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嫉妬

ネルモアは笑みを浮かべながらカオルたちのところに言って話しかけた。

(こんにちは、すみませんが、江ノ島の海岸に行く方法がわかりません、教えてくれませんか······)

カオルは笑いながら言う。

(ああっ、海岸ならこの橋を渡って下に行く階段がありますからそれをまた上がると地上に出ます、あとは道なりに行けばつきますよ····)

と答えた。

ネルモアは笑みを浮かべながらカオルたちに礼を言う。

(アリカトウゴザイマース

私の名前はネルモアと言います。

貴女はなんてお名前なの······)

カオルは言う。

(あっ、私の名前ですか

サカキバラカオルと言います)

ネルモア

(そうですか、じゃあカオル、道を案内してくれて本当にありがとう
貴方たち、最高に良いカップルね)

カオルたちに笑った。

ヨシキは言う。

(はい、先ほどカップルになりました。
カオルは俺の一番大切な人です)

ネルモアは笑みを浮かべながら内心(ちっ)と考えながら言う。

(そうですか、美男、美女でお似合いね、じゃあありがとう)

と言って立ち去った。

カオルはヨシキにそう言われて顔を赤らめながら幸せの陶酔感を味わった。

カオルが何も言わずに下を向いてると、ヨシキは言う。

(んっ、どうした、カオル)

カオル

(んっ、なんて見もない、行こうか)

と言って、手をつないで歩き出した。

カオルは、あのとき、ある人物に言われていた。

カオルが魔界女王であり、戦わなくてはならないことを
そして、この先、カオルを殺そうとするものたちが次々と現れるだろうから、決して油断なきようにと

しかし、カオルにとってはそれは重荷にしかならず、あまりにもバカげたはなしであった。

カオルはそれを信じたくはなかったが、自分の秘めた力はなんなのか、それを考えると不安と恐怖でたまらなかった。

そんなときヨシキに再会して長い間の夢である恋がかなった❗

カオルは魔界女王の事など忘れて、ヨシキとの時間を楽しむことだけに集中した。

ずっと、この幸せが続くんだと思っていた。

まさか、魔界女王という存在が本当にあり、一番危険な人物に会っているとは夢にも思わなかった。

一方。ネルモアは歩きながら考えていた。

(ふんっ、あれがアフリマン様が恐れている魔界女王だと······全く笑わせる。
ただの、バカ娘ではないか
それにしてもあの男、ああも言い切るものか
私が人間で会ったときなどは)

ネルモアはふと、遠い昔の事を考えた。

すると、なぜかあの2人の姿を思い出して、怒りがこみあげてきた。

(あの2人のなかを完全に壊してやる。
魔界女王を殺すのは、あやつが絶望してからでも良かろうな)

ネルモアは歩きながらどうしてやろうかと考えながら進んだ。

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