わたくしを捨てた婚約者が、やっと愛を誓ってくれました

秋津冴

 わたくしの婚約者エミリオは、貴族の誇りを守ろうとした責任を問われ、町から追放されました。名誉も地位も失い、冷たく沈黙する彼は、わたくしに向ける言葉さえ閉ざしてしまいます。それでも、どれほど拒まれても、わたくしの愛が揺らぐことはありません。

「……何もかも失った俺に、何故そこまで尽くす?」

 追放されてもなお、冷たくわたくしを拒むエミリオ。けれども、わたくしはそっと彼の手を取り続けます。「あなたを支えたいのです。山が朽ち、海が干上がるその日まで」と。

 次第にわたくしの愛が彼の心を癒し、やがて彼は、ようやくこう誓ってくれるのです──「君を愛し続ける」と。

 試練の果てに、わたくしを捨てた婚約者と愛を誓い合い、二人で新たな未来を歩み始める、そんな愛の物語です。

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