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女の子か……
『そうだな
クラスでも結構人気が高いんだぜ?』
『そうなのか?』
『ああ…
何人もの男が撃沈してる』
菊池とのやりとりを思い出す。
「女の子なんだね」
「え?いまさら?」
瞳は眼を丸くして驚いている。
「瞳って、好きな人いるの?」
「な、何を突然……」
「昨日、菊池から聞いた。
何人もの男子から告白されてるんだって?」
「そ、それがどうしたのよ?」
「いや、全員断っているって聞いたからさ。
好きな人いるのかなって思ってさ……」
「だから、言ってるでしょ?
私は、真白に彼女が出来るまで彼氏は作らないの!」