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変わらぬ未来

 「今日は前食べたのにしよう」

逆さ吊りの能力者の皆川(みながわ) 剛(つよし)は暗い顔をしているベルに声をかけると、ベルは少し怯えた様子で顔を剛の方向へ向けた。

 「暗い顔してどうしたの? 命狙われてる事への恐怖?」
「ソレは今のところ大丈夫です……」
「そう。 なら良いんだけど」
「あの…… 柳さん。 今日死ぬって分かってたら、何しますか?」
「急だね。 今日、今日かぁ。 普通に過ごしているなら。何もせずいつも通りに過ごすしか無さそうだね。知っても変わらないし、変えられたとしても今が精一杯だろうし」
「じゃあ、未来人の事は、どう思いますか?」
「はっきり言って興味ない。 死ぬまで生きて、その過程は思ったままに行動する。 僕は……そうだね。 未来を変えるのが悪いとも思わないし、もし未来に起こる事が今起きたとしても、偶々そうなったとしか思わない。 だから何するかは知らないけど頑張ってね」
「ありがとうございます」
「お礼言われる事何も言ってないよ……」

 剛とベルが話している最中、累は機械の体を持ったモノに氷柱で攻撃し、敵は頭に直接くらうも直ぐに再生した。

 取り込むじゃなく普通に再生するのか、

「お前か、ココに来るって言われてた擬きの一人は」
「お前達が仲間を殺してくれたおかげでな」
「そもそも海塞がなきゃこっちは何もしなかったからな」
「塞ごうか塞がまいが同じだろう。 アレはジャックの独断だろうが私は評価する」
「今回は復讐か?」
「ついでに掃除だ」
「やってみろ。借りるぞ審判」
「やってやる為にココに来たんだ。やるさ」

移動用のはジャックって言う奴の杖か。不味いな。何処に有るか知らない上にどうやってあの島まで飛ばすか

累が色々考えていると敵は姿を変え、色々な方向に砲を撃ち、少しおくれて隠者の能力を借りて敵を閉じ込める事で砲を止めた。 そして一旦解除し、氷柱を放つが刺さる前に解けてしまった。


ちょっと建物壊れたり掠ったな。 熱を放つヤツだったか、しっかし、擬きは全く効いて無さそうだが、杖でどうにかするか。 問題は場所変えか

 「場所を変えようと思ってるなら、そんな余裕あると思うなよ人間」
「だったら作るしかないな」
「作れるモノなら作ってみろ‼︎」

そう言うと敵は身体から機械の兵達を出して多数の方向に攻撃し始めた。

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