恐怖、圧倒的な力
紫色のバイクの男はこのレイプ魔の男たちに情けや容
赦、寛容の心など1%も持ち合わせてはいなかった。
仲間の腕を折っているさまを見た最後に残った男は恐
怖に刈られて動けなくなってしまった。
車内にいた男は逃げ出そうとして車を運転しようと運
転席に戻ろうとしたとき、紫色のバイクの男は自分の
ヘルメットを地面からとって、おもいっきり車に投げ
付けた。
車のフロントガラスが鈍い音をたてて割れた。
助手席に戻ろうとした男は(ヒィ)と唸って固まってし
まった。
きようこは恐怖に刈られながら車のドアを開けて脱出
する。泣きなから駆け足でカオルのところまで走って
いった。
カオルはきようこを抱きながら憎しみをもやした。
カオルは言う。
(きようこ、きようこ大丈夫······)
きようこは泣きながら言う。
(だっ、大丈夫······あんたらが助けに来てくれたお
陰だよ······)
と言ってきようこは腰を抜かした。
最後に残った男は恐怖のあまりポケットからナイフを
取り出して、紫色のバイクの男に言う。
(テッ、テメー······殺してやる······)
ナイフを見た紫色のバイクの男は冷たい目をしながら
言う。
(テメー······ナイフを出したな······)
紫色のバイクの男はゆっくりとナイフの男に近づい
た。
ナイフの男が刃物を持ちながら突進していくと、紫色
のバイクの男は右足を出して、ナイフの男の顔面に蹴
りを食らわした。
ナイフの男は吹っ飛ばされた。
紫色のバイクの男は車にゆっくりと近ずくと、車内に
残っていた男は泣きながらにようを漏らしていた。
車のドアをに近づくとヘルメットを取って、ドアにむ
かって何回も蹴りを入れる。
車のドアが鈍い音をたてながらグシャリとへこんでい
った。
紫色のバイクの男は飽きるとドアを開けて車内の男を
引きずりおろした。
引きずりおろされた男は言う。
(ワッ、わかりました。おっお金ならあげますから、
もっ、もう許してください·······)
紫色のバイクの男は言う。
(あっ、じゃあテメーたちはあの子が謝ったらやめた
か··········当然やめねえよな······)
と言って男の襟首を捕まえて立たせた。
紫色のバイクの男は手を離して、後頭部をわしずかみにしていう。
(お前さ、いっぺん死んでこい······)
と言って車の窓ガラスにレイプまの男の顔を思いっきりぶつけた。
ガラスは割れ、レイプまの男の顔から鮮血が飛び散った。男は悲鳴をあげながら道路に転がった。
一台のパトカーがそれを発見してサイレンを鳴らした。
紫色のバイクの男は(ちっ)と言って急いでヘルメットをとりかぶる。
全速力でバイクに向かいエンジンをかけた。
カオルは(ちょっと、待って)と叫んだが、バイクは
走り去っていった。
パトカーはサイレンを鳴らしながらカオルたちの前で止まった。
パトカーから警官が1人出てきて、カオルたちに職務質問をする。
もう1人の警官はマイクで本庁に先程逃げたバイクの
男の事を連絡していた。
警官が辺りを見回すと、凄惨な光景だった。
レイプ魔たちは道路に転がって泣きながら悲鳴をあげていた。
警官a
(ひどいな、まったく······君たち大丈夫か、
だが、もう心配しなくてもいいよ······)
と優しく言った。
きようこは先程の事を思い出して泣いてしまった。
警官aは心配しながら優しく言う。
(大丈夫、もう大丈夫だからね、いったい何があったの······)
きようこは泣きながら言う。
(アイツらが······アイツがあたしをさらってレイプしようとした。
と言って、道路に転がっているレイプ魔4人を指差した。
警官a
(そうか······わかった、アイツらだね、じゃあ、
先程逃げたバイクの男はアイツらの仲間の一人だったんだ······)
きようこ
(違う、違うよ、おまわりさん······あの人は私たちを助けてくれた人だよ······)
警官aは驚きながら言った。
(えっ、そうなの、じゃあその人は何で逃げた·····)
カオルたちは(わからない)と答えた。
すると、もう1人の警官bがきた。
(大変だったな、2人とも、でも、もう大丈夫だからな
······)
警官aは言う。
(どうやら話を聞いてみるとあそこに転がってる連中がこの子達をレイプしようとしたみたいなんですね)
警官b
(なるそどな、それで途中で仲間割れしたのか·····)
警官aは言う。
(いや、それがどうやら先程逃げたバイクの男が彼女達を助けたらしいんですよ······)
警官bは(なにっ)と言って驚きながらレイプ魔の連中を見た。
警官b
(じゃあ何か······たった1人でこいつらをボコボコ
にしたのか······すげえな)
と言って感心した。
警官b
(取り敢えず君たち2人はまだ、高校生だよね、車の中の入って、職務質問するからな······)
と言ってにらんだ。
カオルたちは(マジでヤバい)と思いながら素直に連行された。