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「あ、ごめんね。
私目が見えないから、距離感わかんなくて……」
「キスされるのかと思いましたよ」
「それは、危なかった。
乙女のファーストキスを捧げちゃう所だったよ」
「みさき先輩、彼氏いないんですか?」
「いないよー
常時彼氏募集中だよー
真白君、立候補しない?」
「いいんですか?」
「立候補する事は自由だよー」
「じゃ、立候補します」
「え?本気?」
みさき先輩は、少し頬を赤らめた。
「本気ですよ?」
「そっかぁー
でも、残念!真白君は投票数20票で落選しましたー」
みさき先輩は、そう言うと悪戯っぽく笑った。