ママの困惑
それを聞いたママさんは右手を頭に当てながら下を向かれてつぶやきました
(もう、なんなのよ、その話は)
ママさんはなんだか物凄くストレスを感じられながら(ハァー)と深いため息をつかれました
両目はつぶられていかにも頭が痛いと言う顔をなされて困っておられます
パパさんは(いけるか)と思われながらわざとらしく下を向かれて嘆きます
(俺だってさ、人間なんだよ、弱い存在なんだ、ママ)
トドメノ一撃をママさんに言うと、パパさんは下を向かれながらニヤリとしました
実はパパさんが言った事は全部嘘でした
パパさんは前にママさんに子供のクリスマスプレゼントのお金を貰った後、
暇潰しにゴルフの道具をインターネットで見ていたらたまたま、セールが開催されていましたので、そのうちの一つを物凄く欲しくなってしまわれたのです
パパさんは普段は優しいパパさんでしたが、まあ、クリスマスだしさ、いろんな物がうってるだろう、何もいつも売ってる物を買わなくてもいいんじゃない、まー、プレステ5だったらまた、お金を貯めれば買えるしなー、でも、こんなセールあんまりないしなー、子供はまだ、幼いし、別にそんな高い物じやなくて、今はいいんじゃないのかなー)とか考えられて、とりあえずゴルフの道具を買ってしまわれました
このパパさんはかなりいい加減な人物でもありました
しかし、仕事は確かに大変で一生懸命やってはおられました
ママさんは言われます
(貴方、部長さんの話を真に受けすぎよ、私もあの子も貴方の事をそんなふうに思ってなんかないわよ、もーわかったわよ、貴方も辛かったのよね、しかたないか、何かいい手を考えましょう、一緒に、ちょっとめまいしてきたわ、少しそこで休むね)
と言われますと、ママさんソファーに横たわると寝られてしまわれました
パパさんはそれから本当に悪いことをしたなー、と反省されてこの日、あまり飲まないお酒を飲まれていました
パパさんは罪悪感にかられながら必死に生きようと考えておられました
そんな事が頭をよぎると、パパさんは子供を説得するために考えました
この子はパパさんの膝の上に乗られなから言います
(あれ、どうしたの、パパ、お話の続きは)と笑顔で言われました