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「でもさ……
女の子にも恋人がいる可能性があるじゃん?」
「作りません」
「え?」
「女の子は、16歳になるまでずっと待っていると思うんです。
その男の子が迎えに来てくれるのを……」
「そうか……」
「そういう子がいるのですか?」
「え?」
「その約束をした女の子が……」
「いや、たとえばの話だよ」
「そうですか。
じゃ、好きな人はいますか?」
「え?」
その表情に僕の胸が一瞬止まる。
これ告白をするチャンスかな?
いや、さっきのも告白したようなものをしたし……
でも、しよう。
なぜだかはわからない。
けど……今、告白しないと絶対後悔する気がする。