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「ご飯出来たよ」
瞳が、そう言ってトーストと味噌汁を出した。
「どうして、今日もトーストと味噌汁なの?」
「私は、洋食が得意で、奈々ちゃんは和食が得意なの」
「なので、ミックスしてみました」
ふたりの言葉に僕は無言で味噌汁をすすった。
すると水谷さんが、じっと僕の顔を見つめている。
「美味しいよ」
「それは、よかったです」
水谷さんは、頬を赤らめた。
瞳も、僕の顔をじっと見つめている。
僕は、トーストをかじった。
「いつもと変わらないね」
「そう言う時は、お世辞にも美味しいと言うものでしょ!」
瞳が大きな声で言った。