257章 テオスの休日事情
テオスが睡眠を取ってから、2時間が経過しようとしていた。
テオスに必要とされる睡眠は、10日で1時間。2時間睡眠は、20日分に該当する。
このまま眠り続けるかなと思っていると、テオスはゆっくりと目を開いた。
「アカネさん、今は何時ですか?」
「昼の2時ですよ」
「2時間も眠っていたみたいですね」
「テオスさん、体はどうですか?」
「あまりに多忙なので、休憩をとることもままならないです。1カ月くらいは、休憩なしで働いていました」
1カ月も働き続ければ、体を壊すのは必然である。体をもっといたわったほうがいい。
「直近1年間で、3日の休みしか取れませんでした。休み不足ということもあって、慢性的な疲労に悩まされています」
アカネの会社ほどではないものの、休みの日数はかなり少ない。きっちりとした休養を取らないと、仕事をするのは難しくなる。
「テオスさん、少し休んだほうがいいですよ」
「はい。アカネさんといるときに、たっぷりと休ませていただきます」
テオスは横になった。
「横になることによって、体を休めます」
テオスは横になると、瞼をゆっくりと閉じた。