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緑色の死神

男b

(なんか高校生ぐらいの年齢じゃね、あいつ、せひ

おちかづきになりたいね······)

男a

(それじゃあ、こういう作戦はどうよ······)

男たちは何やら良からぬことをたくらんでいた)

きようこはカオルの顔を見ながらすまなそうに言う。

(ゴメンね、カオル········こんな時間に来てもら

って······)

カオルは美しい髪をかきあげながらいう。

(いいって、友達だろ·····それよりさ、今回の件は

明らかにアイツが悪いよ······)

と言った。

きようこは困り果てたように言う。

(私もさ、悪かったんだよ·····サワキにさ、一言言

っておけばよかったんだ······)

話の内容はこうだった。

一週間前、きようこは学校で追試をくめと言う教師に

言われていた。

焦ったきようこはどうしようかと悩んでいるとたまた

まあった隣の秀才な男が勉強を見てあげると申し出て

くれた。

きようこは救われたと思いながら彼の家で勉強を開始

した。

運の悪いことに、その時きようこの彼氏であるサワキ

から遊ばないかと電話がかかってきたが、きようこが

自分の境遇の事を話すと、サワキは逆ギレをして電話

を切った。

それから2人はなかが悪くなり途方にくれたきようこ

がカオルに相談していると言う状況だった。

そんな話をカオルたちは3時間ぐらいしていた。

そして、話終わると店を出るためにレジに向かった。

2人がレジに行くとそれを見ていた先程の男の一人が

急いでレジに向かった。

他の三人はもう、店を出ていた。

カオルたちが会計をすると、男も会計を済ましてカオ

ルたちを尾行する。

男は尾行しながらズボンのポケットからケータイを取

り出して電話を掛けた。

(おい、先程アイツらは店を出たぞ、今駅の方に向か

ってる······)

返信を返す男は言う。

(分かった、じゃあ俺たちは近くで車を待機させとく

かられいの場所でな······)

と言って切った。

尾行している男はカオルたちに悟られないよう、

慎重にあとをつけまわした。

カオルたちが歩いていると人がいない細道を

通った。車道には車はいなかったが自販機に男が一人

と曲がった角に黒い車が一台止まっていた。

カオルたちと尾行している男が角に曲がると、

止まっていた黒い車が発進して、カオルたちの前で止

まった。

すると車のドアが行きなり開いて2人の男がカオルた

ちに襲いかかった。

後ろからは尾行している男がそれに加わる。

カオルは瞬時に襲ってきた男と戦っていたが、きよう

こが捕まってしまった。

男たちはカオルを諦めてきようこを強引に車のなかに

押し込んだ。

そしてすぐにドアを閉めて車を発進させる。

驚いたカオルは大声で叫んだ。

(きようこー······)

すると後ろからもうスピードで一台の紫色のバイクに

乗った男がカオルの前で止まった。

バイクに乗っている男は言う。

(乗りな······)

カオルは訳もわからずにその男のバイクの後ろに乗った。

紫色のバイクはもうスピードできようこを拉致した車を追跡する。

車の中ではきようこがピンチに陥っていた。

男b

(暴れんなお前······)

きようこ

(なんなんだよ、テメエら、きたねえ手でさわんじや

ねえよ······)

男d

(ばーか、騒いだって、誰も助けにゃ来ねえんだよ、

おとなしくしてろ······)

きようこは恐怖のあまり泣き出してしまった。

男a 

(おいっ、ビデオ回せ、ビデオまわせ······)

もう一刻の猶予もなかった。

しかし、カオルを乗せた紫色のバイクが車に追い付いた。

車を運転している男は言う。

(なんだ、あのヤロウ······)

紫色のバイクに乗っている男はヘルメットの中で薄ら

笑いをしながら車のドアを足で思いっきり蹴り飛ばした。

車の男たちは驚きながらバイクを見た。

男gが言う。

(なんだ、アイツ、あっ後ろにさっきの女が乗ってる

ぞ、じゃあアイツはこの女仲間か·······)

車内から怒号の声が聞こえた。

(テメー、ふざけんじゃねえぞ、おい、車を止めろ、

殺してやる、アイツ······)

車は急ブレーキをかけて止まった。

紫色のバイクは少し距離をおいて止まった。

カオルと紫色のバイクの男が降りると、車のドアが勢

いよく開いて3人のガタイのいい男たちがものすごい

形相で降りてきた。

男aは言う。

(テメー·····どうなるかわかってんだろうな、ああ

っ······)

紫色のバイクの男はヘルメットを取った。

男の髪は短く、顔は美男子だった。

(へっ、知らねえよ······)と男は笑いながら言う。

カオルは紫色の男の顔を見ると誰かににていた。

カオルは一瞬(まさか)と思った。

紫色のバイクの男はカオルに言う。

(ちょっと、下がってろ······すぐ終わるから)

男b

(はぁ、なにいってんのおまえ······あたまおかしい

んじやねー······)

と怒号の声で言う。

紫色のバイクの男は3人の男たちに(バーカ)と言った。

怒り狂った3人の男たちが走り出した。

男たちが紫色のバイクの男に迫り来ると、寸前で左に

凄い早さで回り、肘を曲げて走ってきた左側の男の背

中を思いつきろ突いた。

突かれた男は苦悶の表現をしながら弾き飛ばされた。

真ん中の男が言う。

(テメー、なめんな······)

真ん中の男は右ストレートをするが、そのパンチを紫

色のバイクの男は左手で受け止めた。

紫色のバイクの男はなんと強靭な力をしているのだろ

うか。

真ん中の男は焦った。

すぐに紫色のバイクの男が放った右ストレートが走り

顔面に激突する。

真ん中の男は鼻血と前歯が折られながら吹き飛んだ。

もう一人は2人の仲間をソッコーで倒されて恐怖に怯えた。

残された男は言う。

(待っ待てよ、待ってくれ、俺たちが悪かった、

悪かったからもうやめてくれ······)

紫色のバイクの男は道路に唾を吐きながらなにも言わ

ないで倒れている男の方に行き、右足を高く上げて倒

れている男の左腕をめがけて強烈な蹴りを食らわした。

(ゴキッ)と言う鈍い音がした。

倒れた男は悲鳴をあげる。

(イテー、イテーよ、腕が、腕がー······)

紫色のバイクの男の顔は冷酷な顔をしていた。

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