君のために
カオルはみずきを見ると言う
(みずき)
みずきはカオルの顔を見ると悲しい顔をしながら言った
(カオル、みんな、ここは俺に任せてくれ、カオル、黙っていたけど俺もある天使を召喚することが出来るんだ)
それを聞いたバルボア、ククト、シュタイナーは一瞬、悲しい顔をした
この事はカオルだけが知らなかった
カオルは驚きながら言う
(えっ、みずきも召喚出来るの、じゃあ私が召喚したら2体も召喚出来るね、よし)
しかしシュタイナーが言った
(待て、カオル、ここは彼にまかせよう
敵の城にはまだ危険な存在がいるかもしれん、召喚は城の中に入ってからだ)
カオルは驚きながら言う
(何いってんの、敵は半端ないヤツだよ、ただでさえ戦っても勝てるかわからないじゃん、ここで迎え撃たなきゃあ全滅だよ、アタシら)
バルボアが言う
(いや、カオル、俺たちはこの敵とは戦わない、なんとしても強行突破して城に入るんだ、もしも、コイツとまともに戦ったらおそらく全滅だな)
みずきは言う
(そうだ、カオル、ここは俺にまかせろ、ヤツの気をひいてなんとかこの場所を突破するんだ、時間稼ぎにしかならないかも知んないけど)
カオルはみんながなにをいっているのかわからなかった
みんなは知っていた
相手が決して触れてはならない相手であることを
シュタイナーは言う
(あまり言いたくはないがな、どうやらあの城にもなにやら得体のしれんヤツがいるようだ、私にはわかるんだ、カオル、ここで力を使いきる訳にはいかん)
カオルは意味もわからないままおうじた
(わかった、みずき、ここはアンタにまかせるよ、呼んで、アンタの神様を
それで呼んだらなんとか突破すればいいのね、わかったわ)
ククトは喉を鳴らしたあとに言った
(しかし、呼んでも突破できるかわからんがな、やってみるしかあるまい、みずき、お前との出会い、本当に楽しかったぞ)
といった
バルボアは言う
(みずき、またな、あとから行くよ)
シュタイナーは言う
(よし、ではやるか、みずき、さらばだ)
カオルは何いってんの、みんな、まるでみずきが死ぬ見たいじやんとと思った
そして気がついた
まさかみずきは
カオルの顔が暗く沈みながらみずきにまったほしいと言おうとした瞬間、みずきはカオルを見て素敵に笑った
みずきは召喚の呪文を唱え始めた