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僕は、ゆっくりと目を開ける。
時計の針を見ると6:30分。
たまには、僕が瞳を起こしてみようかな。
僕は、そう思い、瞳の部屋にゆっくりと向かった。
瞳の部屋をノックし、返事がないことを確かめるとドアを開けた。
しかし、瞳は、そこにはいなかった…
「あれ?」
俺は不思議に思いつつ下に降りると、瞳はキッチンでお弁当の用意をしていた。
「おはよう」
「うわ!
びっくりした!」
瞳は僕の方を見ると目を丸くして驚いた。
そんなに、驚かなくても……
「真白が早起きなのにもびっくりだよ……」
「いつも、こんなに早起きなの?」
「そうだよー
そうしないと、お弁当とか朝食の用意とか出来ないもん」
「そ、そうなんだ……」
「そうだよー
まぁ、アンタも起さないといけないしね
それが、一番時間がかかる」
瞳はそう言ってケラケラと笑った。
「ご、ごめん……」
僕は小さく謝った。