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3話 エッチ

勝己は、朝起きて、ぼーっとしていると、1人、部屋にノックがあり、入ってきた。

「こんにちは。今日から、ここで一緒に暮らす室井理恵です。よろしく。」
「そうなんですね。こちらこそ、糸井彩って言います。よろしくね。これまで相部屋とかなかったから、どう過ごせばいいか分からないけど、何かあったら、遠慮せずに言ってね。」
[そうそう、昨晩、勉強した女性らしい抑揚、ここで試してみよう。]
「こちらこそ、不満とかあったらすぐに言ってね。じゃあ、荷物を入れます。そんなないけど。」

その後、引っ越しがあって夕方になった。

「今日は、二人で引っ越し祝いということで、部屋でパーティーでもしない?」
「いいね。部屋じゃお料理できないけど、料理とかどうする?」
「ポテチとかでもいい。あと、炭酸系の飲み物とか。一緒に買いに行こう。」
「じゃあ、行こう」
[楽しいな。これって女の子とデートじゃん。]

 買い物から帰ってきた2人は、テーブルにスナック菓子を広げ、パーティーを開始した。テーブルには、向かい合って席があったが、理恵は、横に椅子を持ってきて座った。

[女の子って、こういう距離感なのかな。なんかベタベタとくっついてくるのもいいな。]
「ねえ、彩って、スタイルいいね。」
「それほどじゃないよ。」
「彼とかいるの?」
「今はいないかな〜。」
[でも、女同士だからって、腕組んで、こんなに胸とかくっつけてくるかな? まんざらじゃないけど。]
「そうなんだ。私、なんかぴーんときたんだけど、彩って、女の人好きじゃない?」
[あれ、バレたか?]
「いや・・・・」
「隠さなくてもいいよ。私もそうだから、なんとなくわかるんだ。今どき、女性同士のカップルだっていっぱいいるし。」
「でも、これまでそんなこと・・・。」
「そんなに、警戒しなくていいって。まず、気軽に試してみて、嫌だったら、やめればいいじゃん。一緒の部屋になったのも運命だと思うの。私は、彩のことタイプ。初めてみた時に、この人って思ったんだ。」

 そういうと、理恵は、彩にキスをしてきた。そして、いきなり、ベットに連れて行き、上に乗って、濃厚なキッスをずっとしてきた。
[理恵さんは、胸とか小さいけど、なんか女を抱いてるって感じがいいな。下半身ももちろん女だし、嫌なものはない。でも、こんな濃厚なキッスは初めて。さっきから10分ぐらいしているかな。いつまでやるんだ? そろそろ、胸とか触りたいけど、そんなことしない方がいいのかな?
 あれ、なんか服脱がされちゃった。ブラも、するりと外されている。胸って、揉まれると気持ちいいのかな? 揉んできたけど。あれ、なんか、下の方がうずうずしてきた。というより、なんか、あそこが湿ってきた。女だから、女の急所を知っている? でも、あれ、声が出ちゃっている。どうして。あれ、私の体に何か入ってきた。]

「え、何?」
「びっくりさせちゃって、ごめん。これ、女同士でエッチするときに、両方に入れて両方とも気持ち良くするおもちゃ。中に入って、動くんだよ。面白いでしょ。初めてかと思うけど、痛かったら、すぐ言ってね。無理しないから。」

[え、そんなもんがあるの? なんか、下の方、くちゃくちゃ音している。あれ、理恵が体を動かすから、私の体におもちゃが入ってきて、行ったり来たり、気持ち良くなってきた、あれ、なんか、理恵と一緒に入った時に声が出ちゃっている、あれ、もう我慢できない、あぁ、体が爆発する〜。]

「よかった? 最初からこんなハードにするとだめかなと思ったんだけど、彩だったら、むしろ、最初から、こっちで攻めた方が、上手くいくんじゃないかと思って。彩は女性のホルモン、そんなに嫌じゃないんだよ。多分。結構、近づくだけで気持ち悪いっていう女性もいるし。でも、初めてで、そんなにいっちゃうなんって思わなかった。」
「恥ずかしい。」
「そんなことないよ。これから、ずっと一緒だね。私って、昔から悩みがあって、男の人が好きになれなかったんだ。でも、女性に声をかけても嫌われるんじゃないかって。でも、なんか彩にあった途端、この人だったらいけるってビビってきて。今日は突然でごめんね。でも、よかったでしょ。」
「うん。理恵のことよく知らないし、これから、これまでのこと、いろいろ教えてね。」
[これって、天国じゃね。女と一緒に暮らして、毎日でもできるって、思ってたよりいいじゃん。]

 二人は、今晩は、一緒にキスをしながら眠りに落ちた。

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