第3話
翌日私は学校にいた。瑠宇の事が気がかりではあったので本当は休んでお見舞いに行きたかったのに。
「せっかく瑠宇ちゃんが守ってくれたのに何言ってるの。ちゃんとしなさい」
とお母さんに言われてしかたなく学校で授業を受けている。だけど瑠宇の事が気になって授業内容なんか頭に入ってこない。
「はぁ、瑠宇大丈夫かなぁ」
そんなところに後ろからぐいっとのしかかってくる重みに振り返れば、友人の明野澪
「祥ちゃーん。何溜息なんかついてんの。珍しく朝から暗いじゃん。幼馴染の彼氏と何かあったの」
そんな事を言われれば更に落ち込んでしまう。私を助けたせいで瑠宇は
「あれ？本当になにかあった？あんだけ仲が良いんだから振られたってのはないだろうし」
「瑠宇は彼氏じゃないし、ただ……」
事情を説明すると
「うわぁ彼氏ちゃんヒーローじゃん。そりゃ祥ちゃんも心配で暗くなるよね。じゃぁ放課後は練習じゃなくてお見舞いに行くでしょ。あたしもついていってあげる」
「一緒に来てくれるのは嬉しいけど、多分澪は面会できないよ」
「気にしない気にしない。あたしは祥ちゃんがお見舞いにちゃんといけるようについていくだけだから」
