番外編③☆捨て猫
ある日の買い物の帰り段ボール箱に入った猫を拾った。
幸い、家はペット禁止ではない。
『もしもし、あのね』
早速、マー君に電話し事情を話し飼っていいか訊いてみる。
お許しが出たので買物袋を肩に掛け、
段ボール箱を両手で持ち家まで帰った。
夜、学校から帰って来たマー君の手には
猫用品が入った袋が沢山あった。
『お帰り』
早速、買って来たらしい。
『ただいま』
段ボール箱に入っている子猫は二匹で真っ白いのと茶色っぽいのだ。
私たちの二人暮らしに新たな家族が出来た。
どうやら、二匹ともメスみたいだ。
まだ子猫だから動物病院へ連れて行かなきゃいけない。
病院に行けば色々と検査されるから
きっと、嫌がるだろうな……
人間だろうと動物だろうと身体のあちこちを
調べられるのはちょっと嫌だろう。
しかし、これは私たち飼い主に与えられた規則なので
この子猫たちには少し我慢してもらうほかない。
**数日後**
子猫二匹を連れて動物病院にやってきた。
最初は大暴れだったけど二匹は何処も
異常はなく元気だと言われ一安心した。
『名前、考えなきゃね』
どんな名前がいいかな?
『そうだな』
その後、どんな名前になったかは秘密。