第二七話☆更に十五年後
子供たちは高二と高一になった。
上の娘は私が結婚した時の歳になり下の娘は私がマー君に
告白した時の歳になった。
本当に月日が流れるのは早い。
現在、二人には好きな人が居るらしい。
何の因果か上の娘の好きな相手はやっぱり教師だった……
左京先生と恋も同じだったっけ。
今日は下の娘の入学式。
この子も教師を好きにならないと
いいのだけれど、それは少々難しいかもしれない……
母校であり、マー君との出会いの場であり
色々な思い出が詰まったこの校舎は今も昔も変わらない。
一年前に上の娘の入学式でも来たはずなのに
何度来ても目を閉じてあの頃の一つ一つを思い出す。
私の予想が見事に的中したと確信したのは半年後のことだった。
果して、二人の恋は上手く行くのだろうか?
成るようになるか。
あの頃とは違い、親という立場で今度は
向き合わなければいけないけど。