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公園では、ウチの学校の制服を着た女の子が数人の男に絡まれていた。
「いいじゃん、学校なんかさぼってさ……
俺たちとイイ事しようよ?」
「嫌です」
「嫌よ、嫌よも好きのうちってな」
男の数は、ひぃ、ふぅ、みぃ――
4人か……
「あのー
嫌がっている見たいなんで、その辺で離してあげて下さい」
男たちの視線が、こちらを向く。
「お、こっちの女の子も結構可愛いじゃん」
そう言って、ひとりの男が瞳の肩に手を置いた。
馬鹿だこいつ。
瞳は、その男の手を掴むと脇腹に一撃蹴りを入れた。
「うご!?」
男は、そのままうずくまってしまった。
「なんだぁ?やるのかテメェ!!」