海 その3 少年たちも溶ける
海辺のとある村。
真田「なんでこうなるのよぉ!」(十字架の木に縄で縛られている)
元おじさん「お前ら、おじさんのことがわからないのかっ!」(真田と同じで十字架に縛られている。息子が溶けて女になる)
少年A「お前はぼくたちが知ってるおじさんじゃない」(おじさんからもっとも寵愛を受けた少年。少年Bに嫉妬されている)
真田と元おじさん、村に着くと、少年たちに気絶させられていた。
真田は元おじさんに安全な基地だと教えられている。
元おじさん「体は怪物に溶かされ、なくなったと言っただろうが! 女になっても、俺はお前たちのおじさんだ! それにお土産をもってきたぞ! 赤髪のいやらしい格好をした少年だぞ! きっと圧縮率を高めてくれる!」
真田「誰が少年だ! 前に一応二つのもんがついてるでしょうが!」(やっと気づく)
少年A「大切な息子はどうしたんだ?」
元おじさん「えっ?」
少年A「おじさんはいつも息子を大切にしていた。片時も息子を気にかけていた。彼はどこにいったんだ!」
元おじさん「あっ! ほんとだ! 大切な息子がいなくなってる!」(股間を見て気づく)
少年A「息子を亡くしたおじさんなんて、もうぼくたちのおじさんじゃない! これから膨張させる!」(膨張とは圧縮の反対)
元おじさん「膨張だって! それはやめろ! そんなことをしたら、世界は破滅へと向かってしまうぞ!」
少年A「いいや、ぼくたちはしてみせる! おじさんの仇だ!」
元おじさん「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
真田、おじさん、海に放りだされる。
真田「何一つ意味がわかんないんだけどっ!」(置いてけぼり)
元おじさん「よくも裏切ったな! あれほどかわいがってやったというのに! 貴様らもいつかおじさんみたいになるんだぞ!」
少年A「ならないね! ぼくたちには息子がいるんだ!」
元おじさん「いいや、なるね。後ろをみてみるがいい!」
少年A「えっ?」
怪物たちの大群が村の前で待機。
世界を支配している怪物『アッモウイインデ?』(お茶してた)
真田「あんたたち遅すぎ! さっきから叫びまくってたでしょう!」
世界を支配している怪物『ダイノホウガツマッテテチョット』
真田「隠しなさいよ! そこは! 死んだ仲間のほうが、まだマシだったわよ!」
怪物たちが一斉に少年たちに襲いかかり、溶解液をかたっぱしから吹きかける。
少年たち「とけちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ! あっしゅくされちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」(溶ける)
世界を支配している怪物『ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!』(溶ける)
海に浮かんでいる真田と、元おじさん、惨劇を見守る。
元おじさん「だから言ったというのに。圧縮率」
真田「息子がいなくなって、男の娘になっていくのね……」
*
女神「……はっ?」
女神「おちちちちっ、なんだったんじゃい。あっ、まさかっ!」(何者かに鉄パイプで殴られた)
女神「ああっ! おめえ! 何やっとるんじゃ!」(秘密基地に到着)
リアナ「ふえっ?」(口が赤いジャムだらけで、おなかがふくらんでいる)
女神「それワシの1年分の食料じゃ!」
リアナ「違うのっ!」(逆ギレ)
リアナ「これはおなかの赤ちゃんのために必要な栄養素だったの! しかたなかったのよ!」(おなかを手で優しくふれる)
女神「そこにつまってるのは、汚ねぇ排泄物じゃろうがい!」
女神「そういえば、猫娘はどこいったんじゃ?」
リアナ「知らないわ」(バレたので口に食料を詰め込み中)
女神「……まさか!」(第二の秘密基地にダッシュ)