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ラスト三万文字できっと生きる強さを
時が止まればいいのに。
あの頃に戻りたい。
そう考えたことはあっても、本当に時間が止まったらどうなるのかについて考えたことなどなかった。
好きなことをして生きていきたい。
変に妥協はしたくない。
己が信念に嘘はつかない。
けれども重ねた努力と空想が現実と交差することはまだ、ない。
成功にたどり着けずに幾度立ち上がっても、その度に自分を鼓舞して生きてきたはずだった。強くあろうと。強く生きねばと。
いつかを夢見た少年少女は
いつ来るのか分からぬその日が来ないのではと
怖れて空虚を感じた。
無意味では、と細い足が震える。
他人と同じような幸せを信じていたのに。
気が付けばそこはピラミッドの最下層。
こうして世界は残酷にも未来と卒業単位を剥奪する。
絶望の淵に立ったとある大学生は単位と未来を取り戻すため、不可思議に満ち溢れたとある高校からやり直すことに――。0クル
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指定されたものを届けるだけで、現実を大きく変えてしまう人がいると聞いた「加賀山星(あかり)」は喫茶店で珈琲を片手に読書に励んでいる自称探偵の「上野」に声を掛けた。翌日、上野は星の通う学校に教育実習生として潜入し、調査を開始した。相談内容は教室内であまり気分が良いとは言えない噂を友人が流されているということ。既に教室内に潜り込んでいた仲間と共に情報を集め、依頼の情報が嘘ではないことを認めた上野は依頼者と本人を呼び出し、彼女らを目の前に意思を確認する。現在の変遷を望んだ彼女らの現実を変えるべく、上野は動き出す。しかし、そこには裏の組織との関わりがあった。また、星も裏に事情を抱えていた。
現実を変えたいと願う現世の人々。
過去からなる真実を求め続ける白の人々。
未来のために理想と現実を裏返す黒の人々。
人々の世界は多様で多角的であるがゆえに不明瞭だ。
※この物語は犯罪・非行を助長推奨するものではありません。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・地域・団体とは一切関係ありません。
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マコトは人生に思い詰めて学校の屋上で自殺を決行する。しかし、彼の命は死ぬ前に地下異世界に住む一匹のモグラによって拾われることで一命をとりとめてめてしまう。そのモグラ世界で人間は〝貴重〟なものとして扱われており、その理由が〝ココロ〟を超能力として扱えるからだという。もちろんマコトもこの戦いに否応なく巻き込まれていき――。
これはココロを武器に、死にながら生きるマコトの物語。一応、異世界物語である。0クル
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【異世界都市、札幌】
ある日、探偵部に奇妙な事件が舞い込んできた。とあるクラスメイトが、全員〝孤独〟になってしまったのだという。調査を進めるうちに明かされる事実。事件は斜め下の結末を迎える。しかし事件はこれだけで終わらなかった。この事件をきっかけに次々と問題が吹き込んで来たのだ。▶取捨選択する友情と恋愛▶トイレでの自殺未遂▶すすきのでの誘拐事件▶大量の鎧武者▶殺人。
謎が謎を呼び合って謎を生む。核心に迫ったとき、噴水の前で少女が一つの暗号を差し出す。
▽一文字目は*******と**************
▽二文字目は*******と************
▽********が時間制限
示された暗号の先に、物語は一つの〝正解〟を導き出す。
▶「ここは札幌であっても札幌じゃない」
0クル
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【暗号を解いていたら二月の末を繰り返して自己が増殖した物語】
すすきの。魑魅魍魎が百鬼夜行する札幌の夜の顔とも言える日本屈指の繁華街。その一角に錆びた階段がある。階段を下った先には【Bar・Omikuron】がひっそりと店を構えていた。想いを寄せる女の子に告白した久朗津は、返事の代わりに暗号を受け取っていた。暗号が解けない久朗津は友人の紹介で【Bar・Omikuron】を訪ねる。そこには初老のバーテンダーがいた。運命に屈した少女を救うために久朗津とバーテンダーのマスターは暗号を解き始める。
※この物語は犯罪を助長推奨するものではありません。
※この物語はフィクションであり、実在の人物・地域・団体とは一切関係ありません。
※旧名「バーテンダーは元探偵」
※お酒は20歳になってから。0クル
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