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真実

ミサワサとは名前はミサワアキヒロ······日本の霊能力者の中でも屈指の実力を誇る人だった。

キョウスケも霊能力者であるがミサワアキヒロのほうが格段上であった。

カオルの秘められた能力を知る人物であり、カオルに力の使い方を教えた人物である。

カオルは車に乗りながら外を眺めていた。

膝の上にはネコが寝ていた。

カオルは不安になりながらキョウスケに言う。

(お父さん、ミサワサン、私に用事ってなんのようなの······)

キョウスケは顔を曇らせながら言う。

(さぁな、まっ、会えば分かるさ······)

キョウスケは車を2時間も走らせるとミサワの家についた。

ミサワの家は豪邸だった。

玄関の前で車を止めるとキョウスケは降りてインターホンを鳴らした。

(はいっ、ミサワですが·····)

(すみません、キョウスケですが······)

(今門を空けるわ、入ってちょうだい····)

門が開くとキョウスケは車に乗り込んで家のなかに入った。

豪邸には庭があり池もあった。

キョウスケは家のドアの前で車を止めるとカオルと一緒に出た。

数分待っているとミサワが笑顔で迎えてくれた。

ミサワ

(お久しぶり2人とも······特にカオル、見ないうちにずいぶんと綺麗になったわね、
それに抱いてるネコちゃん、とても可愛いわ)

キョウスケたちは(お久しぶりです。ミサワサン)と挨拶した。

ミサワ

(まっ、とりあえずあがってちょうだい····)

3人は家の中へ入った。

3人はリビングへ行くと豪華なソファーがあり
そこに座った。

カオルたちは緊張しているとネコがカオルの手から逃げ出してミサワの前に行く。

ミサワは笑いながらネコにテレパシーを送った。

(化けネコ······お前ただのネコじゃないね
なんの目的でカオルにちかずいた、返答しだいではただじゃあおかないよ·····)

ネコは内心驚いた。

まさか正体がばれるとは·····

ネコはミサワにテレパシーを返した。

(く、く、く、まさか我の正体を見切るとはな
さすがに噂に名高いミサワどのだな····
まぁいいだろう
我の名前はモーリス
大いなる72の魔神のヒトバシラベレトに仕える者だ。
今回は魔界女王であるサカキバラカオルの守護者の1人として転生つかまった。
我は汝らの味方だ····)

ミサワはテレパシーを送る

(なるほど、味方か······)

ネコはジャンプしてミサワの膝の上に上がった。

ミサワは優しくネコを撫でた。

ミサワはキョウスケたちに言う。

(とりあえず来てくれてありがとう、話をする前にお茶にしましょう······)

と言ってリビングの中にある台所に行く。

カオルたちはしばらく沈黙していた。

ミサワは棚からやかんを取り出すと水を入れて火にかけた。

そしてまた棚からコーヒーを取り出してお湯が沸くのを待った。

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