研究所
その研究所では、ゾンビウィルスに対する免疫を得るワクチンを開発していた。ところが、ワクチンはすでに完成して、少量しかできなかったので、政府一部高官だけが、そのワクチンを独占して自分たちだけに使うという噂が流れ、まるでゾンビの群れのように人々はその研究所に押し寄せ、自分たちにもワクチンを寄こせと、暴徒たちは研究所を襲った。研究所に押し寄せた暴徒たちにより、研究施設は破壊されて、動物実験中だった試験薬を奪い合い、暴徒たちは互いに殺し合い、誰もその試験薬を手に入れることはなく、暴動が鎮圧された時には、その研究の指揮を執っていた権威ある教授は暴徒に殺されていて、研究データの詰まったパソコンも破壊され、人類の希望は、絶たれた。