続き
それから30分も経つとついにイエズラがいる古城についた
暗黒のオーラをまとった古城は不気味であった
古城に近づくとカオルたちの心の中から声がする
サンジェルマン
(ついにここまで来たかね、魔界女王よ、ご褒美に古城に招待しよう、入ってきなさい)
すると古城の大きな門が開いた
シュタイナーは厳しい顔をしながら言う
(みんな気おつけろ、これはあきらかに罠だ)
一行は気を引き締めて場内に入った
白く美しい大理石でできた大きな広間だった
上に続く階段の中央にワインのグラスを持ったサンジェルマンがいた
カオルたちは戦闘態勢をとる
サンジェルマンは笑いながら言った
(まあっまあっ、せっかく会えたのだ、魔界女王よ、すぐに戦う必要もあるまい、どうかね、少し話でも)
と言ってからワインの入ったグラスを傾けて一口飲んだ
シュタイナーは言う
(久しぶりだな、サンジェルマン)