花風船 (外部サイトで読む)
金の生る木。お菓子の生る木。
そんなものが現実に在れば苦労はしない。
--でももし、それが実る木があったとしたら?
小日向は社会人六年目にして、彼氏も好きな人もいない。
もちろん結婚はしたいし恋愛もしたいけれど、相手が居ないのだからしょうがないじゃないか。そう言い訳をして、仕事帰りにちょくちょく飲み会に行く。
彼女がそんな風に代わり映えの無い日常を送っていた、ある夜の事だった。
小日向は飲み会からの帰り道、ある無人売店で奇妙な植木鉢を購入する。
その植木鉢には植物は何も植わっておらず、ただタグだけが突き刺さっていた。
『愛の成る木』。そう書かれたタグの意味するところは何なのか。
恋人なぞいようはずもない彼女に、果たして彼氏は出来るのか。
そして、『愛の成る木』の正体とは?
恋に昇進に、ちょっとほろ苦い大人な恋愛。
小日向と鉢植え植物の送る、今までと少しだけ違う日常をどうかのほほんとお楽しみください。
小説家になろう にて投稿しています。
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