vs, ボクらのファイナルバトル Round.2
「では、何故〝
クルロリが
「それは、彼女が〝
「その情報は承知している。
「コレクターなら押さえておきたいだろう!
「誰が〝イルクジG ● ョック〟かぁぁぁーーッ!」
間髪入れずに顔面への鉄拳をブチ込んだ!
うん、右腕のみ部分鋼質化を発現したので、文字通り
今度ばかりは
「このまま宇宙空間へ放り出してやろうか! コイツ!」
ジュンに背後から
「ちょ……マドカ! 落ち着きなさい! 一応、貴重な情報源なんだから!」
「情報を所持していなかったら、ただの〝ド変態ゲスグレイ〟だよ!」
「情報を持っていても、その通りですけれどね」と、
と、
そして、ボクの顔と自分の
「な……何さ?」──ふにん──「ひゃあああぅ!」
いきなり
「落ち着いた?」
コクンと小首を
「落ち着くかッ!」
「おかしい? 過去の経験データに
「何処のどいつだ! んなガセネタ
無垢な瞳が、不可思議そうにボクを
……あ、そっか。ボクか。
「事実、星河ジュンが興奮状態へと
ワキワキする手をジッと観察し、熟考に
この
「どう? 自分がされた気分は? 少しは反省した?」
勝ち誇ったかのような
「うん、こんな感じだった」
──ふにょん!
「ひゃあぁぁん!」
よし! いい反応!
やっぱ
「舌の根も乾かない内から、どういう了見だーーッ!」
「おぶぅ!」
ビンタ炸裂!
「流す! 天の川に流す!」
「星河様、落ち着いて下さい! 一応、貴重な
「
ラムスから
「うう……有り難やぁ、育乳大明神様ぁ」
「まだ言うか!」
収集つかない
ボク達の
いや、ボク達だけではない!
その場に在る固定されていない全ての物体が、宙に浮いていた!
つまり、無重力の体現だ!
反して、周囲の環境は轟音を上げて振動している!
この異常事態に、ボク達は状況を察した。
機体が……降下している!
「ななな何さ? コレ?」
「おそらく反重力制御システムが機能停止した。このままでは月の重力に引かれて落ちる」
プカプカと
うん、カワイイ。
ってか、アレ?
いま、トンデモ発言しなかった?
逆襲のシャ ● 大佐みたいな事言わなかった?
「まさか……
シノブンの指摘に、プカプカクルロリが見解を述べる。
「
「あなたのせいかーーッ!」
「おぶぅーーッ!」
「確かに〝彼個人の
「クッ……」歯噛みを零しつつ、シノブンは手近なコントロールパネルへと取り付く。「マズイな……制御不能だ! このままでは月面へと墜落するぞ!」
「早くジャイーヴァを目覚めさせないと!」
ジュンの的確な指摘に、ボクは取るべき行動を起こす。
「そそそうだね! オイ、起きろ! 変態グレイ!」
黒マントの
「う……う~ん……」
「オイッてば!」
「
幸せそう寝言で何を
「起~き~ろぉぉぉ~~ッ!」
「う~ん……あ……」おお、いよいよ目覚める
「何だーーッ! オマエはーーッ!」
「きゅうぅぅ……」
あ、しまった。
「ジャイーヴァの脳波がアルファ波からデルタ波へと推移。
クルロリの分析を受けるや
「何やってるのーーッ! あなたはーーッ!」
「だってだってだってコイツがぁ~~!」
ツッコミどころ満載なんだもん──とは言えなかった。
さすがに今回の鬼気迫る
「どうすんの! このままじゃ、わたし達全員お
「星河ジュン、それは正しくない。
「この薄情者ぉぉぉーーッ!」
「クマムシッ?」
ハリセンビンタが横っ面へと炸裂!
理不尽だ!
「クッ、やはりダメだ! どうしてもプロテクト突破できない! ジャイーヴァ殿の意識回復が必要だ!」
操縦制御に悪戦苦闘するシノブンが、焦燥と悲観を
『任せて! マドカちゃん!』
パモカから聞こえる救いの声!
モエルだ!
キャノピーガラス越しに宇宙空間を見ると、この母艦に取り付く〈ジャイアントわたし〉の勇姿が!
『フルパワーで押し戻す!』
パモカディスプレイに映し出されたコックピットで、凛とした表情のGカップが決意表明!
「できんのかッ? んな事ッ?」
『……分からないけど、やってみる!』
「ア ● シズの落下は始まっているのだぞ!」
『はぇ? ア ● シズ?』
「もう! 観てないの? 『逆襲の ● ャア』ぐらい!」
『う……うん』
「観とけよぅ? 『ガ ● ダム』シリーズの名作だぞ? あ、今度みんなで『ロボアニ鑑賞会』でもやる? オールナイトで?」
「どうでもいいわーーッ! この局面でーーッ!」
「アストナァァァーージッ!」
ジュンからの後頭部ハリセン!
しかも、質量設定高出力!
勢いよく慣性に吹っ飛ぶボク!
そして、無重力空間を
到底、絶体絶命な局面とは思えない
『やっぱり大好き ♡ マドカちゃん ♡ 』
どんなタイミングで
このストーカー娘。
『……ねえ、マドカちゃん?』
「痛ててて……ふぇ? 何さ?」
『その女子会──』
「うん?」
『──行けたら行くね?』
明るく向けた
ってか、絶対来い!
片っ端からヲタ趣味に洗脳してやるから!