バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

第四話💓会えない寂しさ《春弥side》

会えなくなって半月。

僕は参っていた。

仕事をして、帰って来たら
食事をしてお風呂に入りベッドに潜る。

一人暮らしを始めてから
ずっとしてきたサイクルなのに
何だか虚しく感じる……

風夜……

心の中で呼んでみても彼はいない。

会いたい。

はぁ~(苦笑)

後一ヶ月半もあるのに
半月でこれじゃ駄目だなぁ。

約束した通り、電話やメールをくれているけど
直接会って、顔を見たい。

僕の隣に側にいて欲しい。

何人か付き合った人は
勿論いたけど、はっきり言えば
半月会えないだけで
“寂しい”なんて思わなかった。

だけど、風夜は違う。

本当は一日会えないだけでも寂しい。

仕事している時はいい。

集中してるし、忙しいのが常だから。

だけど、家に帰って来て、
一人だと実感した途端に
寂しさが込み上げてくる……

付き合う前はこんなに依存するとは思っていなかった。

とにかく、明日も仕事があるし
さっさと寝よう。

寂しさを紛らすようにベッドに入った。

しおり