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小さな革命編 4


 さて、それではいざ地下への侵入だ。

 それに先立ち、使用人さんたちにも料理の追加をお願いしておいた。
 ヘルちゃんたちが我が家にきたのは昼前だったので、ついでに我が家でご飯を食べてもらうつもりなんだ。
 使用人さんたちも快く承諾してくれたし――んで、ここで小さな問題が勃発したわ。

「あら? お昼ご飯なんて、山に行けば簡単に手に入れることが出来ますわよ! フライブが昨日美味しい雛鳥を食べたって言っておりました。私もそれ食べたいですわ! タカーシなら場所も知っているんでしょう? 代わりに私が最近見つけた双首蛇の生息地も教えますから。生で食べるととても美味しいですのよ、双首蛇っ! ね? 今日は天気もいいですし、山行きませんこと? 山ッ! んッ?」

 ってさ……。

 ヘルちゃんたち、どうやらそのために昼飯の時間帯を狙って我が家に来たらしい。
 でも俺の脳裏にカラスの雛をぐちゃぐちゃと食べるフライブ君の笑顔がよぎったので、それはご勘弁願いたい。
 というかもしかしてこの世界の子供の魔族は、そうやって山で獲物をとるのが遊びのパターンの1つだったりするのだろうか。
 昨日のフライブ君もさも当然のように野生動物を食ってたし、元文明人の俺としてはちょっときつい遊び方だ。

「いや、今日は僕んちで食べてよ。僕にとって初めてうちに来たお友達なんだから。ね? お願い!」
「いえ、でもやっぱり……お昼時にいきなり押しかけて、ご馳走してもらうなんて……厚かましいにもほどが……」
「厚かましくないから! 全っ然大丈夫だから! さっきの使用人さんも作ってくれるって言ってたでしょ!? 聞いたよね!?」
「え……でも……」
「つーか、もうヘルちゃんとガルト君の分も作ってもらうようにお願いしちゃったから! はい、決まりッ! 今日は僕の家でお昼ごはん食べることぉ!」

 なにはともあれ、こんな感じで言い聞かせ、無事に説得完了。
 今現在、俺たちは人間がいるという地下の部屋に向かっているところだ。
 だけどさっき4本腕の使用人さんから不思議なことを聞かされ、移動中の俺は考え事をしながら無言で歩くこととなった。

「地下部屋の鍵? 一応ありますけど、そんなもの使わなくたって屋敷の裏側に回れば、人間のいる部屋に直接入る扉があります。使用人用の勝手口ではなくて、外階段を下りたところにある扉です。行けばすぐに分かりますし、その入り口なら扉に鍵がかかっておりませんので、そちらからどうぞ。
 それに儀式の部屋には大事な物もありますので、エスパニ様かレアルマ様の許可がなくてはあの部屋に入ることができません。そのことを覚えておいてくださいな」

 ――だってさ。

 つまり人間たちがいる部屋は儀式用の部屋に繋がる扉とは別に、屋敷の裏側から直接入ることのできる入り口があるらしい。
 そんで儀式用の部屋に入るには親父たちの許可が必要なんだと。

 うーん。

 儀式用の部屋に鍵がかかっている理由はなんとなくわかる。
 緑の宝石。
 親父が家宝だと言っていたような気がするけど、そういうのを置いてある部屋なんだから、鍵ぐらいかけるのは当然だ。

 でも人間たちのいる部屋が屋敷の裏手から出入り自由な状態になっているとはどういうことだ……?
 人間は逃げないのか?
 いや、脱走なんて考えないぐらいの強い意志で、ヴァンパイアに殺されることを望んでいるということか?

 なんか人間を説得するのが予想以上に難しいような気がしてきた。
 いや、頑張ろう。
 ここでつまづいたら、全てがダメになる。
 それに俺はヴァンパイア――やつらにとっては神に近しい存在だ。
 その立場を最大限に利用すれば……う、うん……大丈夫……なはず。

「……」

 険しい顔で足を進め屋敷の裏側に回ると、地下へと続く入口がすぐに見えた。
 少しだけ重い足取りでその入口へと向かうと、その途中、ヘルちゃんがふと思い出したように話しかけてきた。

「そういえば……忘れないうちにお伝えしておきますわ。私たちの訓練、次は明日の午前になりました。タカーシにとっては訓練初日というおめでたい日。ぜひとも頑張ってくださいね」

 お、おおう。
 めっちゃ自信ないけどな。
 みんなの後ろに隠れながらせいぜい頑張らせてもらうわ。

「うん、わかった。がんばるね」

 んで、お次はガルト君だ。

「なぜタカーシ様はそんなことを始めようとなさっておいでですか? 妖精は人間を食べないですが、ヴァンパイアであるタカーシ様にとって人間はあくまで魔力の補充をするだけの存在。お国の事情もあるでしょうが、なにもタカーシ様が人間にそこまでしなくても……。私めにはタカーシ様が人間を保護しようとしているようにも見えます。
 それにまだお生まれになって数日という御方にそのようなご負担をかけなきゃいけないほど人材に不足している国でもありませんし……。私めとしては非常に不思議です」

 この殺し屋、やっぱり普段は非常に丁寧な物腰なんだよなぁ……。
 それはヘルちゃんも同じだけど。
 あとガルト君は計画の目的には納得したっぽいけど、それを生まれたばかりの俺がやるということには納得していないっぽい。
 それと人間に対する俺の感情も。

 なかなか鋭いじゃねぇか、この野郎!

 でも幼いこの2人に俺の事情を話すのは、余計な心配をかけるという意味で気が引ける。
 ここは少し誤魔化しておこう。

「うーん。なんでかって言うと、それは僕も不思議なんだけど、お父さんの事を手伝うって感じかな? でも、その件にはレバー大臣という方も関わることになるっぽいから、僕はその方のお手伝いをするお父さんのお手伝い……みたいな。
 この国が安全であるためには人間の習性を知る必要があるって。これも魔族のためなんだって言われた。僕が関わる理由はそれだけだよ。
 それに西の国との戦いが迫ってるでしょ? 戦争で危険な目に遭うのはいっつも下級の魔族だから、そういう魔族の被害を減らすためにはとても大切なことなんだと思う。この計画が今回の戦争に役立つかって言われれば、それは急過ぎて無理だけど、今計画を始めればいつか起こる次の戦いに役立てることができるはずだからね。そのためにはなるべく早く動き出した方がいいんだよ」

「でも、たかが人間です。他の奴隷と同じく、酷使して死んだらそれだけのこと。人間に与える仕事の内容を、その人間と話し合うなんて……過保護にもほどがあります。奴隷なんて主人の好きなように使えばいいのですよ」

「いや、生態観察ということは、つまり人間をしっかりと“飼育”することでもあるんだよ。飼育するためにはやっぱりそれなりに愛情をかけないとね。人間に愛情を抱いでしっかり観察すれば、見えない部分も見えてくるだろうし、使い捨ての奴隷として人間を見ちゃダメなんだ。だから僕も愛情を持って人間と接しないとね」

 なんちゃって。
 要するに、動物園の飼育員さんとかが動物にかける愛情とおんなじなんだろうけど、観察対象に愛情を持てば持つほど観察のクオリティが上がる。
 ということをどっかで聞いたことがあるから、それを使ってみただけだ。
 人間を動物みたいに扱っているようで、言ってる俺自身が胸糞悪いけどな!

「ふーん。なるほどぉ。よくわかりました。タカーシ様は聡明であられますねぇ」
「そうねぇ。じゃあ私も出来る限りで手伝いますわ」
「もちろん私めも」

 おっと!
 ここで妖精コンビの参戦が仮決定だ!

 この子たちはまだ幼いけど、今の俺にとっては数少ない友人だし、会ってまだ2日目だが信用出来るっちゃ出来る。
 それにヘルちゃんとガルト君は、心なしかフライブ君やドルトム君より大人びているから、農作業をする人間たちの見張りぐらいなら任せられるだろう。

 とはいってもまだまだ幼いこの子たちを仕事で縛るのは可哀そうだし、俺もこの子たちともっと遊びまわりたいから、がっつり仕事させたくはない。

 でもお小遣い程度に仕事をさせるのは、この子たちにとってもいい経験となるはず。
 機会を見てこの子たちの採用を親父に相談してみよう。

「ありがとう! すっごい助かるよ!」

 思わぬ増援に心を躍らせながら、俺たちは地下へと続く階段を下りる。
 扉の前に辿り着き――

 しかし、ここで俺は背中に走る冷気をにわかに感じ、足を止めた。

 ……

 これは……?

 踊っていた心も、例の部屋の扉の前に来た時点で違う類の鼓動へと変わり、ひんやりとした冷気が体を包んだような錯覚に陥る。
 背後を見れば、たった今降りてきた外階段の向こうに青い空が見えるので、突如気候が変わったわけでもなさそうだ。
 この感覚は俺の精神的な変化によるものだろう。

 その変化とは何か……?

 そう、緊張感だ。
 忌まわしきあの儀式。
 その時に俺の餌食となった人間という種族が扉の向こうにいると認識しただけで、俺の鼓動が不快なリズムを刻み始めたんだ。

「どういたしました?」

 扉の前で立ち止まる俺に気づき、ガルト君が顔を覗いてきた。
 くっそ。
 あの部屋に入ったわけでもないし、人間のいる部屋の扉の前に立っただけでこのざまだ。
 あの事件、俺にとっては意外とトラウマになっていたってことか。

 でも――

「こんにっちわぁーッ! ちょっと失礼しますわよーッ!」

 そんな俺の心境を思いっきり無視して、ヘルちゃんが明るい挨拶とともに扉を“がったん!”って開けやがった。

「きゃッ!」
「うわッ!」
「ぎゃー!」

 もちろん扉の向こう側にいた人間たちは驚愕の表情だ。
 ヴァンパイアの生贄となる日。それがいつ来るかと待っていたら、違う方の扉が勢いよく開き、きらきら輝く妖精さんがでっけぇ声とともに入ってきたんだ。
 人間たちの心中察するわ。

 ――じゃなくて。

「失礼します」

 部屋の中にずかずかと侵入するヘルちゃんに続き、俺もこっそりと部屋へ入る。
 いや、別にこっそり入ったつもりはないんだけど、意気揚々と乱入したヘルちゃんのせいで、相対的に俺の入室はそんな感じになってしまった。
 人間たちの視線も最初はヘルちゃんに釘付けで、誰も俺の存在に気付いていない。
 これもこれで少し悲しい。
 と思っていたら、少し遅れて小さな女の子が俺の存在に気づいてくれた。

「ヴァ……ヴァンパイア様……ですか?」

 うむ。我こそがヴァンパイアだ。
 貴様らを天国へと誘う高貴な存在だ。
 我こそはと思う者から血を差し出せ。

 なんてことを言ってみたいけど、それ言っちゃうとさっきガルト君たちに説明したことと矛盾しちゃうから自重しておこう。

「はい。ですが……今日は血を頂きに来たわけではありません。少し話がしたいのです。いいですか?」

 俺の言葉に、女の子が深くうなづく。
 だけどさ……。

「おぉッ! ヴァンパイア様ぁー!」
「ついに……ついにこの時がァ!」

 俺の存在に気付いたとたん、大人の人間たちがこのざまだ。
 うるっせぇって。
 あと、膝ついて俺をあがめんな!
 全然予想してなかったけど、そんな大層な反応されると意外と恥ずかしいってば!
 ほらっ! 崇め奉られる俺と、変なお祈りを始めた人間たちが創り出すシュールな光景に、ヘルちゃんたちが爆笑しているから!

「と、とりあえずその祈りみたいなの止めてください。ご期待に添えられなくて申し訳ないのですが、今日はそういうので来たんじゃないんです」
「ひぃー! なんで……?」
「そんな殺生なぁッ!」
「ヴァンパイア様? ヴァンパイア様? そんなこと言わずに、ぜひとも今すぐ私めを天国にぃー!」

 各々が絶望したような表情で叫び、挙句、40代ぐらいの女が俺の膝のあたりにすがりついてきた。

 だからうるっせぇって!
 大の大人がいちいち叫ぶな!

「ひかえおろー! ひかえおろーッ!」
「頭が高ーい! ひかえおろーっ! ヴァンパイア様のお目見えじゃー!」

 あと俺の両脇に従者っぽく立ち、人間たちに向かって叫び始めたヘルちゃんとガルト君!
 話がこんがらがるからそういうのやめろや!
 悪ノリし過ぎだ!
 お前ら、絶対にヴァンパイアと人間の関係を熟知してんだろ!?

「えい!」

 なんかいらついたので、俺は掛け声とともに両脇に立っていた妖精コンビを強めに押しのけ、1歩前に出る。

「静かにしろぉッ!」

 一喝すると、狂気に満ちた叫びをあげていた人間たちが即座に静まった。

「ふーう」

 ついでにヘルちゃんとガルト君も俺の怒鳴り声に怯えちゃったけど、まぁ無視しておこう。

「さて……」

 見渡せば、この部屋はおよそ20畳の総石造り。
 まぁ、この屋敷自体が全体的に石造りなので、驚くことではない。
 俺たちが入ってきた扉とは別に、人間たちの向こう側にもう1つの扉があるので、あの扉が儀式用の部屋へと続いているのだろう。

 天井からハンモックのような布がぶら下がっているので、ここに住む人間はそこで寝ているものと思われる。
 椅子やテーブル。あと部屋の隅には井戸もあるし、その向こうにはレンガに包まれたトイレスペースもある。
 壁には暖炉のようなものもあり、死を待つ人間が住むには十分な生活環境だ。
 この世界の奴隷が通常どのような生活環境に置かれているのかはわからないけど、ヨール家の使用人さんたちよりはいくらか劣悪な環境とはいえ、俺が予想していたほど酷くはない。
 食事は今俺たちが使った経路を利用して使用人さんたちが運んでくれるのだろうし、見た感じ人間たちが飢餓に苦しんでいるというわけでもなさそうだ。

 だけど、俺からしてみれば若干驚きの光景だ。
 この部屋……そう、牢屋じゃないんだ。
 いや、人間を閉じ込める牢がないだけじゃなく、人間たちに手かせ足かせがはめられてすらいない。

 これ、逃げようと思えば簡単に逃げ出せるんだけど……。

「うーん」

 やはりそうなるか。
 この人間たちは自主的にここに留まり、人生の終わりが来るのを今か今かと待っているってことか。
 そうなると……やっぱり彼らの説得には全身全霊をかける勢いで望まなくてはいけないな。

「初めまして。僕はタカーシ・ヨールといいます。この屋敷に住むヴァンパイア夫婦の息子です」

 まぁ、自己紹介はこんなもんでいいだろう。
 ヴァンパイアがどういうものかについては、俺よりむしろこの人間たちの方が詳しかったりするんだろうしな。
 俺がこの屋敷に住むヴァンパイアであることさえ伝えれば、問題は無いはず。
 あとは……そうだ! この2人も一応紹介しておこう。

「あと、こちらとそちらに倒れているのが僕の友人の妖精さん。ヘルタさんとガルト君です」

 ちなみに俺が強めに押したせいで、ヘルちゃんとガルト君は両サイドの壁にダイビングヘッドをしてしまっていた。
 壁にぶつかった瞬間、鈍い音と短い悲鳴がステレオ環境で俺の両耳に届いてきたけど、訓練時にあれだけの強さを見せていたこの2人なら無事だろう。
 んで俺がさっき人間に向けて叫んだことで、2人は怯えながらこっちを見つめている。
 別にヘルちゃんたちに叫んだつもりはないし、“叫んだ”だけで“怒った”わけじゃないからそんなに泣きそうな顔しなくてもいいんだけどな。
 でもこの怯え様……ちょっと悪いことしたかな。

 と思ったのも束の間。
 このガキども、全然懲りてねぇ!
 怪獣みたいに両手を前に構えて、人間たちをおびえさせ始めやがった!

「がーおーッ! たーべちゃーうぞーッ!」
「そーだぞーぅッ! 1人残らずたーべちゃーうぞーッ! ぐっへっへ!」
「私たちは妖精だから、私たちに食べられても天国に行けないぞーう! がーおー!」
「地獄に落としてやーるー! ぐぅへっへっへ! 逃げろ逃げろー!」

 ちなみに「がおー」って叫んでるのがヘルちゃんで、「ぐへぐへ」笑っていやがるのがガルト君な。

「きゃーーーッ!」
「いーーやーーッ!」
「だーずーけーでーッ!」

 んで、妖精コンビの悪質な悪戯によって人間たちが怯え始め、子供に至っては泣き出し始めちゃったわ。
 そんでもって、この狭い地下室で生死をかけたかのような必死の鬼ごっこが始まっちゃったわ。

 あー……もう……。
 この妖精コンビ、外に放り投げてやろうかな。
 またはげんこつ食らわせてやりてぇ。
 それぐらいにイライラしてきた。

「おいッ!」

 いや、ここは我慢だ、我慢。
 俺はこの世界では“大人しい子”で通っている。
 ……はずだ。

 そんな俺がこれぐらいのことでいちいち暴れてしまっては、俺のキャラ設定が崩壊してしまう。
 いや、今俺が発した迫力満点の低い一言で、また妖精コンビがびくんってしちゃったけど。
 ここは冷静に……そう、冷静に……。

「人間の皆さんに意地悪しないであげて! 可哀そうでしょッ!」
「ごごご……ごめんなさいですわ」
「も、もうしわけありま……せん」

 俺の言葉に対し、ヘルちゃんとガルト君が素直に謝ってきたので、これにて一段落。
 人間を追いかけ回す妖精コンビと、それから逃げまどう人間たちが部屋中を暴れまわったせいで、テーブルとか椅子とかがしっちゃかめっちゃかになっちゃったけど、俺は近くに倒れていた椅子を3つ並べ、その1つに座る。

「ヘルちゃんとガルト君もどうぞ」
「はい。椅子を用意して下さるなんて、タカーシはやっぱり紳士ですわねぇ」
「では私めも失礼。ふっふっふ! ヘルタ様と、ヴァンパイアであらせられるタカーシ様。このお2人と椅子を並べることが出来ようとは……なんという素晴らしい日だ!」

 あれ? こいつら全然懲りてな……いや、今はその件に言及している暇はない。

「じゃあ、人間の皆さんもそこらへんに自由にお座りください。こっちに近づいても大丈夫です。この2人、本当は人間食べませんから。いや、本当に大丈夫ですから! 早くこっちに来て! そんな遠くに逃げたまんまじゃお話しできないでしょ!? 大丈夫だってば!」

 俺が必死に促すことで、部屋の隅に逃げていた人間たちが1人、また1人と近寄ってくる。
 椅子が足りなさそうなので、それら人間たちを床に座るように優しく促し、そして話し合いが始まった。

しおり