ヨルベナキモノタチノ (外部サイトで読む)
ラスト三万文字できっと生きる強さを
時が止まればいいのに。
あの頃に戻りたい。
そう考えたことはあっても、本当に時間が止まったらどうなるのかについて考えたことなどなかった。
好きなことをして生きていきたい。
変に妥協はしたくない。
己が信念に嘘はつかない。
けれども重ねた努力と空想が現実と交差することはまだ、ない。
成功にたどり着けずに幾度立ち上がっても、その度に自分を鼓舞して生きてきたはずだった。強くあろうと。強く生きねばと。
いつかを夢見た少年少女は
いつ来るのか分からぬその日が来ないのではと
怖れて空虚を感じた。
無意味では、と細い足が震える。
他人と同じような幸せを信じていたのに。
気が付けばそこはピラミッドの最下層。
こうして世界は残酷にも未来と卒業単位を剥奪する。
絶望の淵に立ったとある大学生は単位と未来を取り戻すため、不可思議に満ち溢れたとある高校からやり直すことに――。
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