リバイアサンの提案
みずきの魂は天に昇る前、一瞬人の姿をしてカオルたちに最後のお別れを言うために現れた
みずきは優しい笑顔になりながらカオルとみんなを見て言う
(カオル、本当にありがとう、君に出会えて本当に良かった、出来れば君があの人と逢う前に会いたかったな)
と言って微笑んだ
カオルは泣きながら笑って答える
(そうだね、みずき、出来ればアンタとはその頃会いたかったね、でもねみずき、私はさ結局あの人を選ぶと思うけどね)
と優しく言う
みずきは少しふてくされるような顔をしながらカオルに言った
(もう、最後までそれかよ、まーたしかにあの人には敵わなかったかも知んないけどさ)
と言って笑った
その姿を見ていたバルボアたちは何も言わすに微笑んだ
カオル
(みずき、アンタさ、これで本当に役目を終えたんだね、本当にありがとう、最後までアタシに力をかしてくれて、感謝してる
私さ、今ではアンタの事が大好きだよ、サヨナラ、みずき)
みずきは微笑むとみんなを見ていった
(カオル、みんな、本当にありがとう
楽しかった、じゃあね、行くわ、いつか、またね)
そういって手をふるとみずきの姿は透明になり消えていった
カオルは絶叫しながら叫んだ
みずきの魂が完全に消え去ると青い光の魂は言う
(さてと、そろそろ私の出番かの)
カオルたちが青い光の魂を見ていると
偉大なる大天使サリエルは言う
(魔界女王よ、時は来たりた、みずきは我との契約を守り無事に天に登っていった
これより我はこの地に出現いたすとしようかの
我はすべての力をかけてあの化け物を食い止めて見せようぞ
魔界女王よ
汝たちはなんとしてもあの城に行かねばならぬ
そのためならば喜んでこの命、かけて見せようぞ)
と言った
カオル
(大天使サリエル)
この会話を眺めていたリバイアサンは
あざけりながら大声で言った
(ほう、まさか、キサマが来ようとはな
あの戦い以来か、死に損ないの死神よ、お前一人で本当に我と戦うつもりか、偉大なる大天使サリエルよ)
と言った
バルボアは(あの時の戦い)
と言う
大天使サリエルは言う
(そうよな、リバイアサンよ、あの時以来かの、聖魔伝での決着を今はたそうぞ)
大轟音が響き渡った
無数の雷と竜巻が巻き起こるとその中からついにリバイアサンが姿を現した