主人公ロイは、五人パーティー『白銀の餓狼』に所属する精霊術師だった。『白銀の餓狼』がSランクパーティーになったことをきっかけに、彼はパーティーを追放されてしまう。
精霊と契約できない『無能の精霊術師』の烙印を押され、今までの努力を全て否定されたロイ。
失意に暮れ、打ちひしがれた青年は、迷い混んだ森の中で運命的な出会いをした。今にも殺されそうだった二人の精霊の少女を助けたことで、ロイは《多重契約》という隠されたスキルを発現させる。
それは、本来精霊一人としか契約できない精霊術師が無制限に精霊と契約できるという最強スキルだった。
――今度は『本当の仲間』を見つけよう――
そう胸に秘めて、ロイは個人冒険者として、もう一度冒険を始める。
一方で白銀の餓狼のメンバーは知らなかった。彼らが『無駄だ』と切り捨てたロイの存在が、どれだけ大きな恩恵をもたらすしていたかということに。縁の下の力持ちであったロイの存在を失ったことで、パーティーは徐々に、内側から崩れていく。
これは、最強のパーティーに追放された青年が、本当の仲間を見つける物語。
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