって人が、勝手につけ回って、『火の騒ぎ』のもんだから……。……逆に放っておけば?』
『えっ……!?』
【――実になって、質していけば、そう、この時、母が、『火の騒ぎ』と言ったものだから】
【後に私が、それを思い出し、『ミシマファイアー』と銘打った感じで、名付けたのだった】
『そうだな……もう付けてから約1か月間ぐらい過ぎ去ってるし……。
ご近所迷惑なもんだしな……! そうした証拠だとかでき上っていくし……これは、いくらか放っておけばいいのか……!?』
『逆に返り討ちに会うのは、そのご近所さんと向こうのあの人達なんですからね!?
うちの子は、なーんも今回は悪いことはやってないもの。
その放っておけばおけばいいのよ、こんな騒ぎは、いくらかはね!?』
『なるほどな……そうだな、証拠だとかが後から上がっていけば、逆に追いつめられていくのは、あっちの方なんだしな!!』
ダンッ
とうちの弟が、その食事中のテーブルを叩いて、こう言い放つものだった。
『今、そんな事、こいつの前でいくらか言っちゃダメなもんだろ!! これは、こいつの為の問題騒ぎで、あったもんなんだからな!!?』
『ハァ……問題って、そもそも何よ?』
『あ……あれ? まだ、うちのお兄ちゃん、その何も言ってないの……?
もうあの学校を出ていった職業訓練校の生徒さん達は、もう我慢できずに言って回っていたって、こっちでも言ってて……?
その何も言ってないの……?』
『ぜーんぜん! なーんにも聞かされてないわよ』
『あれ……おかしいなぁ……?』
『……今、おかしいのは、あたしの前にいるヨッシュタダワカーセちゃんよ?』
ダンッ
とまた、甲斐性もなく家の弟は、テーブルを叩いて、興奮していたものだった。
『そっそんな訳ないだろ!!? おかしいのはこいつなんだよ絶対……!?』
『じゃあ、あんた……人前で、面と向かった感じで、この子に幾らか言えるもんなの……?』
『え……?』
『だな……幾らかおかしくできがって言っているのは、お前なもんだ』
『そうね……』
『えぇ……これいったいどうなって行ってんの……!?』
とここで、守護霊チアキとヨーシキワーカが。
(プッ……バカじゃない、この子は……! 騙されてんのよ、ミシマさんに! 職場の人達に! 職業訓練校の生徒達に! その講師連中にね!)
(だな……。一生に1回のチャンスだとかで、特殊詐欺を隠蔽工作して回って、訳が分かんないようにし、集団で騙しているもんなんだろ!?
毎月の給与が上がる!?
職安を通じて、いい求人の話にありつける!?
オイオイ、どこの世界に、そんな夢じみた証拠がある!? 根拠がある!?
そんな話、どこの学校でも、小学校、中学校、高校でも、『聞かされた事がない』ぞ!?
大概は、人を騙すために、用いる言葉なんだよ!!
何で、自分が損をするのに、そんな話をする必要がある!?
大概は、人をあの手この手で騙し、自分が得するためなんだよ、お金の話がつけば、大概は人を騙すためなんだよ!?
この大虚けの馬鹿か!!)
(そのミシマさんが、住居不法侵入を許している時点で、既におかしいもんね!?)
(だな! まともな、正常な人なら、断じてそんな言葉は言わない!!)
(お兄ちゃんが、ミシマさんと付き合っていたのは、あくまで、3月下旬の事、それから、今はもう6月だよ!
ゆうに3か月近く超えてるから、もうミシマさんとは、縁が切れていて、『赤の他人同然』だものね!
そんな人が住居不法侵入してきて、幽霊だって言うんだから、あんたこそ、異常だものね!)
(まったくだ……! 鍵とか盗まれていて、泥棒の侵入を許しているようなもんだ! ……だけど、真の狙いはいったいなんだ!?)
(金か? 宝石か? それとも……何かか……?)
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月ぐらい】
【やっぱりあの会社おかしかッ!? 何でこんなにやっているのに、こいつは出てこんとや!?】
こちらは、何度も、執拗にハッキングの被害にあっていて、破砕(クラッキング)されていて、揉み消されていたやつです。
特殊詐欺グループは、偽詐欺電話を取り次いで周り、親兄弟に取り次いだ後、そうした証拠を何も残らないようにして、揉み消すために、
包み金を渡して回り、みんなして、その口を噤んでいた訳です。
秘匿した感じで、黙認して回るやり口なんです。
証拠となるものが、何も残らないようにするのが、いつもの手口なのです。
その為、2度続けて、まったく同じものを書くことができない為、その思い出しながら書いているため、
一言一句違わずは、そもそも無理なのです。
――それは、家の弟からの奇妙な発言から始まるものだった。
『――やっぱり合同会社三電工(あの会社)おかしかッ!? 何でこんなにやっているのに、こいつは出てこんとや!?』
『それは、ミシマさんが、そもそも悪いからでしょう!?』
『そんな訳ないだろう!? みんながみんな、そもこいつが悪いに決まってる!! みんなそうだと言ってたもん!!』
フゥ……
と溜息を零す母がいるものだった。
『あのね……ヨッシュタダワカーセちゃん!? そもそも、ミシマさんがあの時、1人で、勝手に動いたから、今こんな事になっているんでしょうが!?』
『あの学校の中の先生達とか、
俺の工場の会社の中にいる人達も、その新規で新しく入ってきた、
家のあの兄貴と同じ学校の所から出てきた人達も、みんなして、その同じ声を揃えて言ってたんだけども、
みんなして家の兄貴が悪いって、言って周っていたんだよ!?』
『どんなふうに!?』
『聞いてよ。今こいつ、就職難の状態が続いているでしょう!?』
『今、それ言う!?』
『じゃあ、それぐらいで充分じゃないかって今話が挙がっていて、どこも……。
このままの状態がずーっと続いて行けば、いつかはその金も何もかも尽きて、
最終的には荒れ放題になっていて、就職できずにいて、『前の奴等と同じように』……して。
じゃあ、ここから追い出した感じで、
誰も彼もが取り合わずになっていて、どこかでの一室で、1人で孤独に、誰にも看取られずに、野垂れ死んでいって、
じゃあ、もうそれぐらいでいいか、って感じで、そいつが死んだら、ウジ虫が湧いて、腐っていって……。
その事を、あそこの向こうの方にある月見エビバーガーオーロラソースにでも一報を送ってやって、その上の人達にでも、また通して。
じゃあ、もうそれぐらいで充分だったんじゃないかって!? どこもかしこもが、そう、そこの口を揃えて言って周っていたんだよ!?』
『ヨッシュタダワカーセちゃん!?』
母の怒声が飛んだものだった。
これには、母に怒られた弟も、その頭を抱え込んでいたものだった。
『うう~~ッ俺じゃないって!!
そこにミシマさん達みたいな人達が来ていて、そこにいた人達が、『その声を揃えて』、そう言って周ってたんだよ!?』
『……』
(口を揃えて……。まさか……!? ミシマさんと同じ、身内仲間関係者が、内部犯がその時に、その中に潜んでいた!?)
☆彡
――過去から現在に帰り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――そこには、いくらか逆上していて、逆切れになっていた弟君がいたらしいわ」
「逆切れかよ……」
「で、その逆上した感じの、ミシマさんやイリヤマ先生伝いがいたものだからか……」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月ぐらい】
【何でもうこんなにやってるのに!? うちの兄貴はこんなに動かんとさ!? こんな兄貴もういらんから、この家から出て行けッ!!】
――それは、台所で、家の弟から突然して、言われたものだった。
『――何でもうこんなにやってるのに!? うちの兄貴はこんなに動かんとさ!?
こんな兄貴もういらんから、この家から出て行けッ!!
俺がお前の親なら、ここから追い出しているところだ!!』
もうこんな兄貴、どこにも必要なか!! お前なんか一生、就職難(そのまま)でいろ!!』
『……』
(裏にいるのは、思った通りに事が運ばず、
ハマらないから、イラだっている感じのミシマに、イリヤマに、ライセンに、ヨシュディアエさんだな……。
……お前は、いいように、あいつ等の手口を知っていながら、それでも利用されて、遣われるだけか!?)
哀れみ
の顔を浮かべてしまうヨーシキワーカがいたのだった。
(まさか……自分の弟を遣わされて、裏切られてしまうとはな……)
もう哀れみしかない。
とそこへ、母がこう言ってきて。
『ちょっとヨッシュタダワカーセちゃん、いきなり何を言い出すのよ!?』
『だってこいつが、全部悪いって、みんなが言って周っていて!?』
『謝りなさい!! 今すぐに!!』
『イヤだよ、だってこいつが悪い1番悪いって、みんなして、その同じ口を揃えていくらか言って周っていたもん!!』
とそこへ、父が。
『ハァ……。もうお前、家に戻ってこんでもいいぞ!?』
だが、これには、家の弟を推しても、反感の思いで。
『もう何でそんな酷い事言うんだよ!?』
とそこへ、母が、こう優しく語りかけてきて。
『ヨッシュタダワカーセちゃん、あなたもその同じ言葉を、うちの子に言っていたのよ!?』
『ハァ!? そんな訳ないだろ!! だって、一番悪いのは、こいつに決まってるんだからな!?』
『……』
『……タダちゃん……悪い事は言わないわ……。今すぐに自分のそのお兄ちゃんに謝りなさい。
あなた達2人は、たった2人しかいない、血を分けた無二の兄弟なのよ!?』
『いらないよこんな奴!! どうせ、何も大した事できないだろうし、どこもさ……。
それよりもまだ、あのミシマさんみたいな能力のある人材を雇った方が、どこも会社のもんも、とってもいいだろうしさ。
こんな奴に、それだけのお金を払う価値は何もないって、言っていて……』
『……』
『なるほどな、どうせ、その同じ事を言ってきたのは、そのミシマの奴辺りなんだろ!?』
『うん、そうだよ、良くわかったね父ちゃん!? そこん処の能力なんかが、やっぱりあっていて……。
いくらか、こんな奴なんかとは、違っていてね……!?』
『……』
ムッ
これには、私を推しても、感傷の思いだった。
とここで、父が、母が、こう言ってきて。
『なるほどな』
『ハァ……やっぱりそーゆう事ね』
『じゃあ、だったら、家からはこいつを『出しに行かない』!
それでなら、幾らかやられて行くのは、向こうの方になるんだからな!?』
『そーゆう事ね!』
とこれには、母も頷き得るものだった。
だが、ここで、幾らかは、思惑通りには事が進まない、家の弟を推しても。
『もう何でそんな事を言うんだよ!! 折角、あのミシマさん達がこんなに言ってんのに!!
もうこんな奴なんか、ここから追い出した感じでさぁ、
そこから『騙された』感じで、もう何もかも、『失い去っていけば』、もうそれぐらいで『いい話じゃない』かよーっ!!』
これには、家の母も。
『あぁ、これは、あのミシマさんね。その『裏で糸を引いていた』のは……!?』
『あぁ、だな。もうこれは決まりだな』
『ううっ、もうこんな奴知らない!! もう顔も見たくもない!! もうどこへなりとも飛んでいって、そこで野垂れ死んでしまえ!!』
ダンダン
と家の弟は、その足音を立てながら、自分の寝室へ、その足を運ぶものだった。
『……』
(あのバカ、騙し屋に、わかっていながら騙されまくりだ……)
☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんは、こう語るものだった。
「――後は、ヨーシキワーカさんを推しても、もう何度も執拗にやられていて、正しくは思い出せない言葉なんかもあっていたものよ。
えーと……例えば……。
『クソッ……何でこいつは、こっちがこんなに悪い事をやってるのに、ちっとも動かないんだ……!?』
『何かこいつを、動かすいい手は……!?』
――と。
『あれぇ!? お兄ちゃん動いていないんだから、今回は聞き取りに行った自分の手柄だよねーっ!? そうだよねー!?』
――と電話口で嘲笑っていて。
で、だいたい、その日の後日なんだけど……」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月ぐらい】
【怪しい不動産屋を通した、土地や建物を安く叩き上げるための、買収計画だった!?】
――それは、如何にも怪しい、弟の口ぶりだった。
『――大丈夫大丈夫!? 今回はそうした問題なんだからさ~!?
何もこっちは心配いらないって!?
……引け目になるのは家の兄貴1人だけだからさぁ……!?』
でもこれには、いくらかお父さんを推しても。
『もう行くな、止めろ!! もうあんなミシマみたいな危ない奴と付き合うんじゃないッ!?
と父は、啖呵を切ったものだった。
そこには、何が何でも、その弟君を止めようとする、父の姿があったものだった。……だが。
『大丈夫大丈夫!? これはいくらか、いい問題のやつなんだからさーッ!? それぐらいでいいって、感じで周りに言っといて!?』
『ホントにそうか――ッ!? 大丈夫な奴なんか――ッ!?
何か今、そのとんでもないぐらい、酷い目に会っているような気分なんだが……!?』
『だから大丈夫だって、その父ちゃんの口からも、その周りに言っといて!?
それは、そうした問題だってさ!? ねっ!? いくらかたたき上げられた感じの!?』
☆彡
――過去から現在に返り、これには、アユミちゃんを推しても。
『……マジ!?』
『ハァ……大真面目な話よ……。あの弟さんったら、前にそうした事もあって、その人との間で何かがあってたらしく、
周りからいいように騙されていた事を……、まだ勘づいていなかったのよ……。
これは『問題だと信じて疑わない弟』さんよ!? 周りのそうした人達の声もあったからか、その声に合わせていたの……
実は、そーゆう人たちは他にもいて、独裁者ヒトラーの密告制度よろしく、
その人やご家族の方から情報を聞き出して回り、向こうで高く評価を付けていたの……。
こっちの気も知らないでね……。もう身勝手な振る舞いだった訳よ』
これには、アユミちゃんも、アヤネさんも。
『ハァ……。そーゆう弟君なんだぁ。正直、何だかガッカリしちゃう……』
とここで、アヤネさんが。
「でも、何で土地を!?」
「……」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月ぐらい】
【職安は、事前に掌握していて、把握済みだった!?】
それは、ヨシュディアエの言葉だった。
『――あんな給料体系が安くて低い所に、長年勤めてたんだか!?
そうした結婚資金だって、何もたまらず、ないものだからね!?』
『でも、どうやって!? それを徴収するのよ!? ヨシュディアエ!?』
『う~とね!? 聞きたい聞きたい!?
長年ここで、勤めていると、いくらかその人達を騙し腐っていた感じで、内部班を遣わした感じで、
そうした土地や建物なんかを、強引にでも、持ち去っていくぐらいの感じから、
そのいい話なもんを、わざとこっちの方から安く取り下げた感じで、値段交渉を安く安く取り下げていって、
で、いざっ、寝泊りなぐらいの感じから、
そうした居場所なんかを、その人や、その親御さん関係を通して、内々に進めていき。
いざっ、その婚期の機会に成り張ったら、
強引にでも何でも、その土地の建物や、『借用書証書』や、『土地の権利書』を担保にして、
こちらから、行政上の書類等なんかを、
ないないのうちに取り進めていって、その人等がいないうちに、寝静まった機会にでも、
そこから、印鑑や判などを、無断で押し腐った感じで、進めていき。
そうした、写しなんかも、その一時的にでも、ここに隠して、保管してたわけなのよ!?』
『えっ……』
『あぁ、あれは、美味しかったわね!?』
『美味しかったな!』
『えっえっえっ!? これ、どーゆう事ヨシヅ!?』
『あぁ、あんた知らないの!? まだ、ここに入ってきて、若いから!?』
『……』
で、別の女性が……。
『確か、ずいぶん前ぐらいの辺りだったかな!? そのうちの誰かさんの事が好きだと言い張る男性さんの事が現れて、
でも、その人ん家や年収が、どうしても低いものだからか、その人なんかに
思い切って愛の告白ができずにいてね……。
で、ついには、こっちの方からそのいろいろとなって脅しをかけて回りながら、
その刑事責任だからと、脅しものと問題と責任を掛け合わせて言った感じでね。
で、ついには、そうした結婚資金なんかもすべて捻出することもできず、
長年住み慣れた家屋や、大事になって育ててくれた生みの親も失い、
その長年住み慣れた土地を追い出された感じで、天涯孤独の人生を送り、その人は終わっていたらしいわよ!?』
『で、めでたしめでたしとばかりに、その人達みたいな付き合いのある人達が、ここんところにいて、
2,3人ぐらいだったかな!?』
『そうそう!』
で、ここで、ヨシュディアエさんの声がして
『で、みんなして、パーーッ、とここで、ゴージャスにも、懐石料理なんかを頼んでいたわけよ!!
どうどう!? いい話でしょ!?』
『……』
唖然……
言葉なんて、見合たらない……ッッ。
『まぁ、このあたしと釣り合うぐらいの男なんて、とーんと、
この周辺じゃ何も見渡してみても、どこを探してみても、1人も見当たらないけんねーっ!?
あたしの事が、ほんとに好きだっていうならば、
そうした誠意を、すべて見させるためにも、
そうした長年住み慣れた土地や建物なんかを、そうした資材を投げ払った感じで、売り払った感じで、
それぐらいの誠意を見せないと、ダメよねぇ~ェ!?』
ウリウリ
と自前のおっぱいを強調する。
「それぐらいして、やって頂かないと……。
ちょっとこっちとしても、それを信じらず、この肢体を信じて、あなたなんかには、抱かせてあげらないし。
その信じた感じで、その預けられないからね!?
ねっ!? そうでしょあんた達!? あなた達もそう思うでしょ!?』
『……』
その日、ヨーシキワーカも、その言葉を聞いていたのだった。
☆彡
――過去から現在に帰り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――自分の生まれ持った肢体を、武器にしてたわけよ。エロい肢体してたからね……あの当時のあの人わ……」
とここで、クリスティさんが。
「まぁ、あたしも、似たようなものだけどさーっ……。
あたしは、医者として、従事しているときは、とてもとても、そんな酷い事はできないわよ!?
あのヨシュディアエって、女はね、職安の職員としての立場でありながら、
そうした酷いことを平然と平気な顔をして、やってたんだからね!?
自分の職に、規律さえ、精神さえ、持ち合わせていないわけよ!!
最低だわ!! あんな女!!」
とここで、サファイアリーさんが。
「で、弟君を通して、こんな話があっていてね」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月ぐらい】
【職安は、事前に掌握していて、把握済みだった!?】
これは、記憶もうろ覚え程度ですが、だいたいがこんなものでした。
――それは、車の中での会話だった。
『――そういえば、お兄ちゃんさぁ、あの向こうのお姉ちゃんの方も言ってたんだけどさ、
漢として、その誠意を見せないといけないよねぇ!?
これだけの事をして頂いたんだからね!?
普通の人は、ここまでの事はして、やっていただけないよ――いい人じゃないか!?』
『……』
(誠意……? あの向こうの女の人……まさか……!?)
脳裏に浮かんだのは、ヨシュディアエさんだった。
『ねぇねぇ、あの土地の事はどうするの!?
あっ、言っておくけど、俺の土地の分は、当然なしの方だからねぇ。
きちんとお兄ちゃんの土地の分を出して頂かないと――ッ!?』
『~~ッ!?』
頭の中が、グチャグチャだった。
【前回、ヨーシキワーカが、職安に行っていた時は、あくまでも、『求人検索を調べるための目的で行っていて』】
【断じて、そのヨシュディアエさんの前には、言っていない】
【あっちが勝手に、口走った感じで、言っていただけである】、
(最終的に、狙われているのは、そのお前も、なんだがな……!)
『で、どうするのお兄ちゃん!?
俺としてはさ、そのお姉ちゃんの方を通しての、1つの提案なんだけどさ!?
あの土地を売り払うような感じじゃなくてさ、せっかく持っているような土地なんだからさ、
そこに、立体駐車場なんてものを建てたら、いいんじゃないのかな!?
ねっ、それぐらいならいいだろ!?
毎月、きちんとした駐車場のご利用料金なんかが、お兄ちゃん『達等』(?)なんかのポケットマネーに、
いくらか手頃な感じで、入ってくる感じなんだからさ!?』
☆彡
――過去から現在に帰り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――で、うんたらかんたらあり、お父さんがこう言っていた事があっていてね。
『折角の先祖代々からの長年、受け継いできた家の大事な土地なんだからな!』
『それを、売り払ったりしたら、何かの建物に利用目的でしたら、こっちとしても、それを許さんぞ!?』
『長年、この俺が畑(家庭菜園)として、維持管理してきているのだからな!』
『それに、立地条件的に考えてみても、いったい誰が、あんな何もないところを、へんっぴな所を、利用するというんだ!?』
『建てたはいいが、長年の維持費と管理人制度によって』
『周りからも、何かからも搾取されていき、ついには何も残らなくなり』
『お前が、長年あそこで必死こいてて、蓄えていた、貯蓄も何も、残らないようになって、なくなっていき……』
『ついには、お前のその手を離れ、いくらかは安い形で、いくらか安く叩かられた感じで、売り出されていくようなもんなんだ!?』
『どうせ、そこんところを考えてきたのは、あの向こうの方にいる職安の中のあの女の方なんだろ!?』
――ってね。
お父さんは、その先々の未来の方まで、知見を通した感じで、お見通しだった訳よ!! ……そしてね」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月ぐらい】
【それは、私の父を遣ったもので、腹いせの利用目的で、こんな事を長年までに渡って、続けさせるためのもので、怒らせた感じの情報の引き出し操作】
――それは、ヨーシキワーカが、寝ていた時だった。
パシャン
と湯呑の水をかけられたのだった。
他ならない、あの父に。
『オイっ!! いつまで、寝てやがる!! このままじゃ、何もできずに負けてるじゃないか!? (他ならない)あいつ等が……!?』
『……』
ムスッ
と怒るものだった。
『もっと情報を引き出せ、何かあるんだろ……まだ!?
でないとまだこんな事を続けていって、やるまで、終わらせる気はないぞ!? こっちはな!? フンッ!』
【――とここで、私の父は、私の寝床から離れていって、その扉を開けて、向こうの方の台所へ行くものだった】
【その時、ワザと『その扉が半開きの状態』で、こんなものが聞こえてきたんだ】
【そう、それは、結構遠く離れていたので、また、私が寝そべっていたこともあり】
【あまりにも声が、か細く小さいものだったので、聞こえ難かったものなので、こちらが補完していったものです】
【聞こえていたのは、イリヤマ先生、ライセン先生の声だった】
『――起きてきたか!? それも突然して怒り出した感じで!?』
『いやぁ……全然、まだ、あそこで寝ていて、横になっているなぁ!?』
ふて寝のヨーシキワーカ。
『『『『『ハァ……』』』』』
とこれには、ため息をつくしかない。
『ホント、こっちが、こんなにもいくらか酷い事をやってんのに、ホントつまんない……やっちゃのぉ……』
『どうしますか!? これでダメなら、いくらかその、止めにしていただかないと……!?』
『~~!? ~~!?』
『~~!? ~~!?』
【うんたらかんたら!? うんたらかんたら!? と話が長引いていき、そして――】
『――ホント、何も起きんから、何もアクションを取り乱した感じで起こさん奴だから、ほんと詰まんないやっちゃのお!?』
【――と隣の部屋で、いろいろと言ってたようですが……】
【これが人の聴力の限界であり】
【また、隣の部屋で、その電話先の相手と話し合うものなので、完全に、『父の独り言』にしか『聞こえていなかった』事象なんです】
【これは、実際にやって、体験してみればわかりますが……】
【『スピーカーモードはOFFの状態』で、『音声は低め』で、『隠れ忍んだ感じで会話』をしても、ダメであり】
【あんな『小さな機械』では、音があまりにも拾いにくく、また、『証拠の揉み消し』として、『有意義』であり】
【また、完全にそいつらの付け入った感じの狙い目でした】
【証拠が残っていないとは、実は、そんなありきたりな所から来ていたのです】
☆彡
――過去から現在に帰り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――1番の正解はね……。何もせずに、動かなければ良かったのよ!!
お父さんが、あの時、そいつ等の指示にさえ、従わなければ、1年めの時点で、終了――してたはずだわ!
正直、何をやってみても動かないやつだから、つまんない奴、だと見切りをつけられて言った感じでね!」
「……」
「だからか、いくらか、悪かったような感じがしていて、そいつ等伝いに、弟君を遣わしていたことがあっていた訳よ」
★彡
【ミシマさんと関わった年、6月ぐらい】
【障害者施設での教職員の案内】
――それは、家の弟からのちょっと少し言って、立ち去るだけの物言いだった。
『――あの学校の中のあの先生のように、お兄ちゃんも勉強なんかを教えられるほどの先生にでも、なってみたい?』
『先生……? あぁ……』
『よしっ! その言葉忘れんなよ!? その先生ってどういったものかわかんないから、その責任とか辛さとかいろいろと重たいんだからな!?
ミシマさんの時があったみたく、それ忘れんなよ!?』
『……は……? どーゆう事……!?』
私の弟は、それだけ言って、すぐに立ち去るものだった……。
少し言って、確認を取って、立ち去るだけのもの……。
私が、何も、そこで何も、前確認も何も取っていないというのに……相当無理があった話である……。
☆彡
――過去から現在に返り、エメラルティさんはこう語る。
「――この日の後、ヨーシキワーカさんは、お住いの地域にある、そこの障害者施設の場所を訪れた事が会ったんだけども……。
全然乗る気がなかったらしいわ……。
事前に、その施設の場所を訪れて、見ただけ、なんだけども……。
自分が将来なりたいような、職種ではなかったらしいわ……。
取得免許とも違うし、設備管理とは、全然無縁だしね……。
そうした様子を、なぜか、ヨシュディアエさんも知っていたらしくてね……」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月か7月】
【関わる未来人!? か掛け合わせのコピー!?】
【本物のヨシュディアエさんは寸胴体系、長女はちょっとふくよかな感じで、次女の方はグラマーな感じの美人さん!?】
――この時、この時点では、求職相談窓口にいたのは、長女の方であり、ふくよかな感じがした方だった。
それは、なぜか知っているヨシュディアエさんの独り言だった。
『――向こうの施設の方から、案内が着てたんだけども……。
あたしから見ても全然、この子は何も喋らないし、ずっと黙ったまんまだし、そこの施設の教職員さんには、なれる様な適正はないと思うわ!』
『……』
コクリ
と頷き得るヨーシキワーカ。その心の内では。
(私(俺)も激しくそう思う!!)
『代わりにこっちの方から、もっと高くて、適性のある人を探して、そこに送り出さないと……!
……ねぇ、あなた、いったい、いつまで、『そうやって黙っているつもり(?)』なの?
昔は、そんなんじゃなかった感じなんでしょ? あの母方のママが言うには……!?』
『……』
(悪いが……。未来人の(どこかの)娘さんには、言う言葉はない……。名は知らんが……ヨシュディアエさんで通してもらう。
あなたと、ここで会うのは、『最期になる』んだからな!?)
『ちょっと、聞いてる!? ねぇ!?
ハァ……もう少ししたら、あたし達兄弟2人は、もうあそこに、帰って引き上げるんだからね!?
……ねぇ、何でこんな事になってたのよ……!?
あなたなら、それを知っているんでしょ!?)
『……』
『何も言ってくれないか……やっぱり……。
それはそうよね……。あれがああなって起こるのは、ずいぶん先の事なんだし……。
あなたがあそこに書くのは、この1年したら後の事……。
この時点でのあなたは、まったくといっていいほど、『それを知らなかった』んだからね……!?
それは、あそこにも、そうだと書かれていたわ……。
11、12、1、2、3、4、5、6月。
あたし達2人の姉妹は、そこで入れ替わりで、ここに入っていたのよ!?
これ、案外と気づけなくて、知らなかったでしょ!?
あなたなら、それに信じて、
上手く、家のママと引き合わせて、あんな信じられない男から、上手く救い出してくれるんだと信じてたんだけどなぁ……!?
昔はあの素敵なママと付き合ってたような……仲の感じなんでしょ!?
やっぱり、こんなに言っても無理か……。
こんな小さい声で、こんなマスクの中から、か細い感じな声で言ってたんじゃ……どうにも……ならないもんだし……。
……さよなら』
『……?』
『……』
『……?』
『あぁ、やっぱ、これだけ言ってみても、やっぱ『無反応だわ』……この人……。そうそこに書いてあったし……。
あたしじゃ、あなたのそれは見えないしね……そこにいるんでしょ?』
(悪いけど、あたしとあなたは初対面だから、何も知らないわよ)
『そこのすごい彼女さんが……?』
(そのあなた達のせいで、あたしのお兄ちゃんの無二の宝物が、うちの宝物が、メチャクチャになったんだからね!!
もうどんなに思い出そうと思ってみても、相当無理があるんだからねこれ!!
絶対に、うちは許さないんだからね!! 軽蔑ものよッ!!)
☆彡
――過去から現在に返り、エメラルティさんはこう語る。
「――あのヨーシキワーカさんの言葉を借りるならば、魂の汚れ具合でいえば、次女の方がなんだか恐かったらしいわ……」
「えっ……」
「ただただ……恐かった……。俺のチアも、思わずビクビクするほどの……何か、底知れないものを持っていた……ッッ」
「……」
「腹黒の感じの……」
(あれは、あの引力は、まるでミシマさんにも似た……)
「……」
それは、復讐だった……。未来からの復讐者(リベンジャー)である。
それに対して、エメラルティさんは、こう踏み留まるものだった。
「……止しましょう。そんな話は……。確証も、証拠も、何もないのだしね……。
娘さん達には、『何の罪も罰もない』わ……。
だって、その時代には、まだ、『生まれてもいない真っ白な状態』だったんだからね……!?」
「……」
「ヨーシキワーカさんが、許せないのは、『あくまでも職権乱用をした職安のヨシュディアエさん』当人であって、
妊婦のヨシュディアエさんや、
子育てのヨシュディアエさんには、手を出さない、と誓うもの。
心苦しい限りだけど、それが、一種の線引きらしくて、
親の罪を、子の世代まで、押し付ける気はない……ッッ!!
みんなが、『あのヨシュディアエさんを守れば』、きっと、『そんな恐ろしいような出来事』には、『決して発展しない』と……誓うわ!」
「……」
それが、線引きだった。
職安の力を、公私混同し、職権乱用をした彼女には、許せないところが多分にあるが……。
親の罪を、子の世代まで、引き継がせる気はない。
ここ等が、引き際である。
――そして、ここで、ミノルさんが、問いかけるものだった。
「それは、外見的な特徴でいえば、どんな感じだったんですか?」
「グラビアアイドル並み……。
いえ、それ以上のものがあって、イケメンのミシマさんの遺伝子を強く引き継いでいて、スーパーA級のグラビアアイドル並みだったわ……」
「父親の方の、遺伝子を、強く引き継いでいた訳か……」
「ええ、次女の方はね……。
胸の大きさは、20代前半の黄金期のヨシュディアエさんには、相当劣るけど……。
本物の全盛期の黄金期は、Nカップで、
長女はKカップで、ちょっと小さい感じがして、胸パッドを付けていたような感じだったわ。顔の辺りか、首筋か、腹の方にも、妙な傷跡があって。
で、次女の方は、Lカップだったわ……。
思わず、自分でも、その黒い引力に引きずり込まれそうな感じで、思わず、『うっとりするほどの女』だった……そうよ」
「うっとりするほどの女……?」
「ええ、ミシマさんの本質を、強く引き継いでいたのよ! その次女の方はね。
妙な治った後の感じの傷跡があった長女は、ヨシュディアエさんの本質を、強く引き継いでいたそうよ」
「……」
「続けるわ。
入れ替わりで、2人が入っていて、
入ってきていたのは、職業訓練校時代の11か12月頃だったかしら……!?
突然して、あの腹の横辺りの(おっぱいの膨らみの影響)寸胴体系が、妙な具合に、スマートな感じになっていたからね……。
去年の6月までは、寸胴体系だった……。
その後、会う事になるヨシュディアエさん本人も、寸胴体系だった……。
つまり、11、12、1、2、3、4、5、6……少なくとも、半年間から8か月間近くは、あなた達、未来人の娘さん2人が、関与していたことになるわけよ!?
その証拠に、あなた達は、『その右手のアザ』を見せようとはせず、良く隠していたものだから。
さらに、本物は、少し老いた感じでの腕で。
あなた達2人は、ささくれた感じか? 若々しい腕だったわ。
その腕の白身の度合いも違う。
一番わかりやすかったのは、おっぱいの大きさの比較と! ずんぐり体系か、そのスマートな感じか……!?
……まぁ、あの人の読み通りならば、職安の上の人達が、どうせ、こう言うものでしょうね。
どうせ、どこかの遠くの方の街にまで、こんな呼び込みをして、そこで親戚関係か、よく似た顔立ちの者を、
こちらの方で、用意したと言い張るでしょうけど……。
ハッキリ言えば、体臭がまったく同じで、それ以外は、まったくと言ってよいほど、気づかなかったわ!
……あぁ、後、長女ではなくて、次女の方、あなた、グラビアアイドル顔負けのグラマーだったけど……。
あなた、あのミシマさん並みに、それ以上に、『黒い靄みたいなものが憑いてた』わよ?」
「……」
「そんな不幸な未来を辿る前に、妊婦や、育児出産や、子育てをしているヨシュディアエさんだけでも守れば、良くて、
そうした最悪な事態だけは、未然に防止できると誓うわ!
これも、ヨーシキワーカさんと、チアさんの御言葉よ!」
――とそこへ、今度は、アヤネさんが。
「――他に何か? 革新的な言葉は言ってましたか?」
「さっき言った言葉は、長女の方だけど……。
3月下旬か、4月ぐらいにかけて、言った言葉があってね――」
★彡
【ミシマさんに関わった年、3月か4月】
【黒い靄が憑いていた次女、うっとりするほどの女】
『――あなた、このあたしが、ホントは好きなんでしょ?』
『……』
『……いいわ。付き合って上げる。その代わり、あたしの素敵な愛おしくて素晴らしい母親を通してね。
その手の中で、あたしを、抱かせて、育ててさせてあげるわぁ。……ウフフフ』
『……?』
『……』
『……』
☆彡
――過去から現在に返り、アヤネさんは、こう語る。
「――どうにも怪しいわね……その次女の方は……?」
フムゥ……
とあたしは考えるものだったわ。
それに対して、エメラルティさんは、こう切り返すものだった。
「一応、たまらず、ヨーシキワーカさん本人から、その次女に手を出すような、『仕草止まり』があったのよ」
「仕草止まり?」
「ええ、相手さんは、思わず、ボインタッチがされるんじゃないかと勘繰って、急いで後ろに引き下がった事があったそうよ。
それは、そうした現場を見ていた、男女の職員さんが両隣にいたはずよ」
★彡
【ミシマさんに関わった年、4月】
【黒い靄が憑いていた次女、うっとりするほどの女、ヨーシキワーカの仕草止まり】
『――ねぇ、いい加減にその口で何か言ってみたらどうなのよ!? あんた!?
それでも大の男なのに、チンピ――ッが付いてんのか!? って感じみたいなあははははは!』
『……』
(明らかに、声質が違う!! こいつ……ヨシュディアエさんと似通った顔立ち(?)で、いい加減にしろ!!)
ヒュッ
『ッ!?』
バッ
それは、ヨーシキワーカのウソの仕草止まりだった。
高速でその手が動き、そこで寸止めして、止まったものだった。
目の前には、そもそもプラスチック製の衝立があって、そもそも、触れる事すら、不可能なのだ。
だが、これには、十分に効果があり、
偽者の相手さんは、ビックリして、そこから思わず、椅子ごと後ずさりするものだったんだ。
突いて出た言葉は。
『こいつ……!? これって、あそこに確か書かれてあった……!?』
『……』
☆彡
過去から現在に帰り、サファイアリーさんは、こう語る。
「――それが、ヨーシキワーカさんの作品、ツギクルに上げていた愚者の開拓記だったわけよ」
「……」
「そして、ミシマさんと関わった年の5月ぐらいの時だったかしら!?」
★彡
【ミシマさんに関わった年、5月から6月頃にかけて】
【バスターミナル周辺であった未来人!?】
――これは、一度、完全に揉み消されていたものなので、きちんとした言葉ではないが、だいたいがこんなものでした。
それは、私よりも、背の高い人だった。
『――あっ、ちょっといいですか!?
そこで道を歩いている、昼だしの買い物をしに来た人、その大きなリュックを背負った人!?』
『?』
踏みとどまる私。いったい、何だろうと思う。
『ホントに、ここで、道を行く人を見張っていれば、この人に会えた……?!
へぇ~こんな事ってあるもんなんだなぁ……!?
ホントに、こう言っただけで、呼び止められたこの人を……!? へぇ~こんな偶然ってあるもんなんだなぁ!?』
『……?』
『でも、この人、
ずいぶん前に、そのお母さんからの問題で、死に去った人だっていう人だし……。
それが、まさか、あんな事になっていて……。
それが、まだ、俺たちのいる30年余年後の未来でも続いていっていて……。
それが、まさかあのウィルス騒ぎだったなんて……。
思いがけない偶然だなぁ……!?』
『……?』
『あっ、ちょっといいですか!?』
『……???』
『うっ……やっぱり、面と向かってこの人と言うと……やっぱり言い辛い……。
でもなぁ……。
昔、この人が、前にうちのそのお母さんが好きだったって言ってた人なんだし……。
時代背景さえ違っていれば、あんな人達さえ関わってなければ、
あのまま、この2人の出会いが進んでいれば、運命の出会いが果たしていれば……。
この人が、変わって、俺のお父さんって感じに、呼ばれるように、なっていた訳か……。
あんな寄ってたかった感じで、まだ年頃の若かった母さんに対して、暴力を振るうような、いい加減の感じのあんな男じゃなくて……。
でも、できれば、この人がまだ……!?』
『……???』
『あっ……やっぱり、この感じ、いくらかこっちがその言ってみても無理か……。
う~ん……どうしようか!?
えーと……確か、あの話が会っていたのは、
まだ、俺が生まれる前のこみか頃の話で会っていて、
そこには、いくらか親戚伝いのまだこみか頃の俺等が集まっていて、一緒になって、それを見てたんだよな……!?
他ならない、この人の作品をば!?』
『……?』
『あの日、地球から打ち上げられたロケットが飛んでいくようなアニメ番組を、
俺等親戚一同があそこで見ていて、それをいくらか、名残惜しんでいたっけな……!?
その続きの作品が、いくらか書けなくなっていて……それがいくらか無残にも、あんな事になっていってて……メチャクチャになっていってて……。
どうしてあんな事になっていたんですか!?』
『ハァ?!』
『あぁ、これはいくらかその言ってて無理か……。そのぅ……だろうなぁとここん処にも思っていて、感じで会っていて……。
まだ、何にも書き物を残していないんだし……』
『……』
『どうして、何であそこで、第三章の辺りで、
そのアンドロメダ星のホテルの辺りで、あんな如何にもベタボウな感じのあんなして長たらしい文章を書いていらしてたんですか!?
それでいくらかは、失敗していってたんですよ!?
そのみんなして離れていってて、その途中の辺りから見飽きたから、その詰まんないからと……見てて、言ってて……。
あそこは、あのまま、クリスティ続投のままか!?
そのままな感じで、エメラルティのあのやたらと長たらしい話で、その途中の辺りぐらいから、サファイアリーが入り込んでいっていて。
あぁ、これは、その俺の母さんのせいでもあるんだけど……。
あの如何にも、やばそうなあんないい加減な感じの男のせいでもあっていらしたんだよな!?
そのせいで、産み育てた俺を、苦労した感じで言い張ってて、それでも良くて……。
いくらかは、あんな事が起こっていて。
そのお母さんの、姉妹の姉の感じで、そこんところだけは、どうか、ごめんなさいって、言ってて……。
如何様にも、それを見てて、調べてみてて、言っててみても、その後の件がそのわかんないらしくて……。
そのいくらかは言えなくなっていて…
それが、まさか、あんなにも酷い事になっていてたんだなんて……。
それも、もう、まき散らされた後な感じに、この、5、6年ぐらいしたら、その次の年のコロナで、その手遅れで……感じで会っていて……』
『……???』
この時の年は、2221年頃にあたり、それから5,6年後という事は、2226年か、2227年という事になります。
『その、1人のゲーマーみたいな男の人は、いったいどこにいらってしゃっているんですか!?
ちょっと、こっちの方で、それをどんなに調べてみても、そのわかんなくて……。
で、あんなにも酷い事になっていってしまい、死者者大多数の大惨事にいくらかそのなっていて……。
……ッッ。
俺等達は、そのいくらかその次の恐いことを、その止めるためにも、
その30余年後かの世界汲んだりからも、その着ているんですけども……!!
一向にその辺りのヒントがなくなっていて……、あんな如何にも怪しくて、怪しい男たちに近づいていたから、
その周辺事情なんかが、垣間見れなくなっていってしまい、その綺麗さっぱりと後腐れがないようにと揉み消されまくっいて……!?」
☆彡
――過去から現在に帰り、これには、アユミちゃんも
「――それってつまり……」
「うん、そうよ、アユミちゃん……。
並行世界のヨーシキワーカさんは、『とうの昔に死亡していて』、
イリヤマ、ライセン、ミシマ、ヨシュディアエさんが、生きていて、悪行の限りを尽くしていたって事よ!
そして、他にも、それらしい人がいたの……」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月から7月頃にかけて】
【ゲオ近くのコンビニ周辺で会っていた未来人!?】
――それは、街角の街灯であった、とある人物の言葉だった。
少なくとも、アヤではない、別人の顔立ちと声質だった。
『――念のために断っておくが、泳がせておけ』
『……』
『どうせ、そいつ等は近い内に揃って死ぬ定めなもんだ!?
他ならない、お前の手によってな!?
あちらさんは、決して、お前には、手出しできない……。
もしも、その命を奪う事があれば、その矛先が向かうのは、決まってヨシュディアエ(あの女)の方だからだ!』
『……?』
『この言っている、言葉の意味すらも、今のお前には何もわからず……。
知らないものであって、決して何の糸口にも、ならないものなんだがな……!?』
『……???』
『……意味ないか、やっぱ……そりゃそうだよな、なーんも知らないんだもんなぁ、こいつは……ハァ……』
『……?』
(誰がわかるか――ッッ!!! それでわかったら、俺は異星人だわ!!)
☆彡
――過去から現在に帰り、これには、アユミちゃんも
「――他にもいたの……?!」
「うん……」
ハァ……
もうため息しかない……。
これには、Lちゃんを推しても。
「それってさ、時空系にみても、それはマズイんじゃない……?」
とここで、アンドロメダ王女様が。
「ムッ!?」
「だってさ、たった1人でも影響があるのに、そんな大勢して大挙した感じで、
遠き未来の方からお越しになっていたら、時空系がおかしなことにならない!?」
「確かにのぅ……。平行世界や、多次元宇宙を、それは複数形態も、生み出すような試みなのじゃから、最悪しかないわ……」
これには、シャルロットさんを推しても。
「ですね……タイムマシーンに乗り込めるような規定の人数もある事でしょうし、
そうした数だけの分だけ、新しい宇宙の世界を、生み出してしまい兼ねませんよ……これは……!?』
ハァ……
ともう溜め息を、つくしかない……。
★彡
【ミシマさんに関わった年、5月ぐらい】
【下品な笑い方をするヨシュディアエさん!?】
『――ッ、あはっ! そうだわ! あたし護られてるだわ!? 他ならない、この人達なんかに!?』
『……?』
(……?)
(不自然だなチア?)
(ええ、確実にこう言うことは会っていたけど……ヨシュディアエさんとは、その本質が、何か違うわね……。
まるで、ミシマさんの女バージョンみたいな?)
『ねぇ、ここって、職安のこの中の方って、ホントにいい場所ねぇ!?
あなた達、いつも、こんなところで楽して暮らしてたのね!?
あたしのいた所と、あの頃比べたらなんだか、月とすっぽんって感じな訳だわこれって――ッ!?
アハハ! やっぱ、あの女の方の力ってやっぱ、偉大よねぇ!?
ねぇ、ねぇ、そうなんでしょあんた達――ッ!?
良くここで、この奥まったエリアの所で、いつも、うちのママの方と、あの綺麗な方と何か話し合ってたんでしょー!?
いつもさ、あの綺麗な感じのママの相手と、いったい何を話してた感じなのさー!?
ちょっと、こいつを、この街の方の遠くの方に追い出してやって、追い込んでやってさ、
そこで何があっていたのか、そこの裏の方で、あたし等ん所と同じようにグルになって、上手く会わない!? あははは!』
(下品な笑い方だな……チア)
(ええ、少なくとも、本物は、そんな下品な笑い方は、決してしないものよ!)
(いたく同感だ)
(あなたは、そんな素敵なお母さんの品性を下げ、
次女自身の手によって、素敵で愛おしくて素晴らしいママの人生を、そこまで追い込んでいった『真犯人さん』だったのよ!?
ママが、ホントに、誠実に、職安の職員さんの立場として、真摯に向き合っていたならば、
それから、今から『2年後』に、『領収書』を見つけて、ようやく外していたのよ。
……まぁ、この時代の現時点では、決してそれに気づけなかったんだけどね……。
お兄ちゃんに、その『親書』だとか、着てくださいの『ハガキ』なり、『通知書』等を、あの時にさえ送ってさえいれば、
あなたは、そもそも生まれてもいないし、そんな不幸な人生を歩まずに済んだのよ?
……未来のミシマさんに、ファイアさんに、よろしく言っておいてね?)
☆彡
――過去から現在に返り、エメラルティさんは、こうも語るものだった。
「次女さんの方は、真っ黒で、なんか汚い感じだったけど……。
長女の方は、ホントにまだ引き返せるほどで、まだいくらか、何とかしようとしてて、必死だったものよ!」
「必死だった!?」
「ええ……――」
★彡
【ミシマさんに関わった年、6月ぐらい】
【必死だった長女。あんたのもの触らせて!!! ハァッハァッ!!!(大赤面?)】
――それは、ヨシュディアエさん(?)の一言だった。
『――うっ、上手くいかない……。でも、あれは、決まり事があって言えないものがどこかにあるんだし……。ほんとにもう、こうなったら……』
『……?』
『あんたのもの触らせて!!! ハァッハァッ!!!』
『……?』
首を傾けるヨーシキワーカがいたものだった。
いったい何が、あんたのもの触らせて、なのだろうか?
もしかして、何度もハッキングの被害を受けている、この作品ものなのであろうか?
これには、相手さんを推しても。
『こっこれでもダメ――ッなの!? どうして何で――ッ!? ガックリ……。
これは、病的なあれだわ……それも、大層なものの相当なものをお持ちで……。
うっ……うううっ……』
『……?』
『やっぱ、全然ダメじゃんこれって――ッ!? この人全然、その脈がないの――ッ!?
そもそも、あのあの女の方に、何かが欠陥とかがあって!?
それで、良く、今のこうしたような事態を引き起こして、招いていって!?
あれ!? 昨日か、先週か、その先月だとかにここの人が着てたんだよね!?
うちのあの女の方!? この人に何て言って回ってたの!? その外の方にでも!?』
――そこへ、昔からいたルプーラさんが言うには。
『――何言ってんの!? あんた……!?
そこで、そこの子に、あなた(たち)自身が、言ってた回ってたぐらいの!? 酷いものじゃなかったじゃないのよ!?
ずいぶん前の辺りから、何だか酷くて、その凄まじいものだったわよ!?
それで、この人の履歴なんかに、一生の傷跡なんかが残ってたんだからね!?
ホントに、どうしてくれるの!? ヨシュディアエ!? あなた!? そこには何か1人しかいないんでしょ!?』
『……あっあれ……ホントにこれ……その中身の方でどうなって言っちゃってんの……!?
あの妹の方の女……この人になんて、言ってしまってたの……!?』
『さあ? そこん所だけは、あたし等でも良くわかんないらしいから。
先月まであなた、いつも、そこにいて、そこの席の方にいつも座ってらしたんでしょ?』
『え、ええ……その先月までは、確かいなかったですけど……それは別の代わりの女がいて?』
『何言ってんのかしらねぇこの娘は!?』
『そうだぞ、ここには、そのヨシュディアエって女は、『たった1人の女しかいない』んだぞ!?
その顔が似た顔立ちとか、そこまでとんでもないぐらい大きいような、際立って珍しいものは、
そうそう、ここの街中では、中々滅多にお目に掛かれないものなんだし、
ここの中のもんでも、『特別なぐらいなもん』なんだぞ!?』
『そうよね。この世界のどこを探してみても、
似た顔立ちの人達は、数10万単位は例えいたとしても、それだけの『特別なお胸』か何かを持っている人は、
それはそれは、『貴重な存在』であって、もう『国家財産』なもので、『国宝級のもの』を、『お持ちで遊ばれてらっしゃっている』のよねぇ~?』
『んだぁんだぁ、そうだって私は思うだぁ!? そこん所に確かに、そうだと書かれてあっただ!?』
――これには、未来人の長女か? もしくは、掛け合わせのコピーの長女さんは。
『――何言っちゃって、やっちゃってんのォオオオオオ!!!? あの女たちィ~~きぃいいいいい!!』
『そんな顔をしたって、無駄だぁ……そんなすごい別嬪さんは、この世の世界にたった1人しかいねぇだぁ』
『そうよねぇ~あの生まれは、あのマイアミ州であって、ここ日本の方の片田舎の方ではなくて、
そもそも、その名前だかか、あのヨシュディアエの方なんですってね!?』
『ホ~~ッ、そいたら事、オラぁ、この別嬪さんなんかを、すごい感じなもんで見てるだぁ』
『そうよねぇ、ホントよねぇ~。ほほほほ』
『いや……だって、それは、この人とあの奥さんっていうか、そのすごい霊が2人して共に書いてたものであって……。
あぁ、もう、ホントにもうこれもう、どうしてくれてんのよッッ!!!
いつも、あの女の方ときたら、勝手に自分の方で、火をつけて回ってから、
その逐一揉み消して回れる方も!? あああああっ!!! やっぱり、あのすごい方の火な感じな加減で、
やっぱり、あそこん所の血なんかが、やっぱりあそこのすごい小説さんの本に書いてあった通り、
いくらか引き継がれてたんだわ!!
あ~~すごい感じで腹が立つし、芽が立つ~~~~キィ~~ッ!!』
『あらあら? 何かしらこの娘の感じ……!? ホホホホホ』
『んだぁんだぁ、今まで、すんごいメンコイほどの凄い美人さんなんかを見てきたけど……この娘さんかはすんごいメンコイほど際立つだ』
『あっやっぱ、そんな感じで、めっちゃ腹立つし――ッ!! キィ~~ッ!!!
やっぱ、あたしも、そっちの女の方に生まれておけば良かったんだわこれ――ッ!! キィ~~ッ!!』
『ホホホホホ、何この娘……自分で壊れてるのかしら?』
『んだぁんだぁ、めんこい美人さんなほど、何やってもお綺麗だし、その様になってる感じなもんだぁ』
『ホホホホホ、ホントそうよねぇ!?』
『さては、あっちの方にいたあの女の方!?
これを知っていて、いくらか、そっちの方に行って、さては、流れてたな~~!!
もうっもうっホントこれ!? どうしちゃってくれてんのよ!!?
ここまで、すんごいほどの騒ぎになっていたもんであって、どうやってこれを、放水して、火消しして回れば、いくらかいいのよ~~!!
誰か、もう、手伝ってよ~ねえ!?』
『ホホホホホ、何言っちゃってんのかしたこの娘『たち』!? 自分で1人で、もうやっちゃってたゆうのにね!?』
『あっいやだからそれは……あたし1人でって言うか、そのいくらか違うかっていうか……。
主に、あの女1人で、あそこの凄い感じの火の加減のミシマさんなんかが絡んでいて、
そこに、今この人の目に前にいる感じの、あの妙な弟君たちも、妙にそれの案件に感じなもんで……!?
あれっ!? これいったい!? どーいった感じで、火消しして回れば、いくらかいいの!?
ねえ、誰かその方法だかを教えて!?』
『ホホホホホ、何言っちゃってんのかしらねぇ~この娘達!? 自分で1人で言い出した事なのにねぇ!?』
『んだぁんだぁ、無事に決まったら、何だかあって、すぐに祝言なもんだ。
あそこに奥まったところにいる、そのまピ――ッな所にいるような感じの、すごい別嬪さんなもんだかと!?』
『……』
『……』
『……』
『……? はぁ?』
(何て言ったのかなぁ? あなた今? クスクス)
(どこだよそこ?)
(さあ? 人様に、迷惑を掛けちゃいけないわよ?)
(だから、黙ってろ、って事なんだよな)
(そうそう、特殊詐欺に引っかからないようにね?)
『ハァ……こんなにやってみても、幾らかどんなにやってみても、この人はダメだわぁ……』
『相当、これって……』
『ああ、ここんところになって、腹に据えかねてるところが、妙にあるもんだなぁ?』
『ってかさ、いったい、あなた達、そのいったい何者なの?』
『そ、それは……幾らか絶対、その後の方の奥になっちゃった感じで、その出てくるようにもなるんですけど……も。
その第二章の後の件だかか……。
第3部の方のもうほとんど後の方の後半の方の件だとかで……!?』
『えっ?』
『えっ?』
『すんごいまじめな方な感じで、これ、すごいほど勝ちまくっていっちゃってるような感じな人なんですよ……!?
あんな凄いなものを、書き残しな感じで、遺しちゃってて……。
それを見た、あたし等子供たちの間でも、すごいと評判だったとかで……』
『え?』
『え?』
『その時代のこの人、1人で、もうそれを書き残していて、
いつも横になって、その共書きしてたような感じの人は、『既にお亡くなりになってた』ようなもんで……あって。
あれいったい、これ? いったいどうなっていくんですかねぇ?』
『さあ、そこんところだけは……』
『こちらの方としてもどうにも……しがたい所がって』
『あたし等、姉妹2人も、どうにもその辺の辺りが気になっていたんですけども……!?
その途中な辺りになってから、その、スッパリと切っちゃってるんですよねぇ……。
もう、ッ誰にも見せられないようになっていて……。
あの後の感じとかが、誰にも、その目が、わかんないような感じになっていて……。
それは、書いているほうの、らっしゃるほうの原作者さんですら、
その後の感じの件とかが、『直接その目な感じで見て』いらしゃしゃらない感じだかりか……
その途中になって、書けたくなったんですよね……。その後の件の方が、どうにも信じられないぐらい、
自分の身に起きた事なのに、その書けないだとかで……!?』
『書けない? どーゆう事なんだ!?』
『さあ? そこんところの件の方だけは、あたし等を推してみても、どうにもわかんないところがあるとかで、何とかで……』
『……?』
『……?』
『……?』
『……? ……あっえーと……今、向こうの方にいるうち等のお母さんの方を推してみても。
その……上手く書けないし、その言えない……。
言え難いだとかで……。そのいくらか書いてらっしゃる方の作家さんの方が、まだ、いくらか信じられて、
そこに、その辺の諸事情だとかで、書けるだとかで……。
そのぅ、モゴモゴとしてらっしゃってたような感じで、そのぅご本人さんとしても、そのう書けなくなってしまっただとかで……。
あんな事が会ってからか……!?
そこん所にいた守護霊さんな感じな人が、妙な具合に、『旅立ってしまっていた』だとかで……?』
『……はぁ? 何だそれ!?いったい!?』
『ちょっとそこんところだけ、書いて見せてくれる!?』
『そっそれを持っているのは、どうにもあたし等方じゃなくて、あんな奥まった感じの所で書いてらっしゃるかして!?
それか、あの学校の中の奥の方にでもあって、それが!?
この人伝いの『親戚さん辺りの件(?)』が、どうにもそれを、無理やりにでも持ち込んでしまっていたようならしいんです!! それが!?』
それは、マズイ事態である。
『はぁ!? それいったいどうなってんだ!?』
『ちょっとそれ見せてくれる!? そこんところ辺りだけ!!』
『どうにもそれが、そこだけ見せられないだとかの、決まり事やらが、どうやらそこん所にあるらしくて!!
どうやらそれが、今後、数100年か、数年後にでも、実際に起こりえるような、事象らしいんですよどうやらそれが!?』
『はぁっ!? それどうなってんだいったい!!』
『ちょっとそこんところだけ、やっぱり見せて、絶対!!』
『どうやらそれが、今この人の子孫だとかが、密接になって、どうやら関わっていっちゃうような、言っちゃえるような、
事象の物語上の件の部分だかが、どうやらそこん所の辺りだけに、あるらしいんですよね!?』
『やっぱ、それだけ見せて!! 今、この子が書いてある物がホントなら、どうにもそれを、その横になって読みたいものがあるのよね!?
この子とあたし、その知り合いだから、それぐらいなら、いくらかいいでしょ!?』
『いやでもそれは……あう~~!! ダメなものはダメなもんなんです!!』
『どうしてそれを!?』
『うっそれは……ううっ……そんな事したら、また、『いくらか歴史が変わちゃう』もんが、『いくらかあるもん』だしぃ。
それだったら、いくらか、あたし等が、怒られるような感じで、済むようなもんだしぃ……。
それに、ここんところの部分だけ、あそこの人の憑いてるような人は、霊は、
その殺生まで、するような人なんかじゃ、お見受けにならないもんなんだしぃ……。
未然の防止策で、いくらか、あたし等が、この時代の方に来た、汲んだりとかも、いくらか、その御心とかで、汲んでらっしゃるような!?
そんな素晴らしいような、魂でお持ちになっちゃってるような感じな人だし……』
『はぁ……?』
『……』『……』『……』『……』
『ハァ……やっぱり、こんな言ってみても感じでも、この人はやっぱ、あそこん所にあった件の通り、
あの本の通り、いくらかダメか……。
あそこの奥まった感じの所にいらっしゃってるような感じの『彼女さん』、『いくらか大変そう』……。
いつも、その尻だかに、大きそうな尻だかに、敷いちゃってたような感じで、
お見受けになっていたし……。それでなら、幾らかこの人の家庭だかも、まともになっていくような感じだったし……。
これ、牽引力スゲッ……!』
『……???』
『女神様、様々だわ……やっぱりこれって……それでならいくらか……、この世界も、無事、救われる……?!』
『……?』
『何でこの人なんかに、そんなすごい2人が、一人は霊であれだけど、憑きまくってんのよ……!?』
(尻?)
(尻に敷いた感じで……?)
☆彡
――過去から現在に返り、エメラルティさんは、こう語るものだった。
「――ってな事が会ってたそうよ!」
「つ……つまり……!?」
「どーゆう事!?」
それに対して、エメラルティさんは、こう語るものだった。
――それは、かの2人の復讐の動機から始まるものだった。
「――未来からきた復讐者(リベンジャー)なのよ……あの2人」
「リベンジャー……」
「ええ……。
これは、あたしが思うに、その長女と次女の2人は、ミシマさんとヨシュディアエさんから、過去の経緯を聞き、
何で、今、自分達が、こんな暮らしぶりまで、陥ってしまっていたのか……!?
そうした犯人を、洗い出そうとしていた……!
パパとママに聞いてけば、ヨーシキワーカさんの好きな人は、ママなんだろうと思い切り勘違いしていた……!?
パパのせいで……。
でも、うちのママと、ヨーシキワーカさんが、付き合ってしまえば、そもそも、自分達が生まれてこなかったわ……。
うん……。
加えて、現状のこの暮らしぶりを見ると、復讐の対象者は、ヨーシキワーカさんであることは、概ね間違いなかった。
これが、次女の復讐心に火がついた原因と経緯だったそうよ」
「……」
「だから、ミシマさんに関わった年、3月から4月にかけて、ヨーシキワーカさんを陥れようとした。
その大好きなママと、若かりし頃のヨシュディアエさんと入れ替わってね」
「……」
「作戦は成功! ヨーシキワーカさんを陥れることに成功した!
でも、まだまだ、復讐心の火は、昂り続けてた……。
次の復讐の対象者は、そう、実の親である、ミシマさん本人だった!?」
「えっ!?」
「自分の子供が、自分を親を、陥れようとしたってのか!?」
「そうよ」
「「「「「……ッッ」」」」」
衝撃(ショック)でしかない。
「元々の発端と起源を辿っていけば、自ずとあの時……。
ミシマさんが、ヨーシキワーカさんを連れずに、たった1人で月見エビバーガーオーロラソース社に行ったことが、事の始まりだった……。
そのせいで、あたし達の一番大好きなママの人生が、何だかメチャクチャになってしまっていた……」
「……」
「そして、あたし達の知り得る限りの並行世界線上の世界では、ヨーシキワーカさんと2番目のポッと出の彼女が付き合っていて、お子さんがいた。
当然、復讐の対象は、ヨーシキワーカさんとその彼女さんの2人に、絞られてくる……!!」
『そう、あんな女さえいなければ、計画は行くも簡単に万全と進んでたんだわ!!』
『あれっ!?』
『なんで、バレてんのよ……これって……!?』
『ねぇ、もしかして……』
『あたし達もぉおおおおお!?』
『呪われたのォオオオオオ!?』
『あの彼女さん、すげぇ恐ぇえええええ!?』
『だから、あの彼女さんには、手を出すなってっつてただろうが!?』
「――……フッ、これで合ってるかしらね? お嬢ちゃんたち?」
これには、スバル君を推しても。
「……な、なに今の……?」
「フッ、さーてね……。空耳じゃないのかしら? 『特殊詐欺』なんだからね、これ……」
「……」
続けて、エメラルティさんと、サファイアリーさんが出てきて、明るく朗らかに言うものだった。
「未然の防止策の為には、あたし達が憑いてないといけないしね!」
「そうそう!」
「ねぇ~!」
彼女たちは、笑い会っていたのだった。
エメラルティさんは、こう続ける。
「未然の防止策の時、確実に、彼等彼女等が関わってくるようになるわ。
何だかその中がわからないようにして言って回ってね……そうやって、『今回もワザと失敗させる狙い』があるの」
「失敗……」
「ええ、電話や携帯端末などを介し、取り次ぎながら、裏で情報操作、情報規制、情報工作させることで、
如何わしい偏見的な未来予知のごとく、人の往来の流れや動向を監視し、
意図的にその場所に仕向け、『ワザと失敗』させる!!」
「……」
「それが、『復讐完了の証』!!
『自分達が勝つならば、それでいいけど、そっちが勝つのは許されないんだからね!?』
『いつも、こっちの方が勝っていて、その気持ちいいぐらいに、いつも勝ちを収めてたんだからね!?』
『自分達は、その能力とかがあって、特別に何をやってやっても、許されてたんだからな!?』
『逆にお前たちは、そこん所がないんだから、ダメなんだからな!? そこん所の優れて秀でた能力が、この俺等と違って、何1つないんだからな!?』
――フッ、この言葉も、耳にしたことがあるでしょ?」
「……」
「この世界は、誰のものでもない。自分達みんなのものよ!
そんな怪しい電話には、一切、出なくていいわ!
下手に挑発されて、触発されて、唆されて、欺かれて、騙されていくんだからね?
次の運び屋か、麻薬の密売人などに、惑わされて、『濡れ衣を着せられて』行ってね?」
「……」
「怪しい大人たちは、そうやって、卑怯な手を使いつつ、
自分は安全なところにいて、電話で、人の動向を楽しむような、そんな『愉快犯な分類』なんだからね?
だから、あなた達は、基本的には何もせず、いつも通り、普段通りに過ごしつつ、過ごしていいわ。
不審物を見かけたら、警察や、病院関係者などに連絡して、
後は、その人達任せさえすれば良くて、無事、万事解決なんだからね?」
「……それも、ヨーシキワーカさんの言葉なんだね?」
「ええ、そうよ、一般人の多くの方々には、迷惑を掛けられないからね。
こんなのは、一度、前例がある以上、『その対処方法』がわかってさえいれば、『落ち着いて』、『ゆっくり行動』掛ければ良くて、
『失敗しないことが、まず大事』なのよ!
一度でも、失敗すると、すべての作戦が、水泡に帰すからね。
だから、長い時間をかけて、ゆっくり、じっくりと考えてから、行動を心がけなさい。
そうすれば、案外と誰もが、失敗を犯しにくいんだからね?」
「……」
「ね? 時間をかけてね」
「はい。そうだと、わかりました」
「うん! 素直でよろしい!」
と満面の笑顔で、エメラルティさんは笑うのだった。
――次いで、話し手は、エメラルティさんから、クリスティさんに代わり、こう語るものだった。
「――あの人の話によれば、未来からきたグループは、実は、『複数犯』だったらしいわ。
いいも悪いも含めてね……悪い方の愉快犯もいて、その気を付けてね」
「……」
「あたしが、一番多く関わったトヨボシさんグループ!
続いて、ヨーシキワーカさんが、関わっていた複数犯を列挙していくと……。
ヨシュディアエさんグループ!
その2番目の彼女さんのグループ!
国際社会関係のグループ!
で、前トラピスト様グループ!
少なくとも、機密理に、表立って行動していたのは3つのグループで。
トヨボシさんグループは、援助を求める類のもので。
前トラピスト様グループは、その彼女さんを見てたものだったそうよ」
「???」
「え……?」
「何なの、良くわかんない……」
「あぁ、確かに……そうなって、当然なのよねぇ……!?
う~ん……。あのヨーシキワーカさんでも、よくわかってないらしく、実際に起こった事だからか、少し言っただけで立ち去った人もいるし……。
小さくか細いぐらいの声で、ボソボソ言うだけの人もいたし。
何て言っていたのかも、よくわからず、要領を得ないものだったそうよ……?」
「……」
「だから、ヒソヒソ話で、噂話で、騙されているんだなぁ……何となくわかっていたから、
そこで、必要な情報だけを、捨取選択して、使えるカードを選んでいったわけよ。
人を陥れて、『失敗させる』事こそが、『あちらの真の狙い』だったんだからね?」
「……」
「人をワザと下に下げて、陥れるものだったの……」
「……」
【――それが、かの長女と次女の復讐の動機である】
【ここで、聡いスバル君が、協力者が絡んでいるじゃないのか? と思ってこうした質問を投じたのだった――】
「――普通に考えて、一般家庭の人が、タイムTV、タイムマシーンを使うのは、相当無理があると思う」
「……」
「フレアウィルス、ブツーツウィルスが密接に絡んでいる以上、医学体系じゃないと、相当無理があるよ」
「う~ん……」
そして、少年はこうも続けるのだった。
「さっきの話を聞いていれば、ミシマさんは電気分野で、ヨシュディアエさんは職業斡旋の人だった、国関係の……」
「……」
「国関係……ここが大きなポイントだと思うんだ」
コクリ
と頷き得る一同。
「……確かに」
「病院関係者が絡んでくる以上、そんな、特殊詐欺に関わっていたような家庭が、『何で医療を修められる』のかなぁ~って、大いに疑問にも思ってね」
「あっ……!」
「多分、祖国から、遠い海外に転勤するような出来事があって、人生のやり直しの為に……。
そこで、国関係を通じて、悪用されて、利用されたんじゃないかって、僕は思うんだけど……。
違うかな?」
「多分、それだ!」
「賢いわね! 君ぃ!」
「どうも」
「だとすると、未然の防止策の為には、いろいろと手を考えさせられる必要がありそうだなぁ」
「そうねぇ……。エメラルティさん? 何か知ってる?」
「知ってるのは、せいぜい、
1つは、復讐の動機。
1つは、2人目のポッでの彼女さんとの、決定的な破局。
1つは、毛髪のサンプル入手と血液型の奪取だったそうよ! 『海外の精子バンク』に『通信障害』が起きた事が過去に一度だけ、事例が会っていてね。
ミシマさんに関わった年に、
お母さんを通じて、寝具のひんやり寝具の方を用意してもらってたり、住居不法侵入の件があって、
その時に、あの人の毛髪を採取されたんじゃないかって、思うの」
「なるほど……。
人がその寝具に横になった際、そこに、毛髪がいくつか落ちているものだからな。
狙いは、チアと、その特殊な双子の吸収体の遺伝子データか」
「ええ、毛髪からDNAを抜き取って、それを、その長女さんか、次女さんかの、どちらか、もしくはその両方と、掛け合わせて、
海外にでも、持ち込んでいった線がありそうね」
「狙いは、スーパーベビーか……」
「ええ、正規の手順を踏んだ2人の愛の営みによるできる、愛の結晶とは、また違った者が、できそうな予感ね……」
「言ってて、恥ずかしくないか……アヤネ?」
「……」
ゲシッ
「あ痛たぁあああああ!!!」
【――それは、長女と次女の強かな企みだった】
【『特別な女(ひと)には、その優れた能力を、引き継がせて、掛け合わせていく』】
【『そうやって、秀でた一部の人間だけが生き残る。あたし達は、父さん達とは違う。
いつまでも、あの死んでいた彼女さんに、ビクビクして、過ごして、怯えてるような娘じゃないのよ!』】
【『ねぇ、あそこに、そう書かれてあったじゃないのよ』】
【『ねぇ、夢見と怠惰の書、そのカギの在り処を見つけ、頂くわ』】
――次いで、サファイアリーさんがこう告げる。
「ハッキリ言って、そんなことは不可能よ!」
「……」
「起源(ルーツ)が違う!!
片方は、精子が卵子の中に入り込んで、受精卵になるケース。これは、酸性からアルカリ性の長い道を渡っていくなかで、
命を削っていく、熾烈なレースが行われるもの!
もう片方は、人工的に人の手によって、精子バンクから、凍結保存されていた優秀で生きのいい精子を選別し、
それを、希望者の子宮内に入れて、着床させて妊娠させるもの!」
「……」
「その方法では、早くて優秀な人材が作れるけど……せいぜい、第二・第三までの扉までしか開錠できない。
正規の手順でなければ、第四の扉は開けない。
ここが、明確な本物と偽物さんとの、境界線なのよ」
「本物と偽物の……」
「境界線……」
「ええ。こんな言葉を、どこかで聞き覚えはない?
『この世界には、自分と同じ顔をした人間が、世の中には3人いる』――って話を!」
「あっ、それ聞いたことがある。有名な話だよね?」
「まさか……!?」
「そう、言っちゃなんだけど、
コピー人間が、公式では初めて作れらたのが、1900年代の事。
実は、それ以前の1600年代から、被験的に行われてきた科学実験の髄(すい)だったって話を!」
「1……1600年代から……!?」
「あががが……」
「ヨシュディアエを例にとった方が、取っ掛かりがいくらか掴みやすいかしらね。
……問題が起こったのは、10代か、20代の時だったそうよ。
その時から、彼女さんは、類まれなおっぱいの持ち主さんだったそうでね。
見た目的に、すぐにわかりやすかったそうよ。
そこで、問題が起こり、住居不法侵入が起き、寝具のベッドから、髪の毛が盗まれていた……。
これは、ミシマさんが、まだ盗撮する前の事よ」
「……」
「もしくは、その渦中でも良かったのかもしれないわね……。
どうせ、ミシマさんが、火をつけて回り、騒ぎを起こす事が、事前にわかってさえいればね。
そうやって、毛髪サンプルを入手していたことよ」
「……」
「次に、長女さんと次女さんの2人は、未来からの行きの道と! 過去の世界で、何かがあり、その毛髪サンプルが入手されていた!
この時、ヨシュディアエさんが1グループであって、
長女さんと次女さんの2人は、2グループに入る。
そこで、まだ若々しい時代の2人に、研究者風の男が近づき、貴重な未来の被検体から、血液と毛髪サンプルを入手されていた。
後は、選り好みの好嗜家(こうしか)達が集まり、掛け合わせで、子供を作る。
これが起きたのは、海外での出来事での事」
「……それが、3グループなんだね」
「ええ、多分そこで、その2人の被検体から、子宮腔内から、『卵子』をいくつか抜き取っていた。
それが、バックアップであり、コピーの素だった」
「最悪だこれ……」
「もうどうなってんのよこれ……」
「後は、凍結保存して、人の目を避けるようにして、闇の中に葬り去られた訳なのよ。
日の目に当たることは、決してないでしょうね」
「当たるわけないよ……。そんな非人道的なこと……」
「そうね……」
――次いで、クリスティさんが。
「これが、問題、どうしようもない問題の正体だったわけよ」
「そんなもの、何に使えるってゆーんだ?」
「日本を、例に取った方が取っ掛かりが掴みやすいかしらね?」
「!」
「日本の首相様や、祖国アメリカの大統領様や、年若い乙女たちの身にも、実際に起きた出来事なんだけども……。
ちょっといいかしらね?
『フェイスニュース動画』や『マイアカウントなりすまし詐欺』『AIナビの偽者』といえば、わかるかしらね?」
「フェイクニュース……動画……!? あっ!」
「2000年代のAI技術の発達により、『シンギュラリティ』が起きた、あの時、『実際にこの偽物が出回った例』があるの」
「シンギュラリティでか……」
「あれか……」
「ええ……。国際社会問題が、大きく揺らぎ、国家転覆ものの、戦争の一歩手前まで、起きたあれね……」
「最悪の年と呼ばれるあれか……」
「その時期に猛威を振るったのが……」
「「「「「頭の中に埋める『チップ』」」」」」
「そう、一般健常者の多くは、それが一般的に普及している。
その当時の名称は、確か、「マイクロチップ」というものだったらしいわ!
今は、ナノサイズレベルよりも、もっと極小サイズの「チップ」だけどね!」
「……」
「領収書が見つかった年の11月か12月頃、透明な奴が現れて、マウス操作をしているときに、チカッとして、何かを注入されたのを感じたそうよ」
「えっ……」
「おいおい……」
「相手さんは、気づかないものとばかりに思ってたけど、3次元世界にいるような人種ではなくて、4次元世界に潜んでいるような類だった。
後ろを取られた以上、何かをされたのを、間違いなかったそうよ。
まぁ、信じる信じないは、あなた達次第だけどね」
「……」
「このそっくりさん問題には、攻撃と防御の両方の面があってね。
まずは、攻撃から説明していくと、
他国と渡り合うときの、騙しのカードとして機能するの。身内内にそっくりさんが複数人いれば、
他国外交政策の折、スパイ活動なんかが、まさしくやりやすくなるからね。
そっくりさんが、まさか、複数犯いるだなんて、まさか、相手さんは思わないものよ!」
「恐っ……」
「自分と同じ顔のそっくりさん恐っ……」
「次に、防御の面。
他国から、今、攻撃を受けていると報せる為でもある。
それが、有名なフェイクニュース動画だったわけよ。
TVでの報道、告知でもそうね。
もしくは、フェイスメール。偽詐欺電話などが、まさしくそれね」
「……」
「外国為替を例に出した方が、もっとわかりやすいかしら?
ここに1万円(76米ドル)あります。
仮にもしも、本物のAさん他に、なりすましのアカウントで、Bさん、Cさん、Dさんがいて、
日本から、諸外国各国に、近隣諸外国の為替市場に置いて、円の為替が流れて行ったら……どうなると思う?
まず、大きく損することになるのはAさん。
けどね、ハッキングによる被害報告で、それが複数人いらっしゃった場合は、どうなる?
国家が、危うくもなって、何だか転覆しかねないんじゃない?」
「あぁ……」
「あががが……」
「国力の弱体化は、貧富の格差社会の表れなのよ?
脆弱なアカウント1つでも見つければ良くて、ウィルス感染させて、他すべてに蔓延していけば、
後はほとんど何もせずとも、勝手にあっちが、ボロボロとなってやられていく……。
問題という名のウィルス感染によってね?
その問題を、自国内だけの問題で留めるか?
それは、認識上の誤り、間違いであると認めて、
その問題遺憾によって、諸外国各国から、外交圧力問題によって、経済貿易摩擦上問題で、叩かられているって事よ!」
「……」
「そして、そんなそっくりさんにも、有効利用価値があって、
それが、前に実際にあった宇宙エレベーター建設工事と!
月と火星の植民地プラント計画だったそうよ。
もう、昔の話よね?」
「あぁ、知っている。有名な話だな」
「ええ、有名よね」
「月で生まれた子供たち……」
「保育カプセル……。あれって、そーゆう事……。DNAの掛け合わせだったのね」
「ええ。ほんの一部は認めるわ。
全員が全員、そうではなかったからね」
「……」
――次いで、エメラルティさん。
「そして、今日、このアンドロメダ星に来て、さっきの話をして、核心に変わったことがあるの。
そう、それは」
アンドロメダ星の街灯では、多くの人達が行き交っていた。
「あのヨーシキワーカさんの話を聞くまでは、信じ切れなかったわ……」
「……」
「そっくりさんを複数犯を用意しても、『徒党を組んだ星間運動』には、『何もできず負ける』……」
「……」
「考えてみれば、実に簡単な事だった。
だって、地球の歴史は、せいぜい46億年に過ぎない……。
それ以前からある、有史文明があっても、何らおかしくなかった……。
地球は、今までに、計4回ほど『リセット』されては、そこで一から文明を作り直していった『歴史』がある。
つまり、あたし達は、やられた先人達の末裔だったわけね」
とここで、珍しくシャルロットさんが。
「へぇ~……そこで気づいたんですね。賢い賢い」
「……」
「左様。主等は、以前の文明から再起した文明じゃよ」
「どーゆう事それ!?」
「フムゥ……難しい質問じゃな」
「ですね……」
「……」
(何かを知ってる……)
僕は、エメラルティさん達を見たんだった。
(彼女たちは、その何かを知っているのか……?!)
★彡
【ミシマさんと関わった年、7月】
【隠された精子バンクと、タイムマシーンがあるところ?! 北海道の札幌、夕張、小樽、石狩島、北見、根室、青いターミナル】
――これは、ハッキングを受けていて、一度は書いてあったものなんですが、
その証拠隠滅のために、執拗になって、揉み消されたものです。
人は同じことを、まったく瓜二つになって思い出せず、いくつかは、言葉が違うかもしれませんが、だいたいがこんなものでした。
上半分以上は、呼吸がつかめず、思い出せないため、途中から書き足していきます。
当然、実際に会っていたものと、少し違う感じですが、補完していきながら、書き足していきます。
求職相談ボックスに座るヨーシキワーカ。
対面の席にいたのは、ヨシュディアエさん似の長女の方であった。
『……?』
『えいっ!』
その人が、怪しい金属質的なものを取り出し、カチッと、スイッチを入れると。
遅れて、それは、窓の方から、ピカッと光が走ったものだった。
この時点で、まるで示し合わせたようにして、全職員全員が、その動きを、ワザと止めるのだった。
『ふぅ……これで一安心と……!』
――とここで、本物のヨシュディアエさんが戻ってきて。
『――あら、もういいかしら!? そこのあなた達!?』
『……』『……』
『……』
『ここんところになって、ようやくになって、遠い北国の札幌や小樽や夕張などから、
戻ってきた感じで、もうそろそろここに座っても!? ……よっこいしょっと!
『フフフ、どうでしたか!? 長期の長旅の感想は!?』
『ええ、まぁまぁ、良かったわ!
日本の遠い北国の、北海道の土産話も、いっぱいできたことだしね。
ここにいる職員みんなに配る為のおみやげもね!
北海道の札幌、夕張、小樽、石狩島、北見、根室、他にもいろいろと、その施設を見て回ってしね!?』
『どんなものを見てこられたんですか!?』
「ん~っそうねぇ。遠い海の様子を一望できるような所から、岩礁地帯が見渡せるところで、そこの施設の中に入っていったら、
銀色のカプセル容器なんかが所狭しと置いて会っていたわね!?
中の試験管の中には、小汚い感じの変な物体なんかが浮かんでいてね!? あれはいったい何なの!?』
『……そうですか……。それはホントによかったです』
スッ……
『あら!? 何なのこれは!?』
『あなたは、ここで会っていたことすら、その思い出せずにいて、その夢の中の事ですら、グチャグチャになった感じで、始末に負えないものです。
ここの面と向かって、ここにいる人なんかとは、その辺りが違っていてね?』
『えっ!? これはいったいどーゆう事!?』
その人が、怪しい金属質的なものを取り出し、カチッと、スイッチを入れると。
遅れて、それは、窓の方から、ピカッと光が走ったものだった。
これにより、ヨシュディアエさん当人の中から、改ざんされていた記憶が消されたのだった。
『フゥ……これでよしっと!』
とここで、職員用通路を通して、もう1人別の女がいて。
『――後で、ちゃんとお金を返しますから、いくらかこの話に合わせるためにも!?』
『……』
フツーに動いてました。
その男性の方は、カード財布の1万分のキャッシュデータを、エアディスプレイ画面上にしてみせるのだった。
そして、それを送金するのだった。
でワザとらしく戻ってきて。
『ㇴフフフ、あの人の財布の中から、無断で抜き取った感じで、1万円ゲット―ッ!
いくらかみんな、こうして直立不動の状態のまま固まっているから、
どこか遠くの町の中でも、これと同じようなことが起きていて、いくらかその楽な仕事ぶりの案件だったわ!』
『あっ!? (偽物)なっちゃんめぐちゃんな方?! いくらか、そのそんな事したらいけないことなんだよ!?
すぐにそれを戻してきて来なさい!』
『やーよ!』
とここで、ヨーシキワーカが、後ろ頭をかいていたものだった。
これには、怪しい2人の女も。
『……まさか!?』
カチッカチッカチッ
とそれを何度も押して、記憶の情報操作、記憶の置換を執り行おうとするが。
『き、効かない!?』
『えっうぇっ!? 嘘、いったいこれどうなってきてんの!?』
『まさか……』
急いで、その人は、怪しい金属質的なライトの蓋を外して、単二電池を2個を取り出すものだった。
『まさか……前回、あの街中で、今回と同じように、その同じような事をやってたから、『電池切れ』だった!?』
とここで、窓口受付対応の所で。
『あれ? 何でみんなして、その直立不動な体制で固まってるの!?』
『あっヤバイ!?』
で、その子が行き。
『あら? あなた誰!?』
『えーと済みませんが……この話の中にあるこれと、いくらかその合わせて下さいませんか?』
『……それはいいけど、何だって、ここにいる職員さんの人達みんな、その立ったままの状態で固まっているの!?
あそこにいる人なんて、その書類整理をしていて、その姿勢のまま、ピクリとも何とも動かず、ジッと黙った感じで、固まっているよね!?』
『……ッ』
『ってかさ!? あなたいったい誰なの!? ここにいる職員さんたちの中の誰でもないよね!?
あなたの顔なんて、その初めて見るようなものだしね!?』
『うわぁ……これヤバイ…いくらかそのバレてきちゃってるよ!? なっちゃん!?』
『……』
『……』
『やっぱり、あなたにはその、効かないみたいね……。であれば安心かな!? こうした騒ぎなんかも!?』
『……』
『お願い、あたし達を、その助けて!!
(ハッキング伝いの卑怯な連中)あいつ等の手に、渡る前に……。
そのタイムマシーンの在処なんかが、そのすぐにでも『バレてくる前にでも』、『それを公開しちゃって』!!』
『……?』
【――この時の、時点での私は、これが意味するところが、まったくわからなかった……】
【木を隠すなら、森の中か……。……わかった……】
【その騒ぎに紛れて乗じて、お前たちは、この時代からどこかへ飛んでいくんだぞ!?】
【そして、『成功』する為には、『断じて、あいつ等の手に、そう何度もタイムマシーンを、そう、何度も渡してなるものか』!!】
【次くるときには、本人適合認証装置でも、組み込んで、爆破物装置でも、組み込んでおけ!!】
【そうした応答シグナルでも、組み込んでおけ!!】
とここで、また別の男性が入ってきて。
『オイっ!? お前等いったい何やってんだ!?』
『『たっちゃん!』』
『チッ、正面玄関の方から逃げていくのは、さすがにマズイ……!! いくらかその怪しまられちまうからな!?
裏口の職員さん用連絡通路の方から、退散するぞ!!』
『……』
で、ひとめ、私と目が合って……。
『クッ』
☆彡
――過去から現在に帰り、クリスティさんが、こう語る。
「――その日を皮切りにして、未来人さんたちは、コピー体たちは、何処かへ逃げていったそうよ。
作戦成功のカギを握るのは、その人達の知見を置いてしかなく、
ハッキング伝いの連中に、先んじて、もしも、この事が『バレてしまったら』……。
反感の意にかってしまい、感傷の思いで、100%中99.9%の割合で、『すべての作戦は失敗し、水疱と帰す』そうよ」
次いで、サファイアリーさんが。
「技術屋であれば、誰もが1度は、それを使いたいものだからね。
これに、名乗りを上げていたのが、
実に悲しいことに、お父さんと弟君と、設備管理や電気屋に軍事関係に、職業訓練校に、そして職安の人たちもだったの。
みんなして、それを使いたいものだからね……!?
で、イリヤマの野郎なんかは、それを見つけたら、自分の手柄として、特許庁を通して、特許申請を進めていって、
まだ、みぬ先々の技術を、かすめ取ろうとしていて、
タイムマシーンを使い、その時代へ行き、ウィルスに対する免疫抗体を打った後、
ゆうゆうと、何食わぬ顔をして、この時代に帰ってこようと目論んでいたぐらいよ!!
とんでもないぐらいの悪人だからね!!
まっ、並行多次元宇宙のイリヤマ、ライセン、ミシマ、その長男、ヨシュディアエ等は、それを前に実現していったんだけどね!!
まっ、今回ばかりは、未然の防止策作戦のために、防ぐのが目的だったんだけどね!!
タイムマシーンとは言ってみれば、そんな悪い事ぐらいにしか、人は使わないの……ッッ!!
しかも、一度でも使ったら最後、新たに宇宙が作り出される以上、試験的になって、それを試しちゃいけないことだったのよ……ッッ」
次いで、エメラルティさんが。
「だから、木を隠すには、森の中で、
遠い北国の北海道のある、札幌、夕張、小樽、石狩島、北見、根室、
海が見渡せるほどの一望できるほどのどこかの岩礁地帯近くにある怪しい施設。
その銀色のカプセルは、凍結された精子と卵子だったわけよ。
コピーの大本のね。
で、その娘の目を通して、青いターミナルのようなものが見えて、引き出しを入れ替えた感じで、
どこか別の時空へと、飛んでいくようなシステム何だと思うわ。
だから、こうお願いしたの。
その娘達を、取り逃がすためにも、どうか今回ばかりは、目をつむった感じで、
ハッキング伝いの卑怯な連中から、匿う形で、取り逃がしてくれ……とね!
それが、作戦成功秘訣のカギを握るのよ!」
★彡
【国の保管庫の中に収められた黒いノート。それは、未来人からの詩であり、失敗を辿るものの道筋だった!?】
――それは、ヨーシキワーカが、執筆していて、気づいたことだった。そう、それは……。
『……』
(あぁ、やはり、また、揉み消されている……。約14行ぐらいか……)
『フムゥ……』
(多分、国の保管庫に収められた感じで、あの黒いノートか手記の経緯だろうな……。
未来人が来訪した時、いくらか、予言の詩を残していった。
あれに、従っていくと……ズブズブとなって、『失敗』していくのだが……)
TO BE CONINUD……。