vs, ボクらのファイナルバトル Round.4
『マ……マドカちゃん? コレって?』
戸惑うモエルへ、ボクは朗々と告げる。
「だから『死ぬ気無い』って言ってんじゃん?
『クサいですわね?』
『うむ、聞いてて恥ずかしいな……』
『っていうか、マドカがマトモな教示とかして大丈夫でしょうね? とてつもなく不吉なんだけど?』
パモカから流れてくる
そこ、ウルサイよ!
『
「よかよかダンス ♪ 」
『では、各機、フォーメーションへと移って』
『『『「
クルロリからの指揮を受け、四色のフラモンが分散飛行!
各機が取り付くべきは、底面四方に据えられた球体ユニット──
「モエル! キミは中央のデッカイ
『……え? あ、うん!』
フォーメーションは済んだ!
ここから第二段階だ!
『各機、バーニアのエネルギー
そして、ウィンウィンと奇音を鳴く発光球体の一部パネルを開き、緊急差し込み
「こんな御都合的な
ボクの素直な感嘆に、クルロリが補足説明を添えた。
『本来はエネルギー出力値低下の
『此処に差し込めば、いいわけね?』
ジュンの確認を『そう』と肯定。
『エネルギー
『しかし、大丈夫だろうな? 光速エネルギーだぞ?
『
『
『いい』
クルロリに断言されると、何故だか不思議と自信が
作戦実行前なのに、もう成功確定したみたいな安心感だ。
みなぎってくる可能性に任せて、ボクは気合を叫んだ!
「よぉぉぉし、いくよ! みんな!」
『ええ!』『はいはい』『……フッ』
「死なば諸共ォォォーーーーッ!」
『『『不吉な号令するなぁぁぁーーーーッ!』』』
ここぞとばかりに一斉に……。
何だよぅ?
士気アゲようとしただけじゃんかよぅ?
五機のフラモンが、スカートバーニアから白い大花を噴き咲かせる!
その白く
『ク……ウッ! 信じる……信じているもの……クルロリを……マドカを!』
『ま……まだ死ねませんわよ!
『と……止まれ!
『マ……ドカちゃん……みん……な!』
「グ……ウッ! ナ……ナメンな! ボクの……
闇から振り下ろされる暴圧の拳を、宇宙の花嫁達が希望に押し返す!
「──いつだって
そして────。
五機のフラモンを
規格外の
灰色の荒野へと降り立った四人のセーラー服少女達は、その
あ、訂正。
「……付き合ってくれて、ありがとね」
宇宙光に輝く
「それにしても、よく止まったわね」
不意にジュンが、いつもの抑揚で事後感想。
うん、きっと
沈んだ空気を打ち消すために。
「うむ、
シノブンは
その武勇に
「ま、クルロリ様がバックアップに付いていらしたから、
「どういう意味だーーッ! この性悪豊乳メイドーーッ!」
「さて?」
ペロッと小舌を出して、小悪魔的にはぐらかす。
このヤロー、帰ったら覚えてろよ?
出されたおかず、全部食っちゃるからな!
ヒメカに回す前に!
と、巨大フラモンのハッチがプシュウと白い呼気を吐いた。
開いたコックピットから飛び出して来たのは、Gカップのプリテンドフォーム!
「マドカちゃ~~ん!」
「うわっと?」
勢い任せに抱き着かれ、そのまま押し倒される。
──ガンッ!
「ぎゃおす!」
慣性を加味したタックルで、後頭部を打ったよ!
灰色の岩盤に!
「いッッッたいな! モエル!」
「……生きてる……」
「うん?」
抱擁に寄り添う頭が、か細く漏らした。
「……生きてるよぉ……わたしも……マドカちゃんも……みんなも……生きてる……生きてるよぉ……」
「だから、最初から言ってんじゃん! 死ぬつもりなんか無いって!」
「ふぇ……ふぇぇぇぇぇん! ふぇぇぇぇ…………」
子供みたいに泣きじゃくる。
ったく、仕方ないなぁ?
ボクはあやすように撫でてあげた。
彼女の気持ちが落ち着くまで……。
「えぐっ……えぐっ……マドカちゃん……」
「……何さ?」
「ふぐぅ……お
「絶対ヤダよ?」
「シクシク……感謝のつもりだったのに……」
「シクシク……
「二人揃って泣き崩れるなーーッ!
ジュンのツッコミ怒声!
パモカハリセンが後頭部を叩き抜けた!
うん、ボクの後頭部だけ……何故ッ?
モエルはッ?
モエルは
「ああ、やっと面倒な役目から解放されましたわ ♪ 」
本家ツッコミ役の健在ぶりに、ラムスがホッとした様子で