僕はこの世界で自由な冒険がしたいので女神様...あなたの恩恵は要りません!
「おめでとうございます!あなた方はこの私、女神に選ばれました!」
いきなり僕達にそう告げてくる女神メイーナ。
メイーナ様の言う話では、僕達はアーチと呼ばれる世界を救う為に
選ばれた英雄という事らしく、その恩恵として『ギフト』と
呼ばれる力...所謂、チートの力を貰えるらしい。
その事を聞いたクラスメイト達は歓喜していたが、僕はそれを
ニガ笑いを浮かべて見ていた。
だって、それは自由と引き換えに得られる力で、英雄なんかに
選ばれたらきっと苦労はしないだろうが、自由な時間はなくなる
だろうと。
だから、僕...蒼井瞬(あおいしゅん)は女神様にこう言うのだ...
「すいません女神様、僕はギフトなんて要りません...!」
...と。
だが、この選択肢を取った事で僕の意に反する展開となって
いこうとは、この時の僕にはまだ知る由もなかった。
※小説家は小説家になろう様でも掲載しています。
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