ジョアンナ
その頃、ジョアンナは一人で留守番をしていた
この間インターネットで取り寄せた日本のご当地ラーメンを作っている最中だった
ぐらぐらにたったお湯の中に面を入れてかき混ぜているといきなり体全身に悪寒が走った
ジョアンナは(何、一体)と思っているとなぜかバルボアが窮地にたたされる予感がした
麺をゆでながら考えていると心の中から女性の声が聴こえた
ジョアンナは驚きながら警戒すると女性の声は優しく言う
(ジョアンナ、私の声が聴こえますか、聴こえているのなら答えてください)
戦慄がジョアンナの体に走った
ジョアンナは言う
(あっ、あなた、誰)
女性の声は優しくジョアンナに語りかけた
(ジョアンナ、よかった、この声が聴こえているのですね、もはや一刻の猶予もありません、私の名前はジャンヌダルクと申します、昔、フランスの戦争で戦った者です)
ジョアンナ言う
(ジャっ、ジャンヌダルク、あっ、知ってるわ、昔フランスの国を助けるために戦った人よね、それで私は何をすればいいの)
ジャンヌダルク
(今、魔界女王とあなたの大切な人が窮地にたたされようとしています
あなたの力が必要です
力を貸してください
ジョアンナ、あなたはたぐいまれない霊能力の力を持っています、その力で私を魔界女王の場所まで運んでほしいのです、よろしいですか)
そうジョアンナは言われると一体どうすればいいのか皆目検討がつかなかった
(別にいいけど、どうすればあなたをその場所まで飛ばせるの、あなた、自分で行けないの)
ジャンヌダルクは言う
(行けないのです、ジョアンナ、あの場所には結界が張ってあって行けません、しかし、あなたの力ならば行けるはずです)
ジョアンナ
(ちっ、ちょと待って、何で私の力なら行けると言うの、だいたいどうしたらいいのか全然わかんないんだけど、私)
ジャンヌダルク
(ジョアンナ、私のために祈ってください、全力であなたの祈りが私に力を与えます、そして、
申し訳ありませんがその祈りの力による媒介であなたの力を貸していただきます、強制的に、いいですか)
ジョアンナ
(ちっ、ちょと強制的にって、私は大丈夫なの、それで)
ジャンヌダルク
(大丈夫です、ジョアンナ、ただし、霊能力はなくなるかも知れませんが、命の心配はありませんから)
と言った
ジョアンナ
(えっ、私の霊能力なくなっちやうの、あっ、でもいーか、これ持っていてもろくなことないから、わかったわ、あなたのために祈ればいーのね、今からやってみるわ、とりあえず)
ジャンヌダルクは心底ジョアンナに感謝をしながら言った
(本当にありがとう、ジョアンナ、お願いします)
ジョアンナは目を閉じると両手を組んでジャンヌダルクのために(バルボアを助けてちょうだい、ジャンヌダルク)と祈った