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第32話 ドッカーンッ!

遅くなりました。すみません。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜

『どうせ私は若返っただけよーっ』
胸もお尻もないわよーっ!

ドッカーンっ!

〖〖きゃあああっ〗〗

ドッカーンッ!

〖〖ごめんなさーいっ〗〗
逃げ惑う女神母娘⋯その度に

ガラガラガラ⋯

〖ああ、また壁が~〗うるうる
〖もういっそ宮を作り替えましょうか?主神〗ふぅ~⋯
修理係のお二人が黄昏、

『『『あわわわわっ』』』
ぶつぶつぶつ
『⋯⋯』
エルフ一家が慌てふためき⋯ん?奥さんだけ何やら一人ぶつぶつと⋯?

『誰か止めないのかえ?』ずっ
『いや、誰が止めんだよ』ずずっ
〖武神と鍛冶神、自慢の筋肉の見せどころでは?〗ぱくっ
〖〖今でなくていいぞ〗〗ばくばく
『おや、自信が無いので?』ぱくぱく
〖〖無駄死にしたくないからな〗〗ばくばく
もう慣れたこちらの面々はそ知らぬ顔で勝手にお茶会⋯
レイさんの認識って⋯

そんな中⋯
ぼそっ
『⋯あなた、行きましょう』

『え?』
『『は、母上?』』
何かぶつぶつ言ってた奥さんが⋯

『行きましょう!聖域へ!』ぐっ!
奥さん、腕を掲げて気合い十分!
『え?』
ぐいっ
『ぐえっ』
お父さんの首がっ
『行くのよ!聖域に!愛し子様のお傍へ!』
ゆさゆさゆさっ
『ぐええっ』
締まる締まるっ
『強くなるのよ!(若返るのよ!)』
ゆさゆさゆさゆさっ
『わ、分かったよ』
つ、妻よっ
『一刻も早く!(うるうるつやつやの肌に!)』
ゆさゆさゆさゆさっ
『うぐっ』
優しい君はどこへっ
『今すぐにでも!(ハリのある肌を!)』
ぶんぶんぶんぶんっ
『わ、分か、分かったよ』けほ
し、死ぬっ

ハッ!
『『は、母上!お気を確かに!』』
見たこともない母親の姿に呆然としていた娘たちが、慌てて父親から引き離しにかかった⋯

『しっかり副音声が聞こえたのぉ』もぐもぐ
『主神様の作戦当たったな』もぐもぐ
〖当たったけど~僕の宮が~〗しくしく
〖まあ、奥方を落とせば確実だというのは、確かにいい案でしたが、代償は高くつきそうですね⋯〗ううっ
〖魔神に直させたらどうです?〗ずずっ
『そうですね。主神は書類仕事も溜まってますしね』ずずっ
〖え?ぼ、僕、修復でいいかな〗ヒクヒク
『いえいえ、無理はいけませんよ』にっこり
〖〖諦めろ、主神〗〗ずずっ
〖みんながひどい~〗あうあう
相変わらず、主神様がかわいそう⋯
まあ、あっちこっちでカオス⋯

そして、ようやく⋯

『ごめんなさい⋯』
『申し訳ございません⋯』
美しい土下座を決める美女二人⋯

〖うん、まあ、程々にしてくれたら嬉しいかな〗とほほ
『そうですね⋯』けほっ

『『申し訳ございません⋯』』深々⋯

〖まあ、とにかく、聖域に行ってくれるってことでいいのかな?〗
『『はい。喜んで』』
主神様の問に恭しく頭を下げるご夫婦。そして

〖娘さん達も、冒険者の件は大丈夫かな?〗
『は、はい。強くなりたいです』ぺこっ
『よろしくお願いします』
ぺこっ
娘さん達も勢いよく頭を下げた。

〖ありがとう。よろしくね〗

レイさんの旅に一歩また前進!

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。

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