バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

聞く耳持たず

サンジェルマンはワインを一口飲んだ後に言った

(おおつ、久しぶりだな、ルドルフシュタイナーまたあえて嬉しいよ)

と侮蔑を込めて言った

過去においてサンジェルマンとルドルフシュタイナーは因縁があったようだ

シュタイナーは言う

(不死の男サンジェルマンよ、いかにお前でも今回分が悪いことだな、カオル、ブラッド・ソードだ)

と言った

カオルは右手を天にかざすと(わかった、シュタイナー、あらゆる魂を吸いし魔剣よ、

暗黒の刃よ、我が声に答えよ)

カオルの右手から黒いオーラと黄色い電撃が発生するとついに魔剣、ブラッド・ソードが出現した

カオルの頭の中で高笑いしながら声がした


(わが力を欲せし無謀なる者よ、我は汝に力を与えん、吸い尽くせ、敵対者のすべての魂たちを)

サンジェルマンはカオルの剣を見ると鋭い目をしていった

(魂砕きの罪剣か)

カオルがサンジェルマンに飛びかかろうとしたときサンジェルマンは不敵な笑みを浮かべながら言った

(ところで魔界女王よ、なぜトシキがイエズラのところにいるのか知りたくはないからね)


カオルは動揺した

ククトは言う


(カオル、聞くでない、罠だ)

カオルは言う

(どういう意味、なにを知ってるの)

サンジェルマンは(話が聞きたいのなら取引だ、剣を床に突き刺したまえ、私は自分のプライドにかけて知っている事を全部話そう、どうかね)


カオルの動きが完全に止まった

何やら考えていた

バルボアは言う

(まてっカオル、はやまるな)

しかしカオルはブラッド・ソードを床に深々と突き刺してしまった


しおり