第13話 若返り?
本日1話目です。よろしくお願いします。
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今、なんて言ったかしら?
『若返った?』
だって、十歳って⋯
〖そう。今、二歳だよ。かわいいよ~♪〗にこにこ
『に、二歳!?』
そんなに!?
〖そう。二歳だよ。あのね、この世界に渡る時に体を作り替えないといけないんだけどね?その時に魂の修復をしたんだ〗
た、魂の修復?
『よく聞くのじゃ。主神様は、愛し子の楽しい記憶だけを残し、辛い記憶は消そうとしてくれたのじゃ。娘の女神と共にの。これがどういうことか分かるかえ?』
どういうことか?
『⋯それほど、魂が傷ついていた?八年分も戻ってしまうほどに?』
〖その通りだよ。体だけ作り替えても、魂があれだけ弱っていたらもたなかった。だからね、あの子の楽しい記憶、あなたとの思い出だけを残したかったんだ。あ、「もーもーのおいちゃん」は大好きなおばあちゃん繋がりだからね、しっかり覚えてたよ。あの子の楽しい記憶は全て貴方との記憶なんだよ〗にこっ
『二歳⋯あの子と出会った頃ね』じわ
〖うん。その頃からやり直してるんだ。でもね、ちゃんと自分の足で駆け回ってるよ。元気にご飯もたくさん食べてるよ。子供らしくね〗にこ
『そう。元気に、ご飯もたくさん』ぽろぽろ
良かった
〖お昼寝も大好きだし、お風呂も大好きだし、後は、もふもふーって、周りのもふもふ達が食べられちゃうんじゃないかって思うほど、もふもふ大好きだよね。いつもね、ドラゴンの赤ちゃんたちと、フェンリルの背中に乗ってるよ〗
『あらあらまあまあ、それはすごいお友達ね。もふもふ、羨ましいわ』
〖あとね、源さんも今、愛し子の所にいるんだけどね?僕がこの世界に連れてきた時は四十代位のイケおじ?っていうの?だったんだけど、今はね?最盛期の頃二十代半ば位のイケメン?っていうのになってるよ。愛し子に名をつけてもらうと、何故か最盛期の姿になっちゃうみたいなんだ〗
『な、何ですって!?私と同年代のはずが、イケおじ所かイケメンですって!?許せないわ⋯っ』
自分だけっ
『何を言うておるのじゃ?其方もであろ?』
『へ?』
私、も?
『くすくす。ですから
『お伝えしたではないですか』
『まだご存知無いようだと』
くすくすくす
先程私をお風呂で磨いてくれた天女さんたちが、意味ありげにくすくす笑っている。な、なんで?
『おお、そうであったの!』パンっ
〖え?そうだったの?〗
え?え?
『鏡を⋯』
『『『ここに』』』すちゃっ
『ふふ。流石じゃのぉ』くすくす
『『『ありがとう存じます』』』にっこり
『ほれ、見てみよ!』にこにこ
『『『ささ、どうぞ』』』にこにこ
〖うん。見てみて♪〗にこにこ
『は、はい』
皆さんの笑顔が怖いわ。ついでに自分の姿を知るのも怖いわっ
それでも恐る恐る等身大の鏡の前に行くと⋯
え?
『えええええ?』
だだだ、誰これ!?
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