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「あ、水谷さーん」
瞳は、水谷さんの名前を呼んだ。
水谷さんが、振り向いた。
「あ、結城君……」
「お、おはよう」
「おはよう」
「じゃ、私はこれで失礼するねー」
瞳は、そう言うとその場を去って行った。
残されたのは、僕と無口な水谷さん
さて、どうしよう…?
と、言っても恋愛ゲームじゃないので選択肢等でない。
「とりあえず、歩きましょう」
水谷さんは、小さな声でそう言った。
「う、うん」