激論
なおととかいとは部屋のドアを開けて中に入るとなおとはドアを静かに閉めてかいとに(とりあえずそこに座れよ)と静かに冷静に言った
かいとは嫌な顔をしながら(はい、はい)と言って素直に椅子に座った
なおとも座ると腕を組ながらかいとを見て言う
(なぁ、かいと、俺たちはさ、やっとこの会社にスカウトされて契約できたんだ、それがどういう意味かわかってるよな、そもそも人としてどうかと言う意味なんだけどさ)
と静かに言った
かいとはふくれながら目を反らして言う
(そんな事、わかってるよ、そんな事、
俺がワガママでした)と言う
なおとは昔の事を思い出しながら言った
(お前さ、昔荒れてる時があったからその事が原因なのかもしれないな、でもな、かいと、昔と今は違うんだ、辛くても理解しなきやいけない、俺たちはまだ始まったばかりなんだぞ、いつまでも昔のままではダメなんだ、それはみんなそうしてる
ワガママがとうる世界じゃないんだ)
それを聞いたかいとは昔の事を思い出しながら下を向いて言う
(わかってるよ、そんな事、俺が悪かったよ、反省してる)
と言って辛そうな顔をした
二人はしばらく無言のまま、時が過ぎた
なおとは言う
(悪いことをしたらどうすればいいのかわかってるよな、一度なくした信用はなかなかもとには戻らないぞ、いつもな)
かいとは言う
(わかった)
なおとは席を立つと言った
(今日はレコーデングやいろいろな打ち合わせの大切な日だ、でもこんな状況じゃあなんにも出来ない、その責任はとってもらうぞ、しばらく反省するんだなここで
俺らみんなに状況を話すからしばらくここのいて反省しろ
それでも問題が解決するかはわかんないけどな、この意味、本当にわかるよな、かいと)
となおともつらい感情を感じながら言った
かいとは言う
(わかった、しばらくここで反省する、教えてくれてありがとう、なおと)
と声を振り絞った
なおとは何も言わずに部屋を出た
みんなはハラハラしながらなおとを見る
なおとが席についても誰も話しかけなかった
しばらくするとなおとはみんなに状況を説明した
スタッフたちになおとが本当に申し訳ありませんと謝るとスタッフたちも機嫌を直した
他のメンバーも謝った
次のなおとはりさを見ながら同じように謝った
メンバーも同じである
りさは同様しながら手をふって優しく笑いながら大丈夫だよ、こーゆーのなれてるから)と言った
そしてしばらく状況を改善させるために休憩の時間を増やした
それぞれはとくに話さないまま、時間だけが過ぎた