271章 順調
ソラは能力が非常に高く、仕事が大いにはかどることとなった。
時間短縮できることを、心から喜ばしいと思った。同じ仕事をするのであれば、短時間で終えられるほうがいい。一つのことをだらだらとされると、フラストレーションの元となる。
「水底で腐敗した、ゴミを除去してください」
水底に大量のごみを捨てたらしく、異臭が漂っていた。
洗浄魔法を使用すると、水は元の色を取り戻す。水底にあったゴミは、すべて除去されたものと思われる。
「ソラさん、分析してください」
ソラは成分表とにらめっこする。
「水に問題はありません」
周囲は暗くなりつつある。これ以上の仕事は難しいのではなかろうか。
ソラも同じ考えをしているのか、
「あたりが暗くなってきたので、今日は終わりにしましょう」
と提案する。アカネは首を縦に振った。
「わかりました。今日は終わりにしましょう」
1日で150カ所の水処理を終えた。このペースでやっていけば、明日のうちに仕事を終了させる
ことができそうだ。
「明日の9時に訪ねさせていただきます」
「お待ちしています」
「失礼します」
ソラは瞬間移動し、アカネのところからいなくなった。