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「なんでもない」
寂しそうに見えたから……
なんて、言えないよね。
言ってはいけない気がしたんだ。
「さぁ、早く着替えて、一緒に鍋を作ろう」
「少し、早すぎない?」
「早く、ご飯を食べて、さっさと寝たら明日はきっと早く起きれるよ」
「明日か……」
「明日は、特別な日なんだからさー」
「特別ってなんだ?」
「特別は、特別よ♪」
「そっか」
僕は、着替えるとふたりでいつものように楽しく騒いで食べた。