第31話 若返るとは?
再びの絶叫
『『『えええええええ?』』』
『わか、若返るとはどういう?』ぷるぷる
『父上と母上が?』ぷるぷる
『若返っちゃう、えっと若返ってしまうのですか?』ぷるぷる
エルフの奥さんと娘さんたちがぷるぷる震えて、うさぎさんみたいね。
そう言えば、今更だけど綺麗なご家族よね。淡い緑の長い髪に、緑の瞳、肌は透けるように白くて長くすらっとした手足。お顔はヨーロッパのモデルさんのよう⋯スタイルは、私より少し凹凸があるくらいかしら?⋯少しよ?少し!
ハッ!名前効果でジーニ様たちのような女の敵に?
⋯ナマエ、ツケサセナイヨウニ
⋯はっ!私ったらいけないわっ
⋯デモ
⋯はっ!いけないわっ
『何だかレイがよからぬことを考えてそうじゃの』はぁ
『くだらないことの間違いだろ?』ふんっ
何かしら?天界樹様に料理長。気のせいよ。
こほん。お父さんなんか、性別が分からない神秘的な美しさだわ。そして、
『本当にお耳がとんがってるのね~』
『なんじゃ、レイ、今更ではないかの?』
『いえ、落ち着いて見たのが今初めてなので』
『そういや、バタバタしてたしな』
そうなのよ。
お洋服もギリシャ神話に出てきそうな感じよね。それが更に美しさを際立たせているのよ。羨ましいわ。
なんてことを考えていたら主神様の説明が始まったみたい。
〖うん。聖域にはね、今、可愛い可愛い愛し子がいるんだけどね?〗にこにこ
『『『い、愛し子様が⋯』』』
『わあっ?ど、どうしたの?』
『な、なんで飛び回って?』
愛し子と聞いて、エルフさんの髪の毛の中から妖精さん?精霊さん?が飛び出してクルクル回ってるわ。
〖ふふ。妖精たちは分かるみたいだね。そう愛し子に会えるよ〗にっこり
『『⋯っ』』
ぱちぱちぱちっばんざーいっ
あらあらまあまあ、大喜びね。
〖そう。それでね?愛し子と仲良くなって、名前を付けてもらうと、なぜか若返って肉体や力が最盛期以上になっちゃって、逆にちびっこは成長しちゃったりするんだよ。あははは〗
主神様、軽いわ⋯ん?
『若返る⋯?』ぷるぷる
『『は、母上?』』
『か、母さん?どうしたんだ?』
あらあらまあまあ、エルフの奥さんは、あの可能性に気づいてしまったようね⋯
〖⋯そうよ。愛し子に名前をつけてもらうとね?なぜか若返るのよ〗
〖⋯そうですね。お肌はぷるぷるつやつやに、ハリも蘇って〗
うんうん。私のようにね⋯
〖バストアップに、ウエストもくびれ、ヒップも持ち上がり⋯〗
〖羨ましいですわっずるいですわっ精霊王たちや精霊たちだけっ〗
⋯⋯わ、私だって ぷるぷるぷる
『あっ⋯ま、まずいのじゃ』
『お、おい⋯っ』
〖〖〖あ⋯〗〗〗
『おやまぁ』
〖これはいけませんね。ささ、皆さまこちらに〗
『『『『え、ええええ?』』』』
何かを感じとった神様たち、エルフさんたちを伴って避難を開始⋯
〖なぜ、なぜ私たちには名前があるのっ〗ぐっ
〖そうです。私たちも名前がつけられていたら、今頃、精霊王たちのように⋯っ〗ぐぐっ
〖ああ、あのね?二人ともその辺りでっ〗
〖バカっ主神逃げろっ〗
『⋯』わなわなわなわな
そう⋯。精霊王様たちのようにね
〖〖今頃は、私のバストや腰も⋯っ〗〗
『⋯どうなってると?』にこにこごごごご
〖〖え?あ、あらやだ⋯れ、レイ?おほほほ〗〗ダラダラ⋯
『ばかじゃのぉ』
『俺知らね~』
『『『『ええええ?』』』』
何が起こるのか分からないけど、まずいことは分かるエルフさんたち⋯
〖魔神ちゃんたち、頑張って!〗
『どうせ、どうせ私じゃないわーっ』がっしゃーんっ
〖〖 きゃあああっごめんなさ~いっ〗〗
あ~あ⋯
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