vs, フラモン Round.6
「マドカ様を監視……ですって? 聞き捨てなりませんわね!」
「はぇ?」と、モエルは小首コクン。
「それは
いま、さりげなく「
うん、まあ……この際いいや。
頑張れ! ラムス!
「うん、ヒメカちゃんも一応見てたよ? だって、マドカちゃんと常に一緒だったし」
キョトンと罪悪感も無しに肯定。
クックックッ……おバカ者め。
ラムスの怖さを知らないな?
そして、ヒエラルキー最下位が
「あ、そうだ! ヒメカちゃんの画像もあるよ? 見る?」
ってか、何故この
もしかして、宇宙共通アイテム?
「な……何て事を!
そして、二人して画像閲覧に見入り始めた。
「……あら、コレは……まあ……こんなショットまで……え、ウソ……ええ?」
興味津々じゃないかよぅ。
「あ、スゴ……ああん、こんなのダメですわ……はぅん……」
オイ、Eカップ?
特に
ってか、チト嫌な予感。
「あ、待って下さいまし? いまの画像……そうそう……あらまあ、ヒメカったら可愛い……ウフフ ♪ 」
「マドカ様、この
「絶対ヤだよ!」
丸め込まれた!
恐るべし、モエル!
「ってか! ボクの周りは、こんな変態ばかりか!」
「失礼ですわね、変態筆頭」
イヤな肩書が付いたよ。
だったら、女ながらにして『男 ● 一号生筆頭』の方がいいよ。
「
「ボクだって、ジュンだけだよ!」
「そして、わたしはマドカちゃん……ウフフ♪ 」
あ、ダメだコレ。
自覚無き〈
出口の見えないカオス展開が続く──その
頭上からだ!
「危なッ!」
ボク逹は
発散される鋭利な気迫は強烈過ぎて、無防備でも感知するに
何よりも、全員〈ベガ〉だ!
潜在戦闘能力は高い!
着地に片膝を着く影!
ボク逹は距離を取って警戒視する!
ユラリと立ち上がった姿は、見覚えのある〈モスマンベガ〉だった!
「ああっ! キミは──」
「久しぶりだな……
「──イナ子さん!」
「シノブンだ! いや〝シノブン〟でもなァァァーーい!」
腕を上げたなぁ、シノブン!
それはさて
肩当てに胸パッド、
何よりも気になるのは、片手にした物騒な武器。
「ねぇ? シノブン?」
「シノブンやめろ」
「何さ? その日本刀?」
「コレこそは、我が愛刀〝
「…… ● ッコロ?」
「そして、 ● ロリ……って〝じゃ ● ゃ丸〟ではないッ!」
さては観てたクチだな?
シノブンのカワイイ趣味、見~っけ ♪
「前回、持ってなかったじゃんかよぅ?」
「正直、前回は
本気になったら
夕方のニュースで速報扱いされるヤツじゃん。
シノブンはジロリと
「……しくじったな〈半自律型外殻実装仕様コスモローダー・タイプA3-2006〉」
「はぇぇ……モ……モエルって呼ん──」
「──呼ばん」
だよねー ♪
「失望したぞ。満を持して出撃命令が下されたというのに、ジャイーヴァ様直々の期待を裏切るとは」
「ふ……ふぐぅ……だっ……だってぇ……」
半ベソ顔で縮こまるモエル。
怯えているのか、小動物のように震えている。
だから──ボクは両者の間へと割って入った。
敵意の
「あ……マドカちゃん?」
背後に
ホントはイヤだよ?
こんなストーカー娘、これ以上関わりたくないし……。
でも、仕方ないじゃん。
ボクの目の前で怯えてるんだもん。
そういうのは放っておけない。
「ねぇ、シノブン?」
「シノブンやめろ」
「どうして今回は、こんな大掛かりなのさ? 大勢に目撃されるのに、こんな巨大ロボまで出してきて?」
「これはジャイーヴァ様の御判断。おそらく、持てる最大戦力で望んだだけだ。次々と
「では、わざと無差別に襲った……と?」
「確か〈ブロブベガ〉の〝ラムス〟だったか。
「にゃんだとーーッ!」
「あら? それは少々違いますわよ? この
「ゴフッ!」
精神的ダメージに、
まさかの味方に刺されたよッ!
「理には叶っていますけれど、フェアとは
「私は〈
ああ、そう言えばそうか。
初めて戦った時も、ヒメカを
任務優先の非情さは忍者のモットーだし……うん、妙に納得。
「ラムスとやらよ……貴様には、私からも質問がある。聞けば、貴様は〈
射抜くような冷たい
「確かに、
「何?」
「それに、そもそも
「…………」「…………」
絶対無敵な自尊心に、ボクもシノブンも閉口。
よく
ま、それはいいとして──。
「だから、その〝目的〟ってのは何なのさ?」
ボクが素直な疑問を向けた途端、シノブンはキッと睨み返してきた!
「知りたくば、私と戦え!
……またかよ。
……何でだよ。
執念深いよ! シノブン!