52
「ガラガラガラ」
僕は、そう言いながら部室のドアを開けた。
すると知っている美少女が立っていた。
美少女は、少し明るい表情で僕に訪ねてきた。
「誰?」
「お久しぶりです。
みさき先輩」
「あ、その声は、幽霊部員1号の真白君だね」
「幽霊部員って、酷いですよ」
この人は、氷上みさき先輩。
小さい頃の事故が原因で目が見えないらしい…
先輩は、光を伴わない目でニッコリと笑った。
「うちのクラブは幽霊部員ばっか…
こんな美人さんがいるのにもったいないよねー」
「美人さんって…
自分で言ったらダメですよ」
みさき先輩は、そう言うと僕に徐々に近づき顔まで近づけてきた。
「近すぎっす先輩」